2021/04/25

屋上からの排水用竪樋の詰まりの解決法

■これは…

当たり前の話だが…

我が家の屋上に降った雨は、4か所ある排水口に集まり、そこから、外壁に設けられた集水桝に流し出され、そこから縦樋で地上に落とされている。

屋上の排水口には、ストレーナーと呼ばれている、いわばゴミ止めの格子があって、ここで、落ち葉などが、樋に流れこまないようにしている。

 たしかに、落ち葉程度の大きな物は、このストレーナーで止められるはずであるうえ、ここが詰まっていれば一目でわかるし、放っておけば屋上がプールになるので、否が応でも、溜まった落ち葉を取り除くことになる。

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■しかし…

我が家の場合、屋上のほぼ半分を覆う形で、樹齢60年のクスノキの樹冠があり、春先の落ち葉(常緑広葉樹であるクスノキの場合、春先に葉が更新される)に加え、5月ころの花期には、地味で目立たないが小さな花が大量に咲き、やがて、細かい花弁などが屋上に降り注ぎ、これらが、ストレーナーの格子を通り抜けて雨どいに流れ込み、毎年1・2回位は雨どいを詰まらせるので、対応に追われることになる。

■当然

雨樋の詰まりを解消するための道具立ても、時間を追うごとに増え続けることになる。

 まず最初に入手したのは、100均で売っていた(写真は無いが)スパイラル状のカーテン吊用のワイヤと、同じく、写真上側の(脇にトゲトゲが付いる)プラ製の器具。

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 後者については、どこまでアテにしてよいかわからなかったのだが、いずれにしても、当初の裡は、この2種をストレーナから通して使うと、大抵の詰まりは解消できていた。

■ところが…

ある年(モノタロウの購入履歴で確認したら2018年10月だった)の台風のとき、屋上に溜まっていたゴミが大量に流れ込んでしまったらしく、屋上の5分の1ほどがプールになってしまったときには、この2種では歯が立たず、急いでモノタロウに発注したのが、写真下の

パイプクリーナー3m

だった。

モノタロウでは、この種の器具を数種類扱っていたが、その中でストレーナの隙間を通せそうなタイプを選択したのだが、手許のハンドルを回すと、詰まった場所の中に先端がねじ込まれてゆく仕掛けのようで、このときは、詰まっていた3か所を無事に通水させることができた。

■しかし…

中庭のクスノキが生育する(10数年前に、家を建て替えるときに枝を全て伐採したので、老木なのにいわば育ち盛りなのである)につれて、屋上に落ちる花などが増加の一途をたどっていたせいか、これらでは解消できない詰まりも生じはじめ、目詰まり部を強引に押しだせるような、やや張りのある素材を、ということで、

  • 最初に見つけ出したのが、下の写真の上側の、壊れたコンベック(巻き尺)のメジャー部分
  • その後、もっと張りのある素材をというわけで探し出したのが、写真下側の、壊れた電気掃除機のコード・リールに使われていたゼンマイ状のスプリング

なのである。

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 前者のメジャーは、柔らかすぎて、詰まりの場所で曲がってしまい、先端が手前に戻ってきてしまうことも多かったのに対し、後者は、期待していた以上に強力で、ほとんどの詰まりは、先のパイプクリーナーか、このコードリール用スプリングのどちらかでは詰まりが解消できるようになっていたのだが、そのうち、どうしても解消できない詰まりが、ある一か所にだけ生じてしまった。

■それまで…

屋上からの排水ルートについて、取り立てて分析したことはなかったのだが、従来の手法で解消できた3か所と、解消できない1か所の違いを検討してみた結果、以下のようなことに気が付いた。

 つまり、

他の3か所は、集水桝以降の竪樋が(屈曲させてある場所が全くないわけではないが)比較的素直なルートを辿っているのに対し、残る1か所では、

  • (これ自体は、他の3か所も同じだが)排水口から集水桝の間で90度下方向にルートが屈曲し
  • 集水桝の直下で、屋上からみて右に屈曲し
  • さらにそこから10センチほどの場所で垂直方向に屈曲

していることで、これでは、金属製の従来の道具立てでは、この3つ目の屈曲をクリアして、そこの詰まりを押し出すのは不可能と思える。

■そのため…

これまでとは、全く違う発想で、対処する必要がある。

 その結果、思いついたのは、この3つ目の屈曲部を水を使ってクリアすることである。

 そうはいっても、ストレーナーの上からさんざん水を流すだけでは一向に詰まりが解消しないので、いわばピンポイントで、できるだけ高圧の水を、3つ目の屈曲部に当てる必要があると思われたので、手許にあるパーツを使って組み上げたのが、これ。

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 緑色の部材は、ちょうど庭で作業中だった、潅水装置のメンテナンス

庭の潅水装置のメンテナンス[インデクス]: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

のために購入したセット物

 【参照】庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

中の余剰パーツで、水道ホースと呼び径1/4インチ(あるいは〔6ミリ〕とも呼ばれる)の潅水用パイプとをつなぐためのコネクタの先端に、白いオス・オスのコネクタを取り付けたもので、黒いパイプが、その呼び径1/4インチの塩ビ管である。

 この1/4インチ管は、比較的柔らかいので(ウレタン製、塩ビ製の2種類の手持ちのうち、柔らかい方を使った)、通水していない状態ならば、最初の2曲がりは通り抜けてくれるだろうし、その先の詰まりは比較的細かい成分が主だろうから、3曲がり目の手前から高圧で水を当て続ければ、そのうち詰まりの中に細い水路ができ、そこから一気に詰まりの成分が流れ落ちてくれるだろう、という作戦だった。

■この…

「新兵器」を、屋上の潅水用のホースにつなぎ、ストレーナーの隙間からできるだけ1/4管の先を奥に差し込んで、水道栓を最大に開いた。

 当初の段階では水が詰まって、集水桝のところから大量の水が地面に溢れ落ちていたのだが、徐々にそれが減っていった。

 かなり漏水が減って来た(ただし、ゼロにはならない)ところで、通常の潅水ホースにつなぎ変えて、ストレーナーに流しこみ、30分ほど放置していたら、ストレーナの奥に水が滞留して渦巻いているような音も消えて、おそらく、詰まりは完全に解消したようで、後述の「ストレーナー用フィルタ」の効果もあると思うが、その後は排水不良は発生していない。

■これで…

あらかたの排水不良には対処できるようになったと思われるが、そうはいっても、それが発生しない方がよいことには違いがない。

 そのため、ストレーナーへの余分なものの流入をできるだけ防ぐための算段も、昨年秋ごろから進めてはいた。

 要は、ストレーナーの部分にフィルタを付けるのであるが、従前からも、書籍やネット上でその種の器材のことを調べてはいたものの、あらかたが大規模な建物の屋上庭園などに対処するための大仰なものしか見つからず、どれも、個人の家にはオーバースペックのうえ、例によっての我国のガーデニング機材の不合理な高額さに加え、メンテナンスのための手間暇の方がバカバカしいようなものしか見つからない。

■とはいえ…

個人の住宅でも、というより、個人の住宅だからこそ、(メンテナンスや更新を含めて)ローコストでシンプルな、まとめて言えば「エレガント」な手法を見つけ出す必要がある。

 その、いわば「取っ掛かり」として、ストレーナ―のサイズを測ってみると、幅が約15センチ、水平部が約8センチ、立ち上がり部が約7センチほど。要するに、15センチ×15センチの範囲を「水は通すが、それ以外は通さない」フィルタで覆えばよいことになる。

 この、15センチ×15センチという寸法で、思い至ったのが、料理屋さんの、たとえば「朴葉焼き味噌@飛騨高山」の焼き網(ただし、本来は朴葉焼き味噌では網は使わないのではないかとは思うのだが)。

 さっそく、Amazonで検索をかけると、「15cm角金網 [ 150 x 150mm ]【 焼き網 】 【 料亭 旅館 和食器 飲食店 業務用 】」なる15センチ角の焼き網が「せともの本舗」なる業者さんから出品されているので、とりあえず2枚発注してみた。

 届いてみると…枠の部分が銅色をして結構「いい雰囲気」の焼き網だった。

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左側が追加発注した3枚の焼き網のうちスペア用に残った1枚。
右は、最近ダイソーで見つけた、2枚で110円の同寸のもの。
遅かれ早かれ、錆による劣化は免れないので、消耗品と割り切ればダイソー品で十分。

■なんとなく…

勿体ない気もしたのだが(と、いっても、コストは1枚300円ほど)、

・網のほぼ中央部を、ストレーナーの角度に合わせて、約100度に折り曲げ。

・ストレーナーに接する面側に、ストックの寒冷紗を、ナイロン製のタイ・バンドで、いわば「縫い付け」た。

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 ストレーナーの上に置くと「まるで誂えたよう」

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■どうやら…

効果があるようだし、ローコストなので、前述のとおり、同じ網を追加発注し、結局、4つの排水口全部に、このフィルタを設置した。

 

 

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2021/04/23

庭の潅水装置のメンテナンス[インデクス]

表題のページ。全9篇と結構大掛かりになってしまいましたので、このインデクス・ページを作ることいにしました。

我国では、まだ普及していないのですが、やってみると結構便利な点滴潅水装置のお話です。

 

庭の潅水装置のメンテナンス その1:リペアパーツの入手: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その2:幹線の復旧: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その7:「準幹線」への分水の移行: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

 

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2021/03/27

庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了

■大体…

毎年3月最終週から4月第1週の、当地の「桜の季節」が、今年は大幅に前倒しになった。

 我が家の隣家や屋上から見える松蔭学園の桜も葉桜に移行し始めている。

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画

も、4月半ばくらいまでにできればよい、と考えていたのだが、そこまで待つと、下草層が繁茂してしまって、計画どおりの作業に支障が生じかねない。

■幸い…

今日は、気候がよいので(なお、明日は大荒れの由)、

上記の、「山」の配管を、今日実施した。

■加えて…

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

末尾の、庭の東南部(C部)の配管についても、昨日測定してみたところ、全長7メートル必要のととろ、1/2管が7.6メートル残っているので「貯めこんでおいても仕方ない」のと、夏になるとヤブランとユキノシタが一気に繁茂してしまい、山以上に作業が困難になるので、この秋まで待たずに、一気に配管してしまうことにした(実際には、1メートル1/2管が残って、16ミリ管も残っているので将来のメンテナンスの心配もあまりない)。

【参照】庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

■どちらも…

これまで、結構詳細に段取りを考えていたこともあり、ほぼ想定どおりの作業で済んだので、特筆することは何もなく、

「山」の6ミリ管(2種類)による準幹線+支線2系統

「C」部の幹線

を無事に敷設することができた。

■あとは…

この夏の日照と植物の生育に応じた、支線系の追加などの作業になるので、今回のメンテンナンス作業は、一応「中〆」。

 今後の一番の心配は、「山」の2系統の亜幹線による潅水量の調整なのである。

■それというのが

「山」の外周部に敷設した、穴あきの「ソーカ―パイプ」

Dsc03606s_20210327202401

による潅水量である。

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com) 参照

メーカーのDIGの公表しているスペック

https://www.digcorp.com/homeowner-drip-irrigation-products/1-4-in-microline-dripline/

Microline_dripline_spek

 

によると

9インチ(約27.5㎝)ごとに開けられいてる穴の、1個の穴あたりの潅水量は、1時間0.6ガロン(2.27リットル)

 今回敷設したのは、約10mなので、その全長で1時間あたり、およそ100リットルに達する。

 これまでの庭での、夏の午後の潅水時間を従前の30分から15分に減らしても、この間「山」だけで25リットル潅水する計算になる。

 これは、やや潅水が過多になるかもしれない、という問題である。

■今日の…

午後の5分間のタイマによる潅水の結果を見る限り、「穴」の周囲の土が少し湿った程度で、さほど「ジャブジャブ」と潅水しているようには見えなかった。

 とはいえ、現在は、冬季の乾燥後の土なので、今後の基準にはなりにくいうえ、今は地表面に直接日光が当たっている状態だが、夏になると、上部のカキなどの樹木の葉が展開するので、このソーカ―パイプの潅水領域には、それぼどの日照が無くなってしまう。

■そうなると…

ソーカ―パイプの亜幹線(下図左右の「橙色」の2か所)による潅水は過剰になる一方、もう1系統の、通常の1/4インチ管の亜幹線(下図中央の「赤色」の)によるカキなどの樹木に対する潅水の方は不足気味になるかもしれない。

Blueberrysection

■とはいえ…

こればかりは「なってみなければ分からない」面があって(ソーカ―パイプによる潅水は「山」の北側の、マサキ、ギンバイカ、ブルーベリーやツツジ、にも影響が及ぶところ、そこにはそこそこ日照があるし、さらには中木のオニグルミやザクロへの潅水もすることになる)、この夏の観察と、それに基づく修正・改修は欠かせないのである。

【追記】

潅水装置のメンテによって、庭に水分が行き渡ったのを喜んでくれたのか、2年ほどぶりに「アオ君」と呼んでいたアオダイショウ君が姿を現してくれた。

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【余談】

かつて、爬虫類好きの方にうかがったのですが、爬虫類好きと言っても、トカゲ類好きとヘビ類好きとが別れる由。
その方はトカゲ類好きだったのですが、「ヘビ類は感情が読めないので苦手」とのこと。
たしかに、トカゲ類は、よく見ると感情が読み取れるように思えますが…しかし
このアオ君の写真は、家内が、肉の脂身(我が家では外して食べるので)をやった直後の写真で、喉の少し下の孕みはその脂身。
こうやって見ると、(こっちの勝手な思い込みかもしれませんが)アオ君の目つきは嬉しがっているようにも見えます。

 

 

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2021/01/06

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画

■いわば…

今回のメンテ+拡張の最終段階ともいえる、庭の南西部の、通称「山」の配管の改修。

ここは、後記の図のように、庭の中で一番植物が密集していて、メンテも行きとどきにくい場所であり、従前の脈絡のない配水経路には凝りているので、できるだけ、単純で見通しのよいものにしたいところである。

■そのため…

・配置するパイプ類の系統は最小限度に止め
かつ
・そこからの分岐や接続も最小限度に止める

必要があるため、期待したいのは、「その1」で触れた、今回入手のDIG社のキット中の

呼び径4分1インチで、9インチ(約22センチ間隔)で水の出る穴が開けられている潅水パイプ

Microline™ Dripline - Sustainable Drip Irrigation

Dsc03606s

で、長さも50フィート(15m)あるので「山」の東側を除く3/4周を引き回すことができる。

■しかし…

DIG社の公表しているスペック

https://www.digcorp.com/homeowner-drip-irrigation-products/1-4-in-microline-dripline

によると、使用できる最大長は22フィート〔6.6m〕とされている一方(これに従うと、「山」の北側と南側にルートを分ける必要があることになる)

1m当たりの潅水量を計算すると、1時間10リットルと、結構な水量になってしまう。

仮に「山」に10m敷設し、これまでの夏の通常の潅水時間は30分なので、トータル50リットルを排出することになる。

どうも、このDripLineという製品は、花壇とか野菜畑での使用を想定しているようで、広い意味では山林といってもよい、地表面への日照も少ない「山」には過剰な潅水量なのかもしれず、あるいはコックを設けて供給する水量自体を絞る必要があるかもしれない。

【追記】計算結果の詳細は、こちら 庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com) 

■と、いうわけで…

「やってみなければわからない」ことなので当初は「山」の3/4周に1本のラインを敷設して、あとは、この夏に、様子をみることにする。

■これに加えて…

「山」の北西部の擁壁下にある角形ポットと、カキ、オニグルミなどの潅水用のルートを、将来のDripLineの変更時にも、その影響を受けないように、それと独立した1/4管を敷設することにして…

とりあえず、まとめてみたのが下の図である。

 

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DripLine の水圧の高い部分が、より潅水量を必要とする山の北側なるように分水口の位置を変更
(3つの分水が接近した位置に並ぶので、管理の面でもメリットがある。)
これに伴って不要となる、これまでの山の南への分水ポイントを、北の通路のポット列のための分水に流用。

 

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2021/01/02

ガソリン・ストーブ用ヒータ・アタッチメント

 ■昨年暮れから…

庭の潅水装置のメンテナンスと拡張を始めたところ、当初は温暖な気候が続いていたのだが…

ここへ来ての寒波で、考えた。

■これまでは…

薄手のダウンジャケットを着ているだけで、屋外作業とはいえ、本人には別に熱源が必要と思う時期ではなかったのだが、潅水装置のコネクタにパイプを設置するために、その端部を加熱して温める必要から、久しぶりにガソリン・ストーブ、最初はコールマンのピーク1 442-700(以下「ピーク1」)、さらにはオプティマス8R(以下「8R」)を持ち出すことになり

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設
なお、マルキルとグランテトラのボトルのパッキング

妙な懐かしさもあって、これらのストーブのリペアやスペアパーツなどについてネットで調べてみた(といっても、8Rの主要リペアパーツは、30年以上前に入手済みだったのを思い出したのだが、ピーク1については、この調査が、後述のように、すぐに役立った)。

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■ちょっと…

驚いたのは、アルコールや固形燃料のストーブが、異常と思えるほど進化していたことなのだが(父が若いころに使っていたアルコール・ストーブが、どこかにあるはず)、それはさておき、(原則)ガソリン・ストーブを使ってヒーターにするアダプタが、話題になっていた。

 考えてみると、この種のヒーターがあれば、潅水パイプの先端を炙って柔らかくするのに使えそうだし、そのうえ、この先は、ますます寒くなる中での指先を使う作業が中心になるので、そのときの「手あぶり」にもなる。

 委細は、ネット上に情報が山ほどあるので、ここで解説する必要もないが、一番気になるのは、いわば「本家」コールマンが、同社のストーブ用のアダプタとして発売している「遠赤ヒーターアタッチメント (#170-7065)」で、なにしろ、442が対応機種にリストアップされているのだから

コールマン(Coleman) 遠赤ヒーターアタッチメント 170-7065

これ以上の選択はないことになる。

■しかし…

170-7065 は、現在品薄かつ高価だし、そもそもの問題として、買ってみたとしても、将来、これをフィールドに持ち出すことは想定できない(これが必要と思われる時期は、そもそも〔淡水・サケマス系の〕釣りのオフシーズンだし、可能性のある最も寒いシチュエーションである10月末あたりの道東の忠類川*でのシロザケ釣りを想定しても、経験上、これが必須といえるほどに寒くはない)ので、いわば宝の持ち腐れになるのは必定。

*もっとも、この時期になると、夜(といっても、昼間でも安心できないのだが)は、この川筋がヒグマの「通路」兼海から遡上してくるシロザケを食べるための「食堂」になるので、キャンプなど不可能。

■それでも…

この170-7065を、災害時に備えて、いつも玄関先に置いてある8Rでも使えるなら、何かの役には立つかもしれないし、気軽に庭に持ち出して使うこともできるだろう*、ということで、検討をしてみた。

*8Rの場合、コールマンのピーク1などとちがって、原則的にはポンピングによる燃料タンク内の加圧は不要で、着火して火力が安定した後は放っておくことができる。
 当方は、下の写真のようにサードパーティ製のポンプを使ってはいるが、これは、どちらかというと、プレヒート用のアルコールペーストを準備するのが面倒なので、ポンプで加圧後、燃料コックを開けてノズルからあふれてバーナー最下部のプレヒート用燃料皿にたまった生ガソリンをプレヒートに使うのが目的で(言うまでもないことだが、このときは燃料コックを一旦閉める
)、火力は二の次。
 実際、かつて大晦日近くに、当時の噂だったモンスター・ブラウン・トラウト狙いで行った本栖湖でも、ポンプなしに、コーヒーや粉末スープ用の湯をストレスなしに沸かすことができた(常時湯を沸かしておいて‐静まりかえった湖岸での8Rのバーナーが「吠える」音は、本当に「心強」かった‐、通りがかりのアングラーに熱いコーヒーをふるまっての情報交換のひと時は楽しい思い出である)。

 170-7065の場合、ピーク1などの五徳にはめて使うためのスリットが4か所(これに加えて、上部のラジエターをクリアする大き目の欠きこみが2か所)ある。

 どうも、このスリットの間隔と、8Rの五徳?の2本の平行するバーの間隔とが近そうで、これらが整合すれば、必要なスリットの方向が違うので、ヤスリで広げる必要はあるかもしれないが、用途が多少広がることになる。

■データによれば…

170-7065の直径は、86ミリメートル。スリットは90度間隔なので、下図のように、直線距離では60.8ミリ間隔ということになり、8Rの2本のバーの間隔60ミリと、誤差範囲で一致することになる。

1_20210101233601

(また、8Rの2本のバーは、次の写真のように、ケースにあるスリットに差し込んであるだけなので、写真でいえば左右に多少は移動させることができる。)

■ここまでは…

よいのだが、問題は、赤熱した170-7065からの輻射熱が8Rの燃料タンクを直撃しそうな、上の写真の赤塗の領域の存在である。

 8Rでは、下の写真のように

Dsc03801s  

 バーナーと、タンクとの丁度中間の位置に、銀色の遮熱板を置いて、バーナーからの輻射熱が直接タンクに加わらないようにしている。

 言い換えれば、8Rでは、タンクを加熱することによってバーナーへの燃料供給をするためのタンク内部の圧力を生じさせるのだが、その熱としは、バーナーからその下部のステム、そこから、バーナーとタンクの最下部とをつなぐ燃料パイプを経て伝わる伝導熱によって得ることを想定していて、バーナーからの輻射熱は想定しない、というより、むしろできるだけ排除しようとしていることがわかる。

■これに対し…

この種のヒーターの一体型のガス・ストーブでの使用は避けるべきということは、よくネット上で指摘されているし、さらには、

冬キャンプの暖房にコールマン遠赤ヒーターアタッチメントは有効? - YouTube
(とくに5分40秒以降と8分50秒以降参照)

という、とても具体的なリポートまであって、赤熱したヒーターからの輻射熱は相当大きなものであることがわかる。

 と、なると、そのような膨大な輻射熱を、本来それを想定していない8Rのタンクに加えるのは無謀というほかないだろう。
 (タンクの蓋の部分に安全弁はあるのだが*、それが作動してしまったときは、そこから高温下にガソリンの蒸気が噴き出すのだから「火だるま」必至で、タンクの爆発を防ぐ効果しかないと考えるべきだろう。)

* Refurbishing SRV Fuel Caps - Part Two 参照

■これが…

「どうしても」という話なら、追加の遮熱板でも工夫することになるのだろうが、先のような用途に照らせば、そこまでするのはナンセンス。

 収納場所から取り出したり燃焼中にポンピングしたりするのが、いくら面倒でも、素直にピーク1を使えばよいし、その方が安全なのだから。

■このように…

ピーク1の方でしか使えないとなると、翻って考えてみると、品薄、高額の170-7065をあえて手に入れる必要もなく、いわゆるコンパチ品の

BRS-24遠赤ヒーターアタッチメント

あたりで済むことになる。

■いうまでもない…

ことだが、せっかく計算したので、以下参考まで

 このBRS-24の直径は92ミリとのことなので、下図のように

・タンクに輻射熱が加わる範囲はより広くなるうえ
・そもそも、スリット間隔は65ミリとなり、8Rに載せるにはかなりの加工が必要

2_20210102003401

【追記】2021/01/27

■発注したが…

届かない、という指摘がネット上によく見られる、

BRS-24遠赤ヒーターアタッチメント

が、今日、中国郵政→日本郵政経由で無事我が家に届いた!

Dsc03887s
箱は、裏面の商品説明を含めて全て中国語。
日本語も書けとはいわないが、英語での表記は欲しいところ。

■荷扱いを…

含めて、評価の低い「中華モノ」だが…

・損傷はもちろん、少なくとも大きな変形はない

・汚れはない

ただし

・製品の表面だけのチェックだが、天板の下に「バリ」が一か所
  針状のものなのでニッパーでカットして、あとはダイヤモンドヤスリで均せばすむ程度

【追記】2001/03/14
ニッパーで取りきれなかったバリの残りも(百均の)ダイヤモンドやすりで簡単に落とせた

・表面のスリキズは結構多い
  といっても「1年使えばどうせこうなるかもしれない」というレベル

だが、日本製品も含めての、当方の従来からの評価基準は、問題なくクリアしている
(と、いうか、少なくとも40年前の日本製品と比べてみて、同レベルか、それ以上なのだから、コストを勘案すれば文句を言う方がおかしい、というか「世間知らず」)

■よくみると…

天板の上に、モノを載せても、天板上の穴から熱気が抜けるようにするためと思われる小さな突起が円周状にあるので、試しに、サイズ感を示す意味もあって、シエラカップを載せると、こんな

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思っていたより小さい

具合。

  これなら、外側から暖を取りながら、インスタントのコーヒーやスープで内側からも暖を取れるだろう。

■意外だったのは…

結構「頑強そうな造り」だったことで、おそらくは

・赤熱状態になる器材なので、そのための、加熱・冷却が何度も繰り返されることを前提とした耐久性の確保

・ヒーターとしての蓄熱性の増大

のため、もともと、ステンレス版の肉厚が厚いのに加え

・天板の下にある円盤が、おそらく蓄熱効果のために肉厚であり

・しかもそそれが円柱状の側板に複数個所でスポット溶接して固定されている

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ので、全体が建築用語でいうと、一種の「ラーメン構造」となっているのも、強度の確保に役立っているのだろう。

■テストは…

この週末。

・本命のピーク1

・最近届いた、中華製ワン・バーナー
  この、BRS-24を使う前提で、安全のため、セパレートタイプを選んだ。

・「ダメモト」というより「ダメ」であることを確認するための「8R」

での実験結果を、別アーティクルで、お披露目する予定である

【追記】21/01/31

上記の「実験」結果

・8R

まさに、先の「計算通り」の結果

 90度ピッチのスリットを広げるしかないが、

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画面左側のスリットは、角度の関係もあって、約2ミリほど

右側のそれは、位置の問題で7ミリほど

削って広げるしかない。

結構硬質で厚みのあるステンレス材なので、電動工具を使うしかないが、やってみたところで、燃料タンクとの位置関係をみると怖くて使えないことを目の当たりにできた。

・中華製ワン・バーナー

 この製品の「コールマンの純正品」に対する、最大のアドヴァンテージといってよい、120度ピッチのスリットは、3本脚の五徳に簡単にセットできた

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 バーナーの下に、圧電式の着火装置のボタンがあるので、先にヒーターを設置しておいてから、簡単に火を付けることができる(ただし、燃料バルブを開きすぎていると、かえって着火しにくい。着火時は、燃料はかなり絞り込んだ方がよい)

 結構、ネット画像でよく見る赤熱状態に近づくが、

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なかなか上の方まで赤熱はしてくれないし、燃料バルブをフルに開いても火力はそれほど上がらない。

 後になって外気温を測ってみたが10°C前後なので厳寒というわけではないので、CB缶が気化熱で冷えてガス圧が上がらなかったせいだろう。

 その意味では、屋外で「ヒータ」として使うのは、少なくともCB缶では無理。しかし逆に過熱はしないので、ガーデニング作業のときの、いわゆる「手炙り」にはかえって有用かもしれない。

・ピーク1

 当然、これが「本命」なのだが、最大のテーマだったのが、バーナーへの着火。

 ヒータ下部のスリットがはまり込む五徳の上端がバーナーよりかなり高い位置にあるものの、ヒータをセットした後でも、外側から着火できるかどうか「やってみなければわからない」状態だったのである。

 それが無理なら、着火後にヒータを設置するほかなく、それはそれで、素手では難しい難度が高い作業になってしまうからである。

 しかし「案ずるより産むが易し」とはく言ったもので…

・ヒータは予めセットしておく
・十分にポンピングしたうえ
・燃料用の「赤バルブ」を開く
・しばらく待つと、ヒータ内がガソリンの蒸気で満たされる
・そうなると、ヒータの下の部分からガソリンの蒸気が漏れだす
・その辺りに、マッチやライターの火を近づける
・一気に周辺のガソリンの蒸気に着火し、バーナーにも着火する

というのが、火傷のリスクを防ぐには、一番安全な方法らしいことがわかった

(ただし、
 この方法は屋外に限る。
 また、ガソリンバーナーを扱いなれていない人には奨めない。
 加えて、
 最後の着火の瞬間に周辺に火が回るが、そのとき絶対に逃げないこと)

と、ここまで実験したときに…

燃料用の「赤バルブ」回りからの燃料漏れが見つかったので、その先のテストは中止した。
さっそく、バルブ周りの「Oリング」を発注した

コールマンパーツショップ by North Field

ので、続きはそれが届いてから。

【追記】21/02/02

「Oリング」セット

<赤レバーから燃料漏れ困ってませんか?>シングルストーブの赤レバー用Oリング3個セット - コールマンパーツショップ by North Field (fc2.com)

その他のパーツが、幸いテレワーク中の今日、ネコポスで速攻で届いた。

 さっそく、赤レバーを取り外し、大小2種類のリングのうち、バーナー部下の刻印が「06 91」と1991年6月製らしいので、上のページの解説通り「小」の方をセットしたら(ほぼピッタリの幅の固定レンチが工具箱にあったので、作業自体はほぼ10分ほど)、燃料漏れが見事に止まった。

 今日は、用件が山積しているので、5分ほど燃焼させて「火加減」可能かどうかをチェックしただけで、本格的なテストは今週末。

【追記】21/02/21

 急に仕事が立て込んでしまったので、ようやく今日になってテスト再開。

 ピーク1を15分ほど燃焼させて、そのメンテ結果とヒータ・アタッチメントのテストができた。

 今日は、外気温が20°C以上あるので、あまり今後の参考にはならないが…

 ヒータ上部に手をかざしてみると、側面ほどではないがかなり高温のようなので、シェラカップの水道水を載せてみたら、5分30秒ほどで完全に沸騰した。インスタント・コーヒーを飲むには、一応実用的な時間の範囲に収まっている。

 熱がこのようにある程度上方にも抜けているせいか、ヒータ全体は赤熱はしない。その意味では、アダプタから発生する輻射熱は、先のシングル・ガスバ-ナー上のそれと大差はなさそうであるが、バーナー自体の発熱量の差が利いてくることになる。

 とはいえ、非常事態のときに、無理に、ピーク1+アダプタを屋内(と、いっても、玄関のコンクリートのタタキだが)を使うほどの意味はなさそうで、ガスの方が合理的で安全だろう。

 最後に、メンテした燃料漏れをチェックしたが、解消されているのが確認できた。

【余談】

ヒータ・アタッチメントのパッケージに書いてあったBRSのwebページ

Jiedeng outdoor products Co. Ltd. (futailong.com)

を覗いてみた。

面白かったのは、これ

傻瓜一体油炉_BRS_兄弟捷登 (futailong.com)

ピーク1のタンク部分の上に、スヴェアのバーナー部分を載っけたような、ガソリン・ストーブ。

 

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2021/01/01

庭の潅水装置のメンテナンス その7:「準幹線」への分水の移行

■先週末の…

26日から、ともかくも(というのは、まだ3つ仕事を抱えているので)、年末・年始の休暇に入ったので、徐々にではあるが、先週末の引いた準幹線への、従来の亜幹線からの分水用のパイプの付け替え作業に入った。

■と、いっても…

これまでの「点滴潅水」〔Drip irrigation〕という手法では、水撒きとちがって、潅水する必要のあるターゲットとなる植物の近くに、いわばピンポイントで水を供給するので、分水先、したがって、分水ルートが大きく変わることはあり得ない。

 ただ、これまでの、1/4管を亜幹線として、そこからY型コネクタで分水し、さらに、そこからt型コネクタで水を振り分けていたうえ、

手持ちのY型コネクタの数に限りがあったので、使う場所をなるべく少なくしたい
1/4管とはいえ亜「幹線」なのだから、そこからの分岐数をなるべく減らしたい

という方針が災いして、勢い、分水先がタコ足状態になってしまっていたのを、幹線と分水とが明瞭に識別できるようになるので、配水系統の見通しがつきやすくなることが期待できる。

■ただし…

我が家で「山」と呼んでいる、庭の南西部についての植生は、おそらくは木本の成長による日照条件の変化のせいで消えてしまったものがあり、シダ類であるイノデなど植栽したものありと、変化が大きいうえ、実生の植物をポットで育てるために、かなり脈絡なく「1/4管」が這いまわっているうえ、それらの劣化も進んでいて、抜本的に発想を変えたうえで変更が必要そうなので、外れていた配管を復旧したり、不要となっていた配管を撤去したりといった最低限のメンテをするほかは、後回しにするほかない。

■そのため…

その北側の「原っぱ」と呼んでいるカースペース(セイヨウタンポポを駆逐し、二ホンタンポポを育てようとしているが、うまくゆくかどうか)と北端の門からのエントランス(ここは、ポットが中心。地表にあるのは、ツルバラ、チャノキ、クチナシなどなので、とくに意識的な潅水は不要)の配管の更新を先行させることにした。

と、いっても、当面は、従前の「亜幹線」から分水を取り外し、新たに設置した「準幹線」に付け替えるだけでとりあえずの対応は可能なので、分水のタコ足の解消は、後日になるが、比較的短時間で作業が終わった。

■しかし…

分水用のコネクタの付け替えとちがって、従前の亜幹線の撤去については、全く想定外の量となった

Dsc03787s
撤収した、亜幹線とそこからの分水用「1/4管」
8割方が20年物の塩ビ管で、かなり硬化しているので、それらは廃棄した

ばかりでなく、それらに使用されていた

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

でふれた、L型、I型、Y型の工業用コネクタの量も、50個余りとあきれるほど膨大で、同ページの末尾のように、簡単な工具を自作していたので、まだよかったものの、再利用ができるように慎重に作業したせいもあって、結構な手間となってしまった。

■ここで…

やや疲れ果て気味になってしまったのと、寒波のせいもあって年末の2日間は作業中断となって、新年を迎えることになった。

【追記】2021/01/03

今日、午後からよい日差しになって、氏神さんへの初詣から帰って、1時間ほど、すでに書いたタコ足配管の解消作業をすることにした。

■「山」の…

経験もあって、脈略無く分水管をつないでゆくと、当座はともかく、後に収拾がつかなくなるのが必定なので、面倒でも、いわば「法則性」のある分水系統にするため、この「エントランス」では

・階段1段ごとに、16ミリ管からの分水を設ける
・1分水については、必要のある場合は、t型コネクタで最大2ポット(鉢)までしか分水しない
・将来あらたな分水が必要になったときには、必ず準幹線の16ミリ管から新たに分水する

ことにした。

■その結果…

新設した準幹線からの分水は、昨年末の、当座の亜幹線からの付替えの際の2か所のほかに、2か所の分水の追加で済んだのだが…

 新たに、配水管とコネクタとの相性の問題がありそうなことがわかった。

  この相性は

・コネクタと、幹線用の「1/2管」あるいは「16ミリ管」との間
・コネクタと、複数種ある「1/4管」との間

のどちらにもあるようなのである。

■暮から今日までの…

エントランス線の「16ミリ管」については、
庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画
の末尾でご紹介したp型(下の写真では「p0型」とした)や

・部品のボックスを改めて整理していたら出てきた p1型
庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果
 の冒頭に書いた、モノタロウから取り寄せたp3型、つまり
 チューブ用ジョイント サンホープ 散水器具用チューブ JT40

Dsc03800sc
p2型は、調べてみると1個しかないし、p0と大きな違いがないので割愛

を、16ミリ管と1/4管との接続に使ってみたところ、p3型が、16ミリ管への設置後、接合部付近のパイプを断面が円形になるように手で整形する調整は必要だったものの、接合部からの漏水も少ないうえ、1/4管との接合も容易だった(そのため、最初の12月29日に設置したp0型についてもp3型に付け替えた)。

■といっても…

幹線が「1/2管」だったり、接続する「1/4管」に何を使うかで結果が変わる可能性もあるし、想定される分水量からみて内径が小さすぎるようの見えるコネクタもあるので、前記の「山」の配管についての課題が増えたことになる。

【余談】2021/01/03

■この暮に…

我が家1階の居間の地下の基礎部分は収納スペースになっているのだが、そこで、とある工具を探していたところ、ここ10年行方不明だった、潅水装置のパーツの入ったコンテナが見つかった。

Dsc03784s

なによりも有難かったのは、青いグリップの幹線用パイプへの穴あけ工具のスペアが戻ってきたことなのだが

Dsc03782s
左が今回入手のキット中のもの、右が「発掘」した20年前に入手のもので、全く同じ。

みつかったコネクタ類も、今後の拡張や補修の自由度を広げてくれそうである。

 

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2020/12/20

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設

■ようやく…

従前の「1/4管」による「亜幹線」の西北部分を16ミリ管にリプレースして、いわば「準幹線」に改修する準備ができたので、この週末の2日間を使って、実は一番面倒くさい作業に入った。

 作業は「面倒くさい」のだが、これが終われば、これまで「マカロニ管」こと細い「1/4管」を分岐させてつないでいるため錯綜していた、庭の西端部分の分水の配管を大幅に整理して、メンテを完全に「フリー」とまではゆかないにしても、大幅にそれに近づけることができる。

 幹線になる16ミリ管が敷設できれば、それからの分水については、この先、折を見て、「今日はここ」、「あそこを明日」といった具合に、徐々に小規模な作業を断続的に続ければすむし、とりわけこの暮正月は、体を動かす機会も少ないだろうから、ちょうどよい気晴らしにもなりそうなので、それが可能な段階までの手順を一気に進めておくことにしたわけである。

■16ミリの…

パイプについては、

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

の末尾のとおり、すでに事前にできる作業は終えているので、前日にパイプをあらあらの位置で2か所をカットするなどして、地面に這わせておいたが、手間がかかるのは、それらのパイプ間の接合と、巻癖のついているパイプの地面への敷設*

*どちらも、気温が高い時期なら、パイプ類が柔軟なので大した問題にはならない(とくに巻癖は、ある程度まで取っておけば、通水している裡に自然に解消してくれる)。しかし、その時期まで待っていると、地表に植物が繁茂するうえ、カ(蚊)も出てくるので、それはそれで作業の障害になる。
 要は、そういった外部環境と、こちらの時間と気持の余裕とで決まる「頃合」の問題ともいえる。

 あいにくの寒波の中ではあったが、午前中は、作業場所になる門のあたりの日当たりがよく(実際に体を動かしていると、薄いダウンジャケットでも暑さを感じるくらいだった)、一気に作業することにした。

Photo_20201221093301
庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果 >末尾の計画図再掲
空色が、新「1/2管」、緑色が16ミリ管

■懸案は…

上記の「その5」でも触れたが、現場でのパイプとコネクタとの接続。

 案の定、低温で硬くなったポリエチレン管にコネクタが入ってくれないので、想定どおり、アウトドア用のバーナーで沸かしたお湯にパイプの接続部分を漬けて加熱した。

Dsc03733s
手前下が、アウトドア用ガソリンバーナ―の「オプティマス8R」
その上の水が入っているのは、コールマンの「ピーク1 442-700型」ストーブの、調理器具にも使えるコンテナの下半分。
最初は、火力の強いコールマンを使う予定だったが、5年ほど前だったかにご近所のフリマで破格で譲って頂いて以来(最近調べたら、中身のバーナーより、写真のアルミ製のコンテナの方がレア品らしい)数回しか使っていなかったので操作に不慣れで着火に手間取った*ので、40年来使い慣れていて、「音と匂いを併用すれば」ではあるが、ほとんど目をつぶっていても操作できるオプティマスを持ち出したのである。

*【参考】先に、これを見ておけばよかった
https://www.youtube.com/watch?v=ktgB4Zg6M9w
(ただし、映像のはヴィンテージものなので、燃料/火力の調整のための操作は、442-700 と若干違うが、基本的には大きな差はない。
 また、ともかくも、バーナー部分で燃料のガソリンに着火してくれさえすれば、後の、安定した青い炎にするまでの要領はオプティマスと全く同じ。)

■この「湯煎」の方法は…

初めてやってみた*のだが大正解で、3か所の接合部を「『オプティマス』+『コールマン』のコラボ」のおかげで、かなりスムーズに接続できた。

*従前の作業の大半は、「1/4管」の接続だったので、この場合、パイプの先端を「100円ライター」で炙れば済む。
 また、DIG社の「1/2管」+キット中の「コンプレッション式」コネクタだと、低温下でかなり固くなっていても、後記のとおり、力がうまく加えられる場合には、同社指定の「縦々横々メソッド」で力を加えれば、結構簡単に接続可能だった。

■このように…

16ミリ管による「準幹線」が敷設できたので、午後からは、従前の幹線との接続作業に入った。

 まず、上記「その5」で作った「1/2管→16ミリ管」のコンバータ管上部の1/2管用「1/2"Compression Elbow」に、1/2管を接続するのだが

 Dsc03739s

写真のような場所で、コネクタを手で支えるための力がうまく入らず「縦々横々メソッド」ではうまく接続できないので

Dsc03742s
ガストーチを持ち出したのだが、火力を最小に絞っても、加熱しすぎになって

Dsc03743s
2回も失敗。

 3回目はトーチを使わなかったのだが、それまでの2回の加熱でパイプが柔らかくなっていたせいか、メソッド通りで接続できた。

■次に…

既存の幹線の南西部の終端の先端部をカットし、カットした先端にT字型の「チーズ」(1/2"Compression Tee)をセットし*

*ここの場合、コネクタ側をしっかり力を入れて手で支えられたので。どの方向も「縦々横々メソッド」で比較的苦労なく接続できた。

Dsc03736s

潅水タイマを常時潅水(タカギ製の場合は「すぐ水やり」ボタンを押す)モードにして、これまで10数年間管内にたまってた汚れやゴミを洗い出す。

■その後…

もう一度「すぐ水やり」ボタンを押して、一旦水を止め、先のチーズの分岐方向に、先ほど設置した「1/2→16ミリ」のアダプタ管に通ずる1/2管を接続し、直進方向に既存管からカットした終端部を接続したうえ、再び常時潅水状態にする。

 ほどなく、準幹線の先端まで、通水していることが確認できた。

Dsc03744s

■もっとも…

準幹線にこれほどの長さは不要なので…

今後、1/4管による分水を使った潅水が必要な範囲+α(後記終端装置用)の部分で16ミリ管をカットし、

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その終端部に、写真中央下の8の字型の、カクダイブランドの終端装置「ウォータースプレイパイププラグ」*をセットすることにする。

*この8の字タイプは、DIG社のも標準仕様でもある。
 一部の潅水装置の販売業者は、このタイプを「仮設用」と説明していた。
 しかし、過去20年近くDIG社のこのタイプを2か所の終端部で使っているが未だにノントラブルである。

 要するに「売ってる方がまともに使ったことがない」のだろう。

■まず…

パイプの終端近くに8の字の片側の輪を通し

Dsc03749s

パイプの端を折り返して、もう片側の輪に通す。

Dsc03750s

 これだけで(過去20年間の経験に照らして、間違いなく)、「水が止められる」。

■ついでに…

どうせ、この先、これまでの亜幹線の西北部の分水については、準幹線への配管の敷き替えは必須なので、まず、手始めに、ここに「反時計回り」の亜幹線も接続しておくことにした。

 DIGのキットに入っている、ホールパンチ*という工具で、16ミリ管に穴を開け

Dsc03752s

*この「穴開け器」、大別して2タイプある。
 どちらが、どの用途に向くか、とか、どのパーツに向くかは今後の課題。

接続用コネクタを介して、反時計回りでこの脇を通っていた1/4管をカットして接続する。

Dsc03755s

 これで、まず、今回敷設した「準幹線」と従来の「亜幹線」は、全通したことになる。

■最後に…

これで、潅水装置のすべてに、通常使用時の水圧が加わっている状態になったので、

今回最大の懸案の一つといえる「コンバータ管 」をチェックした。

Dsc03759s

肝心の接着部分(写真下部)には全く漏水は見られない。

(加えて、もう一つの懸案、カクダイのコネクタによるセフティ3のメインホース同士の接合部にも、漏水は見られなかった。)

■これで…

なによりも「その5」で書いたように、今後「1/2管」に損傷などが生じたときも、この16ミリ管+接着剤で、補修したり、バイパスする目途が付いたことになる。

 と、いうことは、7メートルほど残っている1/2管(とコネクタ)を温存する意味はあまりなくなったこちになるので、先に

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

に掲載した

Photo_20201220221201

図の右下の②の部分の延長も、あまり将来への不安なしに、実行できることになるわけである。

■と、いっても…

当分は、これまでの「亜幹線」と分岐線による分水を、「将来の見通しのよさ」を重視した新「準幹線」からの「分水」へ敷き替える作業が最優先なので、早くても明年春先、遅ければ明年秋口以降の作業になりそうなので、そちらはフェーズ2として新たなスレッドになるかと思う。

 

 

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2020/12/17

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

■結果的に…

今回のメンテの主要課題の一つになってしまった

DIG社の「1/2管」と、ガラパゴス規格の16ミリ管とを接合して作る、いわば「コンバータ管」作り

 今日、接合する予定の、セフティ3社の7.5メートル長の「メインパイプ」が届いたので、早速実行することにした。

■接合相手の…

「1/2管」は、先に予備テストに使った

Dsc03685s

全長21センチ(10数年前の再敷設時に長さが余ってカットした部分だが「何かのときに使えるかもしれない」と保存しておいた2本のうちの長い方。つまり、ようやく、その「何かのとき」が来たことになる。)

Dsc03686s

のもの。

 使う接着剤は、

Dsc03689s

コニシの | ウルトラ多用途SUクリアー ソフト | 

■この種の…

接着剤の場合、「両面に塗って、しばらく時間を置いてから、両面を圧着する」というタイプも多いのだが

この製品は

・片面塗りで、すぐlこはり合わせる
・10~15分で固定
・2~3時間で実用強度
・24時間で完全硬化

というものなので、作業を始めたら、迅速に、いわゆる「一発で決める」必要があることになる。

■そのためには…

何を措いても、先ずは「段取り」。

 接着させる部分は、16ミリ管の

Dsc03687s

先端からみて、15から50mmの範囲。

 なお、

・先端を15mm開けるのは、接着剤が「1/2管」の内側に廻り込むのを防ぐため
・50mmまでとするのは、予備テストで、接着剤がない場合でもそれ以上管を押し込めなかったため

なのだが、接着力を上げるために、この範囲に粗目のサンドペーパー(画面左上)をかけて「目荒らし」をした

Dsc03688s 

■その…

「目荒らし」をした部分に

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接着剤を塗り、急いで

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「1/2管」に、ねじ込み気味に押し込む。

 接着剤の厚みがあるので、 入ったのは40mm強だが、それでも長さにして25mm程度の接着面は確保されたことになる。

■それから…

6時間後

Dsc03699s

 管からはみ出した接着剤を触ってみると「ベタベタ」感はあるが、手に付くこともなく「硬化後も粘着性が残る」というスペック通りといえる。

 なお、この部分については「ホコリが付着しやすくなります。はみ出した部分はすぐ拭きとってください。」とされているが、今回の場合、2つの管の段差部分のシーリング材として機能してくれると思われるし、屋外に設置するのでゴミ(といっても、大半は土埃だろうし、最初からわざと土埃をコーティングするように付けておけば、かえって、それ以上汚れないので好都合)は問題にならないので、除去しないことにした。

【追記】

24時間以上経った先ほど接着面を触ってみたら「ベタ付」自体がほぼ無くなっていて「かえって困った」

■接着後…

24時間以上経過したところで、「1/2管」の方にDIG社の直角の管接手”Compression Elbow”を取り付ける。

Dsc03703s

「その1」で触れたヴィデオ
  https://www.youtube.com/watch?v=rmRaMSQWEFY&t=9s

の5分40秒あたりからが役にたった。

 つまり、管の先を接手に入れるとき、管を回すのではなく、上下左右に振りながら押し込む。

Dsc03709sc

 やってみると、「従前の苦労は何だったのだろう」と思うほど、結構すんなりと管が接手に入った。

■今日は…

寒波の中、大半の作業は屋内でできる、16ミリ管にコネクタを取り付ける作業をすることにした。

 まず、1/2管と16ミリ管のコンバータ管を必要な長さに切る。

 この管は、前庭(別名「原っぱ」)側の基礎のはね出し部分から、地表面に垂直に水を落とす場所にあり、その高低差は90センチ。

 管が多少長くても、たわむだけで大きな問題は生じないが、短いと、その先の管を吊り上げてしまうことになるので、

Dsc03711s

はね出し部の上に載る、DIGのコネクタ下面から

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養生テープでマークした90センチの位置から、3センチほど余裕を持たせて管をカットする。

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この場合、管の下側にも

Dsc03713s

コネクタが付くので、合計5センチほどの余長ができたことになる。

■あとは…

16ミリ管で使うコネクタ類のセットなのだが、気温が低いので管が硬くてコネクタが差し込めない。

結局、台所に持ち込んで熱湯で加熱することにした。

Dsc03715sc

写真は、給湯器のお湯だが、やはり温度不足。結局、薬缶で湯を沸騰近くまで沸かして使った。

先端から7センチあたりまで加熱すると、かなりスムーズにセットできる。なお、直線的に管をつなぐ1か所については、実験をかねてカクダイのコネクタを使ってみたが、径が多少細い分楽にセットできた。このコネクタは比較的作業しやすい場所に位置することになるので、漏水するようなら、いわば純正のセフティ3のコネクタに交換するのも容易である。

■結局…

現場で作業するしか方法のないもの以外のコネクタは、全て、台所で取り付けた。

Dsc03718s

あとは、現場合わせで管を切る場所は、1か所か2か所。

コネクタを現場でセットしなければならないのは3か所だが、台所で沸かした熱湯を使うのはなかなか難しい。

現場でアウトドア用のガソリンバーナでお湯を沸かすか、少々乱暴だが(といっても、外国のヴィデオを見ると使っている人もいる)ガストーチであぶるかどちらかになりそうである。

 

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2020/12/12

庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果

■ここまで…

集めたパーツで、潅水装置の補修と延長の目途はついた。

 ただ、若いうちならこのメンテも楽しみの裡だったのだが、今回、どのみち全体のチェックとメンテは必要なので、どうせなら、この機会に、当方も高齢者の域に入ったようでもあり、将来のメンテの手間を少しでも低減したいところなので…

 幹線と亜幹線の接続用のコネクタとして
 サンホープ社の「チューブ用ジョイント」

 https://www.monotaro.com/g/00999911/

今日届いた製品をみると、ポリパイプとの接合部は、残念ながら、手許のスプレィヤーのようなスクリュー状ではなく、細かいリブが数あるタイプだった。したがって、従前のタイプ以上の信頼性・耐久性を期待できるかは不明。

 幹線の、不要となった穴をなるべく平坦に塞ぎ、ひっかけて外れたりするリスクを低減するため
 同社の。かつて「意識高い系」の業者さんから譲っていただいたのと同タイプの「止水プラグ」
   https://www.monotaro.com/g/00999914/

加えて

 屋上の潅水システム(後日解説予定)のバルブ類の風化がかなり進んでいるため、そのスペアとして
 同社の「ミニバレル」
 https://www.monotaro.com/p/8922/6182/

などを取り寄せた。

■他にも…

魅力的なパーツは見つけていて、たとえば、

点滴潅水用のドリッパーの
サンホープ 社の「つゆ草シリーズ」
https://www.monotaro.com/g/00999810/
 内部で目詰まりを起こしたときに、分解して清掃できる。
 価格も1個あたり139円と、100円程度の通常のものと較べてさほど高額でもない。

  しかし。

なので見送った。

 補注:そらく、井戸水で潅水する場合には…

 我が家の、水位が地表面下3.5メートルの井戸の場合でも、潅水用に使ったのは、かつての地割れができるほどの旱天時だけで、その後はビールやスイカを冷やすために使った程度だったのだが(もっとも、震災その他の非常時に備えて電動ポンプを含めて温存している)、結構砂粒のレベルまでの粒子は上がってくる。

 幹線用のフィルタ
 (庭園用ならば、この、サンポープ社の「スクリーンフィルターAKY382/AKY385」
  https://www.monotaro.com/p/8922/0652/?displayId=4
  が、安価だし、スクリーンがステンレス製で長持ちしそう)
 と、ともに、「つゆ草シリーズ」のようなドリッパーを使うのが、結局は経済的なので賢明だろう。

 我が家のように水道水を使っているのであれば、タイマーの水の取入れ口に小型のフィルタがあるのでとくに不要だろうし、
 現に、過去10数年間、それで足りている。

■今回…

調べてみたところ、以上のように、内径4ミリ、外径6ミリの、マカロニパイプこと「1/4管」の先端に設けるパーツにについては、通販サイトやネットオークションで、気軽に、しかもキットで買えるものについてはとりわけ安価に入手できる*ようになっていることがわかった。

*もっとも、プロ・アマ問わず「農業」のレベルでは、潅水量やそれに混入する液肥の施肥量を精密にコントロールする必要があり、潅水システム内の水圧をコントロールする調整弁と、それによる一定の水圧の許での潅水量が保証されたイスラエル製などのドリッパーが不可欠と思われる。
 ただし、水圧一定との条件を満たせば、アマチュアの庭園レベルなら、多少気難しい植物相手でも、0.5ットルや1リットルのペット・ボトルが満水になるまでの時間を計測する、といった実験で時間当たりの潅水量を得るのは、そう難しいことではない。

■とはいえ…

それらは、どれもマカロニパイプとも呼ばれる、外径6ミリ、内径4ミリのパイプに接続するためのものであり、潅水装置なのだから一番肝心な「そのマカロニパイプにどうやって水を送りこむのか」という課題を解決する必要がある。

 内径4ミリのパイプの断面積は約50平方ミリメートル。一方、DIG社の内径0.6インチ(=15.24ミリ)の「1/2" POLYTUBE」の断面積は約729平方ミリメートルなので、つまり、単純計算ですらマカロニパイプを15本束にしないと追い付かない。

 15本のマカロニパイプを束にして地面を引き回すというのは現実的でないし、そもそも、どうやって、水を15本のパイプに分けるのかという問題もある(「バカバカしい」ということを無視すれば、もちろん「やってやれないわけではない」が)。

■これまで…

困っていたのは、既存の米国DIG社製の幹線用のパーツが日本では入手困難だったことにあって、それがようやく入手てきて「一段落ついた」のであるがあるが、ゼロから潅水装置を設置しようとする場合には、現況では必ずしも、一般的には奨められる手法とはいえない。

 たしかに、最初に設営して、その後は、マカロニパイプ以降の変更にとどまるのならば、先にご紹介した、DIG社のキットが、現地価格のおそらく倍額かかっても、国内ブランドの部品を個別にかき集めるより、はるかに低額で目的を遂げられる可能性が高い。

■しかし…

形あるものはいつか壊れるのだし、庭の植生の、自然な、あるいは、好みによる変化で、変更したり拡張したりする必要の生ずることもある。

 そのため、そのような事態が想定される以上(と、いうより「絶対に想定できない場合を除いて」)それに備えて、懸案となっている幹線を構成する「1/2型」のポリエチレン管について、代替部品が入手できないか調べてみたのだが、わかったことは、国内で、この「1/2管」と同一規格のポリエチレンパイプ自体、これを入手することは不可能といえることである*(当然、それらを接続するコネクタ類も入手不能)。

*たまたま、YouTubeで、庭園用品としてメジャーブランドの ドイツのGardena社(約20年前に「お向かい」の帰国時に引き取った「散水」用品は、あらかたこのブランドだった) の潅水システムの解説ヴィデオに行きあたった。

 同社の潅水システムの幹線用のパイプも、0.600×0.700規格のようで(その下が13ミリ径、その上は21ミリ径の模様)、こうなると、これが庭園の潅水用としては、事実上の世界標準といえそう。
 後述のような、我が国で主流らしい外径16ミリ管というのは「ガラパゴス規格」というほかない。

■そのため…

当初考えたのは、「1/2管」の終端に、キット中の「1/2"Compression Coupling」

Swiveladpt

を介して、一般の水道ホース用のコネクタ

568-021 ネジつきホーセンド カクダイ 44412173

〔一例です〕

をセットし、別規格のパイプにも同規格のコネクタ

 

〔こちらは、さらに一例です〕

をセットして接続することだった。

■それができることは…

パーツと、手持ちの物とネットで調達可能な物を使えば確実だったので、それが可能な接続先のパイプを探すことになった。

 将来にわたって確実にパーツを入手可能という意味では、本格的な農業用の最小サイズらしい外径20ミリ(内径16ミリ)程度のパイプということになるが、その場合、コネクタ類も本格的なものを使わざるを得ず、コストは跳ね上がり、見た目も武骨なものとなってしまう。

 何よりも、延長先の予定地は、門の前のコンクリートのタタキの端の道路に近い土の部分に現在はマカロニパイプを1本通して水を迂回させている場所なので、ここに直径20ミリものパイプを這わせるのはできるだけ避けたい。

■結局…

20ミリから一回り細い、前述の「ガラパゴス規格」である外径16ミリ管を調べてみたのだが、これらは、元々庭園の潅水用に発売されているものらしく、コネクタ類も比較的安価なものが揃っているようであるが、これらも、微妙に各社のスペックが違っている。

 これまでに見つけたものでも、

メーカー 製品名 公称外径(mm) 公称内径(mm)
カクダイ ウォータースプレイパイプ 16.00 13.00
セフティ3 メインホース 16.00 12.00
グローベン ポリチューブ 16.00 14.00
〔参考〕      
DIG 1/2" POLYTUBE 〔0.700inch〕17.78 〔0.600inch〕15.24

であり、グローベン社のは本格型だが*、カクダイ、セフティ3とも、コネクタは、DIGのシステムがパイプの外側に被せる〔米語では"a comression coupling"と呼ぶらしい〕のと逆に、パイプの内側に差し込んで接続するタイプ〔同じく”a barbed insert coupling”〕なので、内径が違うだけに相互に互換可能かも今の時点では不明である**

*https://www.askul.co.jp/p/P627699/?int_id=recom_DtVar 参照

**実験用に、いわば「潰しが利きそうな」パーツも1つ発注しておいた。
【追記】
今回購入のセフティ3のパイプと、カクダイのそれとの互換性をチェックするために、同社のコネクタも購入してみた。

Dsc03683s
上がカクダイ・ブランドの「ウォータスプレイパイプソケット」、下がセフティ3ブランドの「メインホース用ソケット」で、どちらも16ミリ管同士を直線的に接続するパーツである。
測ってみると
中央部の円筒状の部分の外径は       カクダイ:12.6ミリ、セフティ3:12.7ミリ
で、測定誤差の範疇。
パイプとの接触部分の突起(リブ)の外径は カクダイ:14.9ミリ、セフティ3:15.5ミリ
と、セフティ3の方が大きい。
しかし、
接続される方のパイプの内径の公称値は、  カクダイ:13 ミリ、セフティ3:12 ミリ
なので「理屈とは逆」。
どちらも、商品として成立しているのだから、事実上互換性があると考えてよさそうで、あとはカクダイのソケットとセフティ3のパイプを実際に接続して使ってみて検証する。

■とはいえ…

スペックを睨んでいるだけでは、どうにもならないことは確かだし、ネットを探しても、この種のことの「先達」も見当たらないので、先の発注時に、セフティ3の5mのメインホースと、見込みが外れたときに転用するために、DIGのシステムと同様に、カクダイのパイプ端でそれを折り曲げて水を止めるための8の字型の「ウォータースプレイパイププラグ」も併せて発注しておいた(こちらは、外径が同一なので互換可能なはず)。

■週の半ばに…

届いたので、週末に持ち帰り、さっそく1つ試してみたかったことをやってみた。

Dsc03672s
右上の大半が、届いたセフティ3の5mのメインホースのロール、左下がDIG社の「1/2" POLYTUBE」。

 つまり、スペック上では内径15.24ミリのDIG社のパイプの内側に、同様にスペック上では外径16ミリのセフティ3のメインホースをしっかり挿入できたことになる。

 双方の径は、いわば「誤差範囲」といってよさそう。どちらもポリエチレン製なので(とくに「新鮮」な製品では)相応の弾力性があるので「あるいは」と思っていたのだが、期待以上*の結果になった。

*写真のDIGの管は、20年経過した「年代物」である。

 この状態でも、まず間違いなく、DIG社のコネクタを使って「セフティ3のメインホース」を接続できることになるし、水漏れが生じたとしても(庭の地表面に設置するので、多少のことなら問題ないが)、接合部にドライバを使って締め付けるタイプのホースバンドを使ったり、以前はまず不可能だったポリエチレン同士の接着を可能にした接着剤を使い、それでも漏水すれば、すでに実績のある溶着デープで継ぎ目の部分に巻きしめる手法を使えば実用上問題がないはずなので、

潅水システムの「長期的」維持・管理*に、ようやく光明が見えた

といえる。

*ただし、この「長期的維持」を配慮せず当座だけ潅水幹線を延長できさえすればよいのであれば、今回も、コストと情報検索や作業の手間暇を考えると、DIG社のキットをもう1組、現地価格の倍額を払ってでもアマゾンで発注する方が得策だった。
 要するに、この国では、それほど、この種の器材のコストが「工業製品なのに不合理に高い」のである。

 しかし、上記の手法が確立できれば、DIG社(やGrrdena社)の採用する0.600×0.700規格の「1/2管」同士を接続するコネクタとして16ミリ管を使うことができるようになるし(今の想定では、6メートル余りのスペアの「1/2管」が残る)、敷設済みの「1/2管」が損傷した場合でも、わざわざ広範囲で配管を敷き替える必要もなく、16ミリ管でバイパスすることも可能になるので補修も容易になるのだから、この「安心感」は多少の金額差には代えがたいのである。
(また、先々のメンテのときに、上記のような多少の「工作」をいとわないなら、まずはDIGのキットで「スタートアップ」するのもローコストで現実的な選択肢となる―潅水用のタイマも、おそらく「中華物」のようだが、なんと2000円台で入手できる時代になっていることでもあるし―。ただし、余ったパーツは絶対に捨てないこと。かならず将来「何かの役には立つ」はずなので。)

■とりあえずの…

計画図。水色がDIG管。が16ミリ管。は「1/4管」による亜幹線。

Photo_20201215004201

 

 

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2020/11/24

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

今年も

ようやく、裏庭のハゼノキの葉が見事に紅葉しはじめ、冬枯れに向かいつつあるらしい(とはいえ、イロハモミジはまだまだ黄緑色の葉を保っている)。

 先に書いた
http://baumdorf.cocolog-nifty.com/gardengarden/2020/11/post-35b96a.html 
ように、潅水装置の幹線部分はなんとか修復できたらしく、これからは、
・新規に入手した幹線用の「呼び径1/2インチ管」(以下「1/2管」)の延長
・これまでの(一部にはまだ漏水があるらしい)「呼び径1/4インチ管」(以下「1/4管」)の改修
ということになる。

■しかし…

潅水装置を再設置した10数年前の家の建て替え直後とは、改めて観察してみると、庭の植生自体がかなり変化している。

 とくに気付くのが「木本」つまりは「植木」で、当時は、元々敷地内にあった、武蔵野の「潜在自然植生」のシラカシスダジイ、そして本来はタブノキだがその近縁のクスノキはともかく、そのほかは、建替え中疎開させていたのを植え戻した(ツツジ、ユキヤナギユスラウメなど)ものや、実生を生育させたり(イロハモミジオニグルミ?ヒメコウゾなど)新たに買ったりした果樹(ウメカキノキザクロヤママモ)の若木がほとんどだったので、植栽直後には、ある程度までの潅水は不可欠だった(それでも、ムラサキシキブシモツケなどの灌木系はほぼ全滅)。

 だが、今では、根も張ったらしいし(ヤマモモ以外は実も付いている、またイロハモミジも実こそつけていないが、木肌が幼木のウリ肌を脱して樹木らしい色味になっている)、おそらく1年ほど前から生じていた潅水幹線の詰まりの影響を、その経路上にあったウメ(小)、カキノキ、ザクロなどがさほど受けている様子もない。

 つまり、これらの木本については、すでに人工的な潅水はとくには不要で、いわゆる天水だけでもう維持できそうなのである。

(なお、当初、4本設置していた、マイクロスプリンクラ
Microsprin
も、今では1本を残すだけになっている)

■ということは…

これまで、これらの木本の根元には、幹線の「1/2管」に専用工具で穴を開け、そこに分水用の「1/4管」をコネクタでつないで、その先にドリッパー(後掲Ⅰ~Ⅳ)と呼ばれる部品を付けて潅水していたのだが、それが大幅に不要になってきたことになる。

 (もっとも、最近の、いわば法則性のない気候を考えると、19年前のように地割れができるような旱天がまた来ないとはかぎらないのだから、これらの分水を完全に取り払うのには不安が残るので、何か所かは、流量をゼロに調整できるドリッパー(後記Ⅲ・Ⅳ)に交換しておいて、普段はゼロ近くにセットしておくのがよさそうである。)

 一方、分水を外すとしても、その部分の「1/4管」を単純に外しただけでは「1/2管」に大きな穴が残って、そこから噴水のように漏水してしまう。

 この穴は、グーフ〔失敗〕プラグと呼ばれる栓を使って塞ぐのだが、実は、バカバカしい話だが、そういった単純な部品を手に入れるのが、わが国では、「1/2管」やその接続用部品の次に難しい(要するに、売っている方が、実は、実際の潅水システムのニーズについて何の理解もないためと思われるが、そんな中でもまれに「意識高い系」の業者さんはいるもので、5年ほど前に10個ほどだったか無理を言って譲っていただいた〔後掲写真の「A」。もし国内で手軽に入手できるなら、今でも「もっと欲しい」*のだが、この種の「分水」の敷き替えというのは、幹線と違って結構頻繁に起こるので、すでに2個しか残っていなかったし、別タイプのものを含めても4個しかないのでは、安心して改修を始めようがなかった)。

*【追記】ありました
 https://www.monotaro.com/g/00440508/
  https://www.monotaro.com/g/00999914/

■幸い…

今回入手のDIG社のキット中にも、後掲の写真のBのタイプのグーフ・プラグが10個あるし、さらにアマゾンで探してみると、なんと40個も含まれている潅水キットが見つかった。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07RBS5CP4/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&language=ja_JP&psc=1

 こちらのキットは、最終的にどのような潅水システムを構築することを想定しているのか、よくわからない面もあるのだが、個人的にはそれはどうでもよくて、個々的には使えそうなパーツの「山」。加えて「1/4管」(ただし外径はやや太そうで、主に使っている工業用のコネクタは使えないかもしれないが、最悪でも、屋上のメンテナンスがしやすい場所には活用できそう)が25mも含まれているので、さっそく発注してしまった。

【追記】2020/11/26

今日帰宅すると、宅配ボックスに届いていた。

もともとの購入目的から、さほど「本気出して」チェックしたわけではないのだが、これだけで完結した潅水システムを作ろうとすると、全く不可能ではないだろうし、実現できれば極めてローコストで可能というメリットがあるのだが、作業前に採寸するなどして、きちんと配管計画を作るなど、結構、智慧才覚が必要そうで、なかなか大変だろうなというのが素直な感想である。

しかし、こちらにとっては、このセットだけで何かをしようというわけでなく、「ただのパーツ集」なので、これはもう「宝の山」。

たとえば、

  • 2タイプあるうちのCタイプの、20個のグーフ・プラグ(商品説明では「エンドクロジャー」)が、商品写真と形が違うが、かえって、1/2管に開いた不要な穴を塞ぐという、当方の使用目的には、Aタイプの次に適合していた

Photo_20201128200201
A は従前「意識高い系」の業者さんに頒けていただいたもの
Bは正確には覚えていないが、最初にいただいたDIGのパーツ中のもの
Cは今回のキットに含まれていたものの内の1タイプ
Dは今回のキットに含まれていたものの内のもう1タイプ

Aが、半恒久的に穴を塞ぐのにはベスト。
今回のキット中のCも、Aと同様に1/2管にセットしたときにプラグの頭が管からさほど飛び出さないのが有難い。
Dは、特に解説はないのだが、1/4管の先端を塞ぐ用途には使い勝手がよさそうである【追記】手前側の突起を「管差し込む」方法のほかに、奥側のパイプ状の凹みに「管差し込む」方法でも止水できる模様(下記 *【参考】参照。ただし、やってみるとわかるが、1/4管の先端には潅水ノズルを付けることが多いので、使用頻度は低い)。

一方、Bタイプは、工具がなくても、手で簡単に外すことができるので「とりあえず」塞いでおくには最適。

  • 20個の「ダブルバーブ・カップリング」が、商品説明の写真では呼び径1/4インチの給水管同士をつなぐための部品のようだが、呼び径1/2インチの幹線用給水管に1/4の給水管に接続するのに適した形で〔DIGのキットでも、そのためのパーツとして同梱されている 〕、当方でこれまで不足していたパーツだった
  • 20個ある、潅水量を調整可能なドリッパーの先端が赤い〔後掲写真中のⅣ〕ので、前述のような渇水期対策のために普段は締めておくドリッパーとしては、イザというときに草むらの中でも見つけ易いので便利そう
  • 25mある、呼び径1/4管が、ノギスで測ってみると外径6ミリほどなので、信頼性の高い工業用のコネクタ(後述)が使用可能

というわけで、この60個のパーツ+25メートルの1/4インチ管≒2200円という「収支」だけでも「モトは取れた」感がある。

いずれ、次のステップで、どう使えたのかをご披露する予定である。

*【参考】

D型のグーフ・プラグの2種類の使い方

Goof
左が「管差し込む」接続法、右が「管差し込む」接続法 
(接続部がわかりやすいように、屋上での液体肥料供給用に使っている、ライトブルーの「1/4管」を使った)

加えて、一般的なホース・コネクタに「1/4管」を接続するアダプタ(商品説明では「1/4チューブクイックコネクタ」)にも、2つの使い方がある。

Photo_20201201225201

左が「管差し込む」接続法、右が「管差し込む」接続法(左の場合は、接続部に〔キットに付属の〕白いテフロンテープを巻き付け、右の場合は接続部をビニールのタイバンドで締めた方がよさそうである。)

■これで…

作業中にパーツ不足になって慌てる心配はほぼなくなったので、安心して、我が家の潅水システムの増設・改修を始めることができることになった。

 まず、幹線については、下図の①と②の水色の線の2か所の延長が考えられるのだが、両方やると、今回入手の「1/2管」を使い切ってしまうことになる。

Photo_20201215013301  

 ところで、この①と②の優先順位としては、潅水量にかねがね不足を感じていたのは、図の左上の黄塗の部分なので(赤線の2系統は接続していたものの、やはりどちらも水源から遠く、また給水管が「1/4管」で細い)、やはり①の系統なのだろう。
(しかも、この部分は「幹線」がないうえ、鉢植えの植物が多いため、「1/4管」が錯綜気味になってしまっているので、メンテの手間もかかる。)

 一方、②の系統は、武蔵野の人工植生の主要木中の主要木であるクヌギ(仕事で行った旧武蔵野の某所で拾ったドングリからの実生)などの落葉樹勝ちのエリアなので、潅水は不要不急といえば不要不急。「後回し」にして地表の草本の様子を見て判断するなり、とりあえず敷設するにしても、将来スペア・パーツとして転用できるように、できるだけ、分水用の穴あけを少なくするといった工夫する必要があるかもしれない。

 (普通に考えると、潅水が必要なのは、むしろルートとしては②のさらに先、図の右端の、ポール・スミザーさんの著書「日陰でよかった」〔宝島社/2008年・刊〕に感化されて、庭中のシダを集めたエリアなのかもしれないのだが、文字通り「日陰」なので地表からの蒸散量が少ないせいか、「1/4管」1本による潅水で、とくに不足を来たしている様子はない。)

【追記】2020/11/28

 今日、もうすぐ12月とはとても思えない気温なので、上図の赤線(鉄道に喩えれば、1/2管の部分が幹線ならば、亜幹線にあたる配管)の部分をチェックしてみた(通水しながらでないとチェックができないため、補修中に往々にしてずぶ濡れになったりするので、厳寒期にはとてもする気にならない)。

 結局、上図の黄塗のエリアの潅水量が不足した原因の一つが

・幹線と同様に、こちらでも、1/4管が、④のあたりで、シラカシの幹と塀の間で押しつぶされていた

ことにあることがわかった(結局、ここしばらくは、時計回りルートでも、反時計周りルートでも、どちらも水路が閉塞していて、黄色のエリアに水が届かない状態だったわけである)。

 ここでも、バイパスを作るために配管を切ってみると、いわば時計回りのルートはもちろん、距離が長くて細い反時計周りのルートでも、かなりの圧力で水が来ている。

 しかし、そこからそれほどの距離もない場所の潅水ノズルに、ほとんど水がでていないものがかなりあるのに、その隣接のノズルからは結構水が出るようになっていることも多い。

 こうなると、末端のノズルの方を疑うしかなく、調べてみると、はたして、ノズルが詰まっていた。

 それらの多くが、使い始めてから10年以上経っているので、いくら水道水を使っているといっても、ある程度止むを得ないともいえるのだが、そうはいっても、同じ点滴潅水用ノズルでも、そのタイプによって顕著に傾向が別れている。

 今後の潅水システムの更新では、詰まりにくい傾向のものを選んで使う必要があることがわかった。

Photo_20201128200101

ⅠⅡは、点滴量が一定のタイプ
ⅢⅣは、点滴量が可変のタイプ
(他にもう1種類、量一定のタイプを使っているが、とあるパーツの必要のために入手した家庭用のキットに同梱のものなので、スペック不明だし、再入手できるかどうかも不明)

 20年前のカタログによると、1時間の点滴量が、Ⅰは2ガロン〔約9.6リットル〕、Ⅱは1ガロン〔3.8リットル〕とされているが、流量の違いのせいなのか、内部構造が違うためなのかは不明ながら、この10年余の間に生じた「詰まり」は、Ⅰの方がⅡより圧倒的に多い。

■なお…

手持ちの「1/4管」用のコネクタ類には、以下のようなものがある。

Dsc03653cmnt

 上段は、工業用のコネクタで、工場等で空気や液体を搬送するラインに使われる。

 下段は、潅水装置用のコネクタ。

熱帯魚等の水槽の酸素補給にも同様のものを使うようで、t型(俗に「チーズ」と呼ばれる)が枯渇したときに、代替として白色のものを入手したことがある(透明パイプに使うのならよいが、黒色のパイプに使うと「納まり」がひどく悪い)。

 潅水用の方は、安価だし*、目立たないというメリットはあるが、水圧で抜けてしまったり、接続部で管の方が風化等で割れてしまい、しばしば漏水の原因になる(なお、p型は、もともとは、「1/2」管に「1/4」管を接続するためのもののようで、単純に「1/4管」同士の接続のためにはs型を使うのが原則のようだが、互換できないわけではない)。

*20年前は、この種のパーツは、「淡水の確保に苦労している」イスラエル製が大半だったようだが、最近は、映画「黄色い大地」で見られるような水にシビアな地域のある、中国製が圧倒的に増えてきたようである。

 【追記】20/12/05

P型より、さらに魅力的なパーツが見つかった。
 https://www.monotaro.com/g/00999911/?displayId=4
こちらは、幹線用のパイプに開けた穴に、ねじ込んでセットするタイプのようで、セットしたり外すのに力がいらないうえ、p型より外れにくいかもしれない。
できれば、幹線から亜幹線への接続場所には、こちらを使ってみたい。

 工業用のほうは文字通り「業務用」だけあって、信頼性が高く、きちんと管をセットすれば、まず抜けるようなことはない。先端の白い部分を押し込めば管を抜くことも可能だが、その用途からみて、そう頻繁に抜きさしするものでないためか、この部分の耐久性は思っていたより低く、とくに屋外では紫外線の影響なのか風化で割れてしまい管が抜けなくなることもある(まぁ、業務用なので、定期的な点検・交換は不可欠なはずなので、それを前提にすれば、我が家の20年のストック品には問題が生じていないところからみても、特に屋内使用には、必要十分な耐久性は確保されているのだろう)。

 本当は、使い勝手の面では、T字型のものも欲しいのだが、製品の性格上、モノタロウでも結構高価なので*、ある程度の数が要るものだけに、ちょっと手が出ない。

   *たとえば、径6ミリ管対応で水にも使えて安価な物となると、この
    千代田通商のタッチコネクターファイブ ユニオンティ

https://www.monotaro.com/p/0212/2583/?t.q=%83R%83l%83N%83%5E%81%5B%20%83%60%83%85%81%5B%83u%20%83%8F%83%93%83%5E%83b%83%60

    あたりとなる

 手持ちの工業用のコネクタの中でも数が少なくなってきた、Y型のコネクタは、将来変更する可能性が低い亜幹線だけにほぼ使用し、その経路に潅水ノズルを設けるときは、まずY型で「1/4管」を分岐させておいて、その分岐線からt型等で分岐させた先にノズルを付けるように心がけている。

Dsc03676s_20201213102801  
一番上が「亜幹線」、下が、そこから分岐した「支線」

【追記】20/12/13

上記のL・Y・I型の工業用コネクタについて、風化が進んでいても、できるだけ再利用したい。

コネクタから管をとりはずそうとするときに、写真の白いカラーの部分に指の爪で局部的に力を加えて押し込もうとしたためにカラーが損傷してしまうことが多かったので、できるだけ、この部分に均等に力を加えて、カラーの部分を壊すことなく管を外すことによって、再利用を可能にするために、小ツールを作った。

Dsc03678scm

 といっても、手許にあった竹材の両端に径7ミリの穴をあけ(公称は6ミリ管だが、6ミリの穴には通らない)、片側(O部)に、横から管を入れるための欠き込みを作っただけの単純なものである。

 O部は、現場で管を切ることなく引き抜けそうな場合に使うためだが、コネクタのコストに較べれば管のそれは「ダダ同然」なので、現場では無理をせず、コネクタから5センチほど出たあたりで管をカットしておいて、C部を使って均等にカラーを押し込んで、パイプを手で引き抜く方法を原則と考えている。

 実際、現場で2本の指の爪でカラーを押し込もうとしても外れなかったパイプを、C型の穴を使って簡単に引き抜くことができた。

 

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