2021/07/17

井戸の手動ポンプと測量用三脚

■近い将来…

必ず起こるはずの地震。そのときに起こる断水に備えて、手動の井戸ポンプを調達した。

 電動のポンプは、すでに10年程前に調達していて、家の地下にある水位面が地表面から3.5メートルの井戸坑から基礎を通じて引き出してある塩ビパイプ

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の先につないで、庭の潅水装置を整備する前は、その代わりに使ったりもしていた。

 この井戸水、数10年前の自治体による検査では、鉄分がやや多いので、飲用は奨められないとのことだったが、常用するわけではないので、煮沸するなりイオン浄水器を使うなりすれば、非常時には飲用できるはずなのである。

■しかし…

考えてみれば、地震直後からしばらくは停電になる可能性が高く、当座は電動ポンプは使えないだろうから、停電が終わるまでの対応用に、ステンレス製の小型の手押しポンプが3000円+程度で入手出来ることがわかったので、調達したわけである。

■ところが…

当初、想定していなかったのは、ポンプを支える架台だった。

 水を汲み上げるのだから、人力で汲上げ用のレバーを上下させる必要があるわけで、そのためには、かなりしっかりした台にポンプを固定する必要がある。

 このポンプ専用の架台も、販売されているのだが、

  • そもそもポンプよりも高価(当時)
  • 実用するためには、架台自体を地面に固定する必要があり、たとえば、キャンプのときテントやタープを固定するのに使うペグ、それもかなりしっかりしたものを別途調達する必要がある
  • どう考えても、この架台は、ポンプ用のほかには使い途がない
  • キットフォームからの組み立てや、しまっておくための分解の手間が面倒そう

という問題があった。

■そこで…

思いついたのが、測量用の三脚だった。

それなら、

  • 金属製の3本の足の先端は、ブレないように鋭いスパイク状になっているうえ、それを足で踏んで地面に押し込むためのステップも付いている

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 ので、先の架台自体にペグも付いているようなもので、ポンプを載せて庭の地面にしっかりと固定できる

  • 最上面には、トランシットなどを固定する定芯桿という先端にネジのついた管を通す穴が開いているので、定芯桿を外せば、穴に井戸からポンプへの配管を通すことができる
  • 三脚には、上面が、オートレベルという水平儀を使うのに便利な球形のものと、トランシット(セオドライト)を据えるための平面のものとがあるが、後者なら、クランプを使ってポンプを固定できそう
  • 不要のときには、単に3本の足をたたんで、そこいら辺に立てかけておけるので、収納や設営が手間いらず

ということから、

  • 上記のように、上面がトランシット用の平面であること
  • 定芯桿には、35ミリと5/8インチの2種類の規格があるが、そのうち、手持ちのニコンのトランシットの中古品(後述)と同じ5/8インチであること

との条件で、ネットオークションを探したところ、トプコン製の中古品を、前記の専用架台+1000円の、送料込みで5000円ほどで入手できたので、架台固定用のペグのコストを考えたら、かえってコストカットできたようだし、加えて、(測量機器の)一流メーカー品であることと、後述の追加機能を考えたら、非常にお得な選択だったことは間違いない。

■実は…

この三脚の調達には、ポンプ用のほかに2つの利用法を想定していた。

1つは、三脚にとっては「本業」といえるトランシットの架台としてである。

もう5年近くになるが、ネットオークションで中古のニコンのトランシットを、送料は忘れたが、本体を1000円ほどで入手していた。
測量の世界では、もう30年も前から、トータルステーションなどと呼ばれる、現地での角度・距離などの測定結果を電子的に記録する器材が主流になっていて、昔ながらの、トランシットの必要性は激減しているし、あえて業務用の備品として使い続けるためには、定期的な校正検査のコストがかかってしまうためである。
(もっとも、建築現場などでの建物の位置決めなどには、トータルステーションを持ち出すにはおおげさだし、かえって非効率でもあるので、今でも実用されているようである)

もう一つは、カメラの三脚としてである。

残念ながらエレベーターはないので、簡単にはカメラの高さを変更できないが、カメラ用のそれと違って、脚を開く角度を変えて高さを調整することは可能だし、何より、普通のスティル・カメラ用よりはるかに頑強なシネカメラクラスの造りなので、カメラを安定して支えることができるので、動画などの定点撮影には向いている。
前記のように、三脚側の定芯桿のネジ径は5/8インチ、カメラの方は1/4インチだが、カメラだけでなくマイクロフォンスタンドの用品としてアダプタは入手することができる。

■届いたので…

さっそく、テストとプチクラフト。

まずはこの三脚の「本業」の
トランシット

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 当然ながら、定芯桿のネジ径も一致して、固定できた。


次は、
カメラ

 これには、先に述べた、5/8インチ→1/4インチのネジ変換アダプタの調達とプチ・クラフトが必要だった。
 アダプタについては、アマゾンで入手したが、アルミ製のもので、実際に雲台とカメラを載せてみて強度には不安がないものの、耐久性にやや不安がないではない。
 とはいえ、使用頻度はさほど高くないし、ネジがすり減って使用に耐えなくなる事態になったら、マイクスタンド用の真鍮製のもの(これが将来世の中から無くなってしまう心配はまずない)も販売されているので、それに交換すれば足りる。

 このアダプタに下から先ほどの定芯桿をねじ込むことになるのだが、三脚の架台上面の穴は、測量機器に対応して比較的径が大きいため、そのままではカメラを載せる雲台を固定することはできないので、定芯桿とアダプタの間に、やや厚手の金属板をかませる必要がある。

 パーツ入れを探ったら、かつて下北沢にあった、アルミの端材を売っていた店で入手していた、直径11センチほど、厚さ2ミリの円盤があったので、これを使うことにした。

 円盤のセンター出しは結構面倒なものだが、有難いことに中心に5ミリ径の穴まであいているので、リーマーを使って 2.54 × 5/8 ≒ 16 ミリに広げたら簡単に完成してしまった。

 円盤を三脚の架台に載せ、アダプタに定芯桿を下からねじ込む

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定芯桿を下から見上げた状態。

と、トランシットが固定できたのだから当たり前ともいえるが、アルミ円盤とアダプタを固定できる。

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参考:各部品の位置関係

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 この状態で、アダプタにシネ雲台を固定し、カメラを載せると、こういうDsc04221s

状態で、安定度は抜群。

最後は、当然
井戸ポンプ

 井戸のポンプには、底の中央部に井戸からの汲み上げ用のパイプがつながるので、定芯桿を取り外す必要がある。

 この辺りは、さすが業務用の器材だけあって、簡単かつ確実に対応できるようにできていて、下の写真のように、

・空芯管は、架台の裏側のブラケットに嵌め込まれて宙づり状態になっていて

・そのブラケットは、ビス2本で架台の下面に取り付けられているだけなので

・この2本のビスを外せば、このユニットごと定芯桿を取り外すことができるようになっている。

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(この辺りの仕組み、これが外せないと、ポンプの架台にするのが難しいので、入札する前に、随分ネットで調べたのだが…
 測量のプロやその卵にとっては「常識」のせいなのか、見つけることが出来なかった。
 結局、「業務用の器材なので、多少の手間の大小はあっても、全く外せないことはないだろう」と判断したのだが、正解だった。
   このあたりが、結構「肝心」な部分がカシメてあったりするアマチュア用の器材と大きく違う安心材料といってよい。)

 空芯管が、簡単に外せることがわかったので、百均でクランプ

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を3個入手し、ポンプの下部にある架台取付用金具と三脚の架台を締め付けて

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汲上げ用のレバーはまだとり付けられていない

ポンプを三脚に固定することができた。

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ポンプの下部中央に取付けた、井戸との接続用の黒い塩ビ管が、三脚の架台の穴に通してある。

 

 

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2021/05/29

クワを播く

■広島の…

家内のお友達から、庭で生ったという クワ の実が大量に届いた。

要するに葉っぱを「お蚕さん」の餌にする木の実で、ちょっと渋甘の実は久しぶり、しかも、こんな大量なのは初めてなので、おいしく頂戴しているのだが、それだけでは勿体ない気がしてきた。

■実は…

我が家の庭には、実生からそだった、クワの仲間の ヒメコウゾ の木

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中央の明るい緑色の葉がそれ

があって、そちらも、すでに小さな丸い実を付けている。

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こちらの実は、稔るとヤマブキ色で、今回のクワより小粒だが甘みが強い

【参照】この木が、ヒメコウゾと同定できるまでの、経過は

「ヤマグワ」の素性調査: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

「ヤマグワ」の素性調査【現地調査篇】: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

■そこで…

このクワも、それほど巨木になるとは思えないので、庭で育ててみたくなった。

 もっとも、この種の液果は、鳥が餌として食べ、周囲の果肉を消化し、糞として排泄した種子(いわば、本当のタネ)の方が、発芽率が高いといわれている。

 小鳥でも飼っているのなら、食べてもらってから、回収した糞を播くのが理想的なのだが、あいにく、我が家にはいない。

■そのため…

多少なりとも、鳥の糞に条件を近づける算段を考えてみた。

 鳥の体内で消化されることを考えてみると、

・その胃液などの体液

・その体温

の影響が考えられる(他に、体内の特殊な酵素なども考えられるが、わかったところで、どうしようもない)

●体液は

 トリもヒトと同じ脊椎動物なので、酸性液なのだろうが、成分不明だし、判明しても素材の調達が難しい

●体温は

 ヒトと較べて大差はない*ように思えるのだが、むしろ問題は加熱時間。つまり、食餌から排泄までの時間なのだが、こちらはなかなか見当が付かない。
 ただ、我が家周辺を飛び回っているヒヨドリは、早朝庭木に来て虫らしきものを食べる一方、昼過ぎ位に洗濯物にバクダンを落とすことが多い。
 また、そのバクダンことトリの排泄物は大小兼用なので、体内で不要になった水は、飛ぶときの無駄な荷重にしかならないので、長時間蓄えているとも思えない。
 ということから、大体6時間位ではないかと考えた。

*小型の生物だし、飛ぶためには体脂肪を増やせないので、環境変化に対応するために、心持ちヒトより高い気もする。とはいえ、後述の「人肌燗」の温度から大きく外れるとも思えない。

【追記】

ニワトリの例 であるが、最小3時間弱、最大7時間強であることがわかった。
また、胃液も酸性とのこと。
上の推定がそう的はずれでなかったことになる。
果肉は比較的消化がよいので、3時間半でよさそうである。

■あまり…

ムキになっても仕方ない話でもあるので、なるべく熟れた黒色に近い実を何房か選んでビニール袋に入れ

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あまりに古く、近々捨てるつもりだった、ホカロン

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を持ち出してきて、

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ビニール袋を載せた。

 あまり高温になって「煮えて」しまっても困るのだが(一応、念のため耐熱温度100度というトレーに載せている)、1時間ほど経過して、いわゆる「人肌燗」程度のほんのりとした加熱状態にとどまっている。

■一応…

目安にしている64時間ほど経過する、今日の夕方、準備済みのプランタに播く予定。

【追記】

17時になって、加熱も5時間を越したので、用意しておいたプランタに実を移し

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房をできるだけ切って分解するように、土中に混ぜ込んだ。

 土の量がやや不足しているようにも思えるので、近日中に補充することにした。

 プランタの土も、一応培養土だし、1日2回自動潅水される場所なので、あとは発芽とその後の生育を見守るほかない。

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2021/04/25

屋上からの排水用竪樋の詰まりの解決法

■これは…

当たり前の話だが…

我が家の屋上に降った雨は、4か所ある排水口に集まり、そこから、外壁に設けられた集水桝に流し出され、そこから縦樋で地上に落とされている。

屋上の排水口(ルーフドレン)には、ストレーナーと呼ばれている、いわばゴミ止めの格子があって、ここで、落ち葉などが、樋に流れこまないようにしている。

 たしかに、落ち葉程度の大きな物は、このストレーナーで止められるはずであるうえ、ここが詰まっていれば一目でわかるし、放っておけば屋上がプールになるので、否が応でも、溜まった落ち葉を取り除くことになる。

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■しかし…

我が家の場合、屋上のほぼ半分を覆う形で、樹齢60年のクスノキの樹冠があり、春先の落ち葉(常緑広葉樹であるクスノキの場合、春先に葉が更新される)に加え、5月ころの花期には、地味で目立たないが小さな花

【資料映像】クスノキの花@2014/04/02

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が大量に咲き、やがて、細かい花弁などが屋上に降り注ぎ、これらが、ストレーナーの格子を通り抜けて雨どいに流れ込み、毎年1・2回位は雨どいを詰まらせるので、対応に追われることになる。

■当然

雨樋の詰まりを解消するための道具立ても、時間を追うごとに増え続けることになる。

 まず最初に入手したのは、100均で売っていた(写真は無いが)スパイラル状のカーテン吊用のワイヤと、同じく、写真上側の(脇にトゲトゲが付いる)プラ製の器具。

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 後者については、どこまでアテにしてよいかわからなかったのだが、いずれにしても、当初の裡は、この2種をストレーナから通して使うと、大抵の詰まりは解消できていた。

■ところが…

ある年(モノタロウの購入履歴で確認したら2018年10月だった)の台風のとき、屋上に溜まっていたゴミが大量に流れ込んでしまったらしく、屋上の5分の1ほどがプールになってしまったときには、この2種では歯が立たず、急いでモノタロウに発注したのが、写真下の

パイプクリーナー3m

だった。

モノタロウでは、この種の器具を数種類扱っていたが、その中でストレーナの隙間を通せそうなタイプを選択したのだが、手許のハンドルを回すと、詰まった場所の中に先端がねじ込まれてゆく仕掛けのようで、このときは、詰まっていた3か所を無事に通水させることができた。

■しかし…

中庭のクスノキが生育する(10数年前に、家を建て替えるときに枝を全て伐採したので、老木なのにいわば育ち盛りなのである)につれて、屋上に落ちる花などが増加の一途をたどっていたせいか、これらでは解消できない詰まりも生じはじめ、目詰まり部を強引に押しだせるような、やや張りのある素材を、ということで、

  • 最初に見つけ出したのが、下の写真の上側の、壊れたコンベック(巻き尺)のメジャー部分
  • その後、もっと張りのある素材をというわけで探し出したのが、写真下側の、壊れた電気掃除機のコード・リールに使われていたゼンマイ状のスプリング

なのである。

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 前者のメジャーは、柔らかすぎて、詰まりの場所で曲がってしまい、先端が手前に戻ってきてしまうことも多かったのに対し、後者は、期待していた以上に強力で、ほとんどの詰まりは、先のパイプクリーナーか、このコードリール用スプリングのどちらかでは詰まりが解消できるようになっていたのだが、そのうち、どうしても解消できない詰まりが、ある一か所にだけ生じてしまった。

■それまで…

屋上からの排水ルートについて、取り立てて分析したことはなかったのだが、従来の手法で解消できた3か所と、解消できない1か所の違いを検討してみた結果、以下のようなことに気が付いた。

 つまり、

他の3か所は、集水桝以降の竪樋が(屈曲させてある場所が全くないわけではないが)比較的素直なルートを辿っているのに対し、残る1か所では、

  • (これ自体は、他の3か所も同じだが)排水口から集水桝の間で90度下方向にルートが屈曲し
  • 集水桝の直下で、屋上からみて右に屈曲し
  • さらにそこから10センチほどの場所で垂直方向に屈曲

していることで、これでは、金属製の従来の道具立てでは、この3つ目の屈曲をクリアして、そこの詰まりを押し出すのは不可能と思える。

■そのため…

これまでとは、全く違う発想で、対処する必要がある。

 その結果、思いついたのは、この3つ目の屈曲部を水を使ってクリアすることである。

 そうはいっても、ストレーナーの上からさんざん水を流すだけでは一向に詰まりが解消しないので、いわばピンポイントで、できるだけ高圧の水を、3つ目の屈曲部に当てる必要があると思われたので、手許にあるパーツを使って組み上げたのが、これ。

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 緑色の部材は、ちょうど庭で作業中だった、潅水装置のメンテナンス

庭の潅水装置のメンテナンス[インデクス]: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

のために購入したセット物

 【参照】庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

中の余剰パーツで、水道ホースと呼び径1/4インチ(あるいは〔6ミリ〕とも呼ばれる)の潅水用パイプとをつなぐためのコネクタ。
黒いパイプが、その先端に取り付けた呼び径1/4インチの塩ビ管で、反対側に、屋上の潅水用ホースに接続するための白いオス・オスのコネクタを取り付けてある。

 この1/4インチ管は、比較的柔らかいので(手持ちのウレタン製、塩ビ製の2種類のうち柔らかい方を使った)、通水していない状態ならば、最初の2曲がりは通り抜けてくれるだろうし、その先の3曲がり目の詰まりは比較的細かい成分が主だろうから、その手前から高圧で水を当て続ければ、そのうち詰まりの中に細い水路ができ、そこから一気に詰まりの成分が流れ落ちてくれるだろう、という作戦だった。

■この…

「新兵器」を、屋上の潅水用のホースにつなぎ、ストレーナーの隙間からできるだけ1/4管の先を奥に差し込んで、水道栓を最大に開いた。

 当初の段階では水が詰まって、集水桝のところから大量の水が地面に溢れ落ちていたのだが、徐々にそれが減っていった。

 かなり漏水が減って来た(ただし、ゼロにはならない)ところで、通常の潅水ホースにつなぎ変えて、ストレーナーに流しこみ、30分ほど放置していたら、ストレーナの奥に水が滞留して渦巻いているような音も消えて、おそらく、詰まりは完全に解消したようで、後述の「ストレーナー用フィルタ」の効果もあると思うが、その後は排水不良は発生していない。

■これで…

あらかたの排水不良には対処できるようになったと思われるが、そうはいっても、それが発生しない方がよいことには違いがない。

 そのため、ストレーナーへの余分なものの流入をできるだけ防ぐための算段も、昨年秋ごろから進めてはいた。

 要は、ストレーナーの部分にフィルタを付けるのであるが、従前からも、書籍やネット上でその種の器材のことを調べてはいたものの、あらかたが大規模な建物の屋上庭園などに対処するための大仰なものしか見つからず、どれも、個人の家にはオーバースペックのうえ、例によっての我国のガーデニング機材の不合理な高額さに加え、メンテナンスのための手間暇の方がバカバカしいようなものしか見つからない。

【追記】
 改めて調べてみると、我が家の屋上のドレンのメーカーであるニムラ社が、純正品として 
ステンレス製防護網 AL 型 を発売しているが分かった。
 価格も、こちらは建築資材のためだろうがガーデニング系のそれような不合理なものではなく、ステンレス製であることも考えるとリーズナブル。
 しかし、残念ながら網目のピッチが5㎜なので、クスノキの花には歯が立たない。

■とはいえ…

個人の住宅でも、というより、個人の住宅だからこそ、(メンテナンスや更新を含めて)ローコストでシンプルな、まとめて言えば「エレガント」な手法を見つけ出す必要がある。

 その、いわば「取っ掛かり」として、ストレーナ―のサイズを測ってみると、幅が約15センチ、水平部が約8センチ、立ち上がり部が約7センチほど。要するに、15センチ×15センチの範囲を「水は通すが、それ以外は通さない」フィルタで覆えばよいことになる。

 この、15センチ×15センチという寸法で、思い至ったのが、料理屋さんの、たとえば「朴葉焼き味噌@飛騨高山」の焼き網(ただし、本来は朴葉焼き味噌では網は使わないのではないかとは思うのだが)。

 さっそく、Amazonで検索をかけると、「15cm角金網 [ 150 x 150mm ]【 焼き網 】 【 料亭 旅館 和食器 飲食店 業務用 】」なる15センチ角の焼き網が「せともの本舗」なる業者さんから出品されているので、とりあえず2枚発注してみた。

 届いてみると…枠の部分が銅色をして結構「いい雰囲気」の焼き網だった。

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左側が追加発注した3枚の焼き網のうちスペア用に残った1枚。
右は、最近ダイソーで見つけた、2枚で110円の同寸のもの。
遅かれ早かれ、錆による劣化は免れないので、消耗品と割り切ればダイソー品で十分。

■なんとなく…

勿体ない気もしたのだが(と、いっても、コストは1枚300円ほど)、

・網のほぼ中央部を、ストレーナーの角度に合わせて、約100度に折り曲げ。

・ストレーナーに接する面側に、ストックの寒冷紗を、ナイロン製のタイ・バンドで、いわば「縫い付け」た。

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 ストレーナーの上に置くと「まるで誂えたよう」

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■どうやら…

効果があるようだし、ローコストなので、前述のとおり、同じ網を追加発注し、結局、4つの排水口全部に、このフィルタを設置した。

 

 

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2021/04/23

庭の潅水装置のメンテナンス[インデクス]

【追記】当2021年には、関東地方には梅雨が来そうもない。
    この潅水装置のメンテナンスをしておいたのは、
    結果的に、ではあるが大正解だったようである。

表題のページ。全9篇と結構大掛かりになってしまいましたので、このインデクス・ページを作ることいにしました。

我国では、まだ普及していないのですが、やってみると結構便利な点滴潅水装置のお話です。

 

庭の潅水装置のメンテナンス その1:リペアパーツの入手: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その2:幹線の復旧: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その7:「準幹線」への分水の移行: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

 

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2021/03/27

庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了

■大体…

毎年3月最終週から4月第1週の、当地の「桜の季節」が、今年は大幅に前倒しになった。

 我が家の隣家や屋上から見える松蔭学園の桜も葉桜に移行し始めている。

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画

も、4月半ばくらいまでにできればよい、と考えていたのだが、そこまで待つと、下草層が繁茂してしまって、計画どおりの作業に支障が生じかねない。

■幸い…

今日は、気候がよいので(なお、明日は大荒れの由)、

上記の、「山」の配管を、今日実施した。

■加えて…

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

末尾の、庭の東南部(C部)の配管についても、昨日測定してみたところ、全長7メートル必要のととろ、1/2管が7.6メートル残っているので「貯めこんでおいても仕方ない」のと、夏になるとヤブランとユキノシタが一気に繁茂してしまい、山以上に作業が困難になるので、この秋まで待たずに、一気に配管してしまうことにした(実際には、1メートル1/2管が残って、16ミリ管も残っているので将来のメンテナンスの心配もあまりない)。

【参照】庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

■どちらも…

これまで、結構詳細に段取りを考えていたこともあり、ほぼ想定どおりの作業で済んだので、特筆することは何もなく、

「山」の6ミリ管(2種類)による準幹線+支線2系統

「C」部の幹線

を無事に敷設することができた。

■あとは…

この夏の日照と植物の生育に応じた、支線系の追加などの作業になるので、今回のメンテンナンス作業は、一応「中〆」。

 今後の一番の心配は、「山」の2系統の亜幹線による潅水量の調整なのである。

■それというのが

「山」の外周部に敷設した、穴あきの「ソーカ―パイプ」

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による潅水量である。

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com) 参照

メーカーのDIGの公表しているスペック

https://www.digcorp.com/homeowner-drip-irrigation-products/1-4-in-microline-dripline/

Microline_dripline_spek

 

によると

9インチ(約27.5㎝)ごとに開けられいてる穴の、1個の穴あたりの潅水量は、1時間0.6ガロン(2.27リットル)

 今回敷設したのは、約10mなので、その全長で1時間あたり、およそ100リットルに達する。

 これまでの庭での、夏の午後の潅水時間を従前の30分から15分に減らしても、この間「山」だけで25リットル潅水する計算になる。

 これは、やや潅水が過多になるかもしれない、という問題である。

■今日の…

午後の5分間のタイマによる潅水の結果を見る限り、「穴」の周囲の土が少し湿った程度で、さほど「ジャブジャブ」と潅水しているようには見えなかった。

 とはいえ、現在は、冬季の乾燥後の土なので、今後の基準にはなりにくいうえ、今は地表面に直接日光が当たっている状態だが、夏になると、上部のカキなどの樹木の葉が展開するので、このソーカ―パイプの潅水領域には、それぼどの日照が無くなってしまう。

■そうなると…

ソーカ―パイプの亜幹線(下図左右の「橙色」の2か所)による潅水は過剰になる一方、もう1系統の、通常の1/4インチ管の亜幹線(下図中央の「赤色」の)によるカキなどの樹木に対する潅水の方は不足気味になるかもしれない。

Blueberrysection

■とはいえ…

こればかりは「なってみなければ分からない」面があって(ソーカ―パイプによる潅水は「山」の北側の、マサキ、ギンバイカ、ブルーベリーやツツジ、にも影響が及ぶところ、そこにはそこそこ日照があるし、さらには中木のオニグルミやザクロへの潅水もすることになる)、この夏の観察と、それに基づく修正・改修は欠かせないのである。

【追記】

潅水装置のメンテによって、庭に水分が行き渡ったのを喜んでくれたのか、2年ほどぶりに「アオ君」と呼んでいたアオダイショウ君が姿を現してくれた。

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【余談】

かつて、爬虫類好きの方にうかがったのですが、爬虫類好きと言っても、トカゲ類好きとヘビ類好きとが別れる由。
その方はトカゲ類好きだったのですが、「ヘビ類は感情が読めないので苦手」とのこと。
たしかに、トカゲ類は、よく見ると感情が読み取れるように思えますが…しかし
このアオ君の写真は、家内が、肉の脂身(我が家では外して食べるので)をやった直後の写真で、喉の少し下の孕みはその脂身。
こうやって見ると、(こっちの勝手な思い込みかもしれませんが)アオ君の目つきは嬉しがっているようにも見えます。

 

 

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2021/01/06

庭の潅水装置のメンテナンス その8:「山」の配管計画

■いわば…

今回のメンテ+拡張の最終段階ともいえる、庭の南西部の、通称「山」の配管の改修。

ここは、後記の図のように、庭の中で一番植物が密集していて、メンテも行きとどきにくい場所であり、従前の脈絡のない配水経路には凝りているので、できるだけ、単純で見通しのよいものにしたいところである。

■そのため…

・配置するパイプ類の系統は最小限度に止め
かつ
・そこからの分岐や接続も最小限度に止める

必要があるため、期待したいのは、「その1」で触れた、今回入手のDIG社のキット中の

呼び径4分1インチで、9インチ(約22センチ間隔)で水の出る穴が開けられている潅水パイプ

Microline™ Dripline - Sustainable Drip Irrigation

Dsc03606s

で、長さも50フィート(15m)あるので「山」の東側を除く3/4周を引き回すことができる。

■しかし…

DIG社の公表しているスペック

https://www.digcorp.com/homeowner-drip-irrigation-products/1-4-in-microline-dripline

によると、使用できる最大長は22フィート〔6.6m〕とされている一方(これに従うと、「山」の北側と南側にルートを分ける必要があることになる)

1m当たりの潅水量を計算すると、1時間10リットルと、結構な水量になってしまう。

仮に「山」に10m敷設し、これまでの夏の通常の潅水時間は30分なので、トータル50リットルを排出することになる。

どうも、このDripLineという製品は、花壇とか野菜畑での使用を想定しているようで、広い意味では山林といってもよい、地表面への日照も少ない「山」には過剰な潅水量なのかもしれず、あるいはコックを設けて供給する水量自体を絞る必要があるかもしれない。

【追記】計算結果の詳細は、こちら 庭の潅水装置のメンテナンス その9:「山」の配管+α終了: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com) 

■と、いうわけで…

「やってみなければわからない」ことなので当初は「山」の3/4周に1本のラインを敷設して、あとは、この夏に、様子をみることにする。

■これに加えて…

「山」の北西部の擁壁下にある角形ポットと、カキ、オニグルミなどの潅水用のルートを、将来のDripLineの変更時にも、その影響を受けないように、それと独立した1/4管を敷設することにして…

とりあえず、まとめてみたのが下の図である。

 

Photo_20210105164001 

Photo_20210109022101

DripLine の水圧の高い部分が、より潅水量を必要とする山の北側なるように分水口の位置を変更
(3つの分水が接近した位置に並ぶので、管理の面でもメリットがある。)
これに伴って不要となる、これまでの山の南への分水ポイントを、北の通路のポット列のための分水に流用。

 

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2021/01/02

ガソリン・ストーブ用ヒータ・アタッチメント

 ■昨年暮れから…

庭の潅水装置のメンテナンスと拡張を始めたところ、当初は温暖な気候が続いていたのだが…

ここへ来ての寒波で、考えた。

■これまでは…

薄手のダウンジャケットを着ているだけで、屋外作業とはいえ、本人には別に熱源が必要と思う時期ではなかったのだが、潅水装置のコネクタにパイプを設置するために、その端部を加熱して温める必要から、久しぶりにガソリン・ストーブ、最初はコールマンのピーク1 442-700(以下「ピーク1」)、さらにはオプティマス8R(以下「8R」)を持ち出すことになり

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設
なお、マルキルとグランテトラのボトルのパッキング

妙な懐かしさもあって、これらのストーブのリペアやスペアパーツなどについてネットで調べてみた(といっても、8Rの主要リペアパーツは、30年以上前に入手済みだったのを思い出したのだが、ピーク1については、この調査が、後述のように、すぐに役立った)。

Dsc03812s

■ちょっと…

驚いたのは、アルコールや固形燃料のストーブが、異常と思えるほど進化していたことなのだが(父が若いころに使っていたアルコール・ストーブが、どこかにあるはず)、それはさておき、(原則)ガソリン・ストーブを使ってヒーターにするアダプタが、話題になっていた。

 考えてみると、この種のヒーターがあれば、潅水パイプの先端を炙って柔らかくするのに使えそうだし、そのうえ、この先は、ますます寒くなる中での指先を使う作業が中心になるので、そのときの「手あぶり」にもなる。

 委細は、ネット上に情報が山ほどあるので、ここで解説する必要もないが、一番気になるのは、いわば「本家」コールマンが、同社のストーブ用のアダプタとして発売している「遠赤ヒーターアタッチメント (#170-7065)」で、なにしろ、442が対応機種にリストアップされているのだから

コールマン(Coleman) 遠赤ヒーターアタッチメント 170-7065

これ以上の選択はないことになる。

■しかし…

170-7065 は、現在品薄かつ高価だし、そもそもの問題として、買ってみたとしても、将来、これをフィールドに持ち出すことは想定できない(これが必要と思われる時期は、そもそも〔淡水・サケマス系の〕釣りのオフシーズンだし、可能性のある最も寒いシチュエーションである10月末あたりの道東の忠類川*でのシロザケ釣りを想定しても、経験上、これが必須といえるほどに寒くはない)ので、いわば宝の持ち腐れになるのは必定。

*もっとも、この時期になると、夜(といっても、昼間でも安心できないのだが)は、この川筋がヒグマの「通路」兼海から遡上してくるシロザケを食べるための「食堂」になるので、キャンプなど不可能。

■それでも…

この170-7065を、災害時に備えて、いつも玄関先に置いてある8Rでも使えるなら、何かの役には立つかもしれないし、気軽に庭に持ち出して使うこともできるだろう*、ということで、検討をしてみた。

*8Rの場合、コールマンのピーク1などとちがって、原則的にはポンピングによる燃料タンク内の加圧は不要で、着火して火力が安定した後は放っておくことができる。
 当方は、下の写真のようにサードパーティ製のポンプを使ってはいるが、これは、どちらかというと、プレヒート用のアルコールペーストを準備するのが面倒なので、ポンプで加圧後、燃料コックを開けてノズルからあふれてバーナー最下部のプレヒート用燃料皿にたまった生ガソリンをプレヒートに使うのが目的で(言うまでもないことだが、このときは燃料コックを一旦閉める
)、火力は二の次。
 実際、かつて大晦日近くに、当時の噂だったモンスター・ブラウン・トラウト狙いで行った本栖湖でも、ポンプなしに、コーヒーや粉末スープ用の湯をストレスなしに沸かすことができた(常時湯を沸かしておいて‐静まりかえった湖岸での8Rのバーナーが「吠える」音は、本当に「心強」かった‐、通りがかりのアングラーに熱いコーヒーをふるまっての情報交換のひと時は楽しい思い出である)。

 170-7065の場合、ピーク1などの五徳にはめて使うためのスリットが4か所(これに加えて、上部のラジエターをクリアする大き目の欠きこみが2か所)ある。

 どうも、このスリットの間隔と、8Rの五徳?の2本の平行するバーの間隔とが近そうで、これらが整合すれば、必要なスリットの方向が違うので、ヤスリで広げる必要はあるかもしれないが、用途が多少広がることになる。

■データによれば…

170-7065の直径は、86ミリメートル。スリットは90度間隔なので、下図のように、直線距離では60.8ミリ間隔ということになり、8Rの2本のバーの間隔60ミリと、誤差範囲で一致することになる。

1_20210101233601

(また、8Rの2本のバーは、次の写真のように、ケースにあるスリットに差し込んであるだけなので、写真でいえば左右に多少は移動させることができる。)

■ここまでは…

よいのだが、問題は、赤熱した170-7065からの輻射熱が8Rの燃料タンクを直撃しそうな、上の写真の赤塗の領域の存在である。

 8Rでは、下の写真のように

Dsc03801s  

 バーナーと、タンクとの丁度中間の位置に、銀色の遮熱板を置いて、バーナーからの輻射熱が直接タンクに加わらないようにしている。

 言い換えれば、8Rでは、タンクを加熱することによってバーナーへの燃料供給をするためのタンク内部の圧力を生じさせるのだが、その熱としは、バーナーからその下部のステム、そこから、バーナーとタンクの最下部とをつなぐ燃料パイプを経て伝わる伝導熱によって得ることを想定していて、バーナーからの輻射熱は想定しない、というより、むしろできるだけ排除しようとしていることがわかる。

■これに対し…

この種のヒーターの一体型のガス・ストーブでの使用は避けるべきということは、よくネット上で指摘されているし、さらには、

冬キャンプの暖房にコールマン遠赤ヒーターアタッチメントは有効? - YouTube
(とくに5分40秒以降と8分50秒以降参照)

という、とても具体的なリポートまであって、赤熱したヒーターからの輻射熱は相当大きなものであることがわかる。

 と、なると、そのような膨大な輻射熱を、本来それを想定していない8Rのタンクに加えるのは無謀というほかないだろう。
 (タンクの蓋の部分に安全弁はあるのだが*、それが作動してしまったときは、そこから高温下にガソリンの蒸気が噴き出すのだから「火だるま」必至で、タンクの爆発を防ぐ効果しかないと考えるべきだろう。)

* Refurbishing SRV Fuel Caps - Part Two 参照

■これが…

「どうしても」という話なら、追加の遮熱板でも工夫することになるのだろうが、先のような用途に照らせば、そこまでするのはナンセンス。

 収納場所から取り出したり燃焼中にポンピングしたりするのが、いくら面倒でも、素直にピーク1を使えばよいし、その方が安全なのだから。

■このように…

ピーク1の方でしか使えないとなると、翻って考えてみると、品薄、高額の170-7065をあえて手に入れる必要もなく、いわゆるコンパチ品の

BRS-24遠赤ヒーターアタッチメント

あたりで済むことになる。

■いうまでもない…

ことだが、せっかく計算したので、以下参考まで

 このBRS-24の直径は92ミリとのことなので、下図のように

・タンクに輻射熱が加わる範囲はより広くなるうえ
・そもそも、スリット間隔は65ミリとなり、8Rに載せるにはかなりの加工が必要

2_20210102003401

【追記】2021/01/27

■発注したが…

届かない、という指摘がネット上によく見られる、

BRS-24遠赤ヒーターアタッチメント

が、今日、中国郵政→日本郵政経由で無事我が家に届いた!

Dsc03887s
箱は、裏面の商品説明を含めて全て中国語。
日本語も書けとはいわないが、英語での表記は欲しいところ。

■荷扱いを…

含めて、評価の低い「中華モノ」だが…

・損傷はもちろん、少なくとも大きな変形はない

・汚れはない

ただし

・製品の表面だけのチェックだが、天板の下に「バリ」が一か所
  針状のものなのでニッパーでカットして、あとはダイヤモンドヤスリで均せばすむ程度

【追記】2001/03/14
ニッパーで取りきれなかったバリの残りも(百均の)ダイヤモンドやすりで簡単に落とせた

・表面のスリキズは結構多い
  といっても「1年使えばどうせこうなるかもしれない」というレベル

だが、日本製品も含めての、当方の従来からの評価基準は、問題なくクリアしている
(と、いうか、少なくとも40年前の日本製品と比べてみて、同レベルか、それ以上なのだから、コストを勘案すれば文句を言う方がおかしい、というか「世間知らず」)

■よくみると…

天板の上に、モノを載せても、天板上の穴から熱気が抜けるようにするためと思われる小さな突起が円周状にあるので、試しに、サイズ感を示す意味もあって、シエラカップを載せると、こんな

Dsc03889s
思っていたより小さい

具合。

  これなら、外側から暖を取りながら、インスタントのコーヒーやスープで内側からも暖を取れるだろう。

■意外だったのは…

結構「頑強そうな造り」だったことで、おそらくは

・赤熱状態になる器材なので、そのための、加熱・冷却が何度も繰り返されることを前提とした耐久性の確保

・ヒーターとしての蓄熱性の増大

のため、もともと、ステンレス版の肉厚が厚いのに加え

・天板の下にある円盤が、おそらく蓄熱効果のために肉厚であり

・しかもそそれが円柱状の側板に複数個所でスポット溶接して固定されている

Dsc03890s

ので、全体が建築用語でいうと、一種の「ラーメン構造」となっているのも、強度の確保に役立っているのだろう。

■テストは…

この週末。

・本命のピーク1

・最近届いた、中華製ワン・バーナー
  この、BRS-24を使う前提で、安全のため、セパレートタイプを選んだ。

・「ダメモト」というより「ダメ」であることを確認するための「8R」

での実験結果を、別アーティクルで、お披露目する予定である

【追記】21/01/31

上記の「実験」結果

・8R

まさに、先の「計算通り」の結果

 90度ピッチのスリットを広げるしかないが、

Dsc03913s

画面左側のスリットは、角度の関係もあって、約2ミリほど

右側のそれは、位置の問題で7ミリほど

削って広げるしかない。

結構硬質で厚みのあるステンレス材なので、電動工具を使うしかないが、やってみたところで、燃料タンクとの位置関係をみると怖くて使えないことを目の当たりにできた。

・中華製ワン・バーナー

 この製品の「コールマンの純正品」に対する、最大のアドヴァンテージといってよい、120度ピッチのスリットは、3本脚の五徳に簡単にセットできた

Dsc03906s

 バーナーの下に、圧電式の着火装置のボタンがあるので、先にヒーターを設置しておいてから、簡単に火を付けることができる(ただし、燃料バルブを開きすぎていると、かえって着火しにくい。着火時は、燃料はかなり絞り込んだ方がよい)

 結構、ネット画像でよく見る赤熱状態に近づくが、

Dsc03911s

なかなか上の方まで赤熱はしてくれないし、燃料バルブをフルに開いても火力はそれほど上がらない。

 後になって外気温を測ってみたが10°C前後なので厳寒というわけではないので、CB缶が気化熱で冷えてガス圧が上がらなかったせいだろう。

 その意味では、屋外で「ヒータ」として使うのは、少なくともCB缶では無理。しかし逆に過熱はしないので、ガーデニング作業のときの、いわゆる「手炙り」にはかえって有用かもしれない。

・ピーク1

 当然、これが「本命」なのだが、最大のテーマだったのが、バーナーへの着火。

 ヒータ下部のスリットがはまり込む五徳の上端がバーナーよりかなり高い位置にあるものの、ヒータをセットした後でも、外側から着火できるかどうか「やってみなければわからない」状態だったのである。

 それが無理なら、着火後にヒータを設置するほかなく、それはそれで、素手では難しい難度が高い作業になってしまうからである。

 しかし「案ずるより産むが易し」とはく言ったもので…

・ヒータは予めセットしておく
・十分にポンピングしたうえ
・燃料用の「赤バルブ」を開く
・しばらく待つと、ヒータ内がガソリンの蒸気で満たされる
・そうなると、ヒータの下の部分からガソリンの蒸気が漏れだす
・その辺りに、マッチやライターの火を近づける
・一気に周辺のガソリンの蒸気に着火し、バーナーにも着火する

というのが、火傷のリスクを防ぐには、一番安全な方法らしいことがわかった

(ただし、
 この方法は屋外に限る。
 また、ガソリンバーナーを扱いなれていない人には奨めない。
 加えて、
 最後の着火の瞬間に周辺に火が回るが、そのとき絶対に逃げないこと)

と、ここまで実験したときに…

燃料用の「赤バルブ」回りからの燃料漏れが見つかったので、その先のテストは中止した。
さっそく、バルブ周りの「Oリング」を発注した

コールマンパーツショップ by North Field

ので、続きはそれが届いてから。

【追記】21/02/02

「Oリング」セット

<赤レバーから燃料漏れ困ってませんか?>シングルストーブの赤レバー用Oリング3個セット - コールマンパーツショップ by North Field (fc2.com)

その他のパーツが、幸いテレワーク中の今日、ネコポスで速攻で届いた。

 さっそく、赤レバーを取り外し、大小2種類のリングのうち、バーナー部下の刻印が「06 91」と1991年6月製らしいので、上のページの解説通り「小」の方をセットしたら(ほぼピッタリの幅の固定レンチが工具箱にあったので、作業自体はほぼ10分ほど)、燃料漏れが見事に止まった。

 今日は、用件が山積しているので、5分ほど燃焼させて「火加減」可能かどうかをチェックしただけで、本格的なテストは今週末。

【追記】21/02/21

 急に仕事が立て込んでしまったので、ようやく今日になってテスト再開。

 ピーク1を15分ほど燃焼させて、そのメンテ結果とヒータ・アタッチメントのテストができた。

 今日は、外気温が20°C以上あるので、あまり今後の参考にはならないが…

 ヒータ上部に手をかざしてみると、側面ほどではないがかなり高温のようなので、シェラカップの水道水を載せてみたら、5分30秒ほどで完全に沸騰した。インスタント・コーヒーを飲むには、一応実用的な時間の範囲に収まっている。

 熱がこのようにある程度上方にも抜けているせいか、ヒータ全体は赤熱はしない。その意味では、アダプタから発生する輻射熱は、先のシングル・ガスバ-ナー上のそれと大差はなさそうであるが、バーナー自体の発熱量の差が利いてくることになる。

 とはいえ、非常事態のときに、無理に、ピーク1+アダプタを屋内(と、いっても、玄関のコンクリートのタタキだが)を使うほどの意味はなさそうで、ガスの方が合理的で安全だろう。

 最後に、メンテした燃料漏れをチェックしたが、解消されているのが確認できた。

【余談】

ヒータ・アタッチメントのパッケージに書いてあったBRSのwebページ

Jiedeng outdoor products Co. Ltd. (futailong.com)

を覗いてみた。

面白かったのは、これ

傻瓜一体油炉_BRS_兄弟捷登 (futailong.com)

ピーク1のタンク部分の上に、スヴェアのバーナー部分を載っけたような、ガソリン・ストーブ。

 

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2021/01/01

庭の潅水装置のメンテナンス その7:「準幹線」への分水の移行

■先週末の…

26日から、ともかくも(というのは、まだ3つ仕事を抱えているので)、年末・年始の休暇に入ったので、徐々にではあるが、先週末の引いた準幹線への、従来の亜幹線からの分水用のパイプの付け替え作業に入った。

■と、いっても…

これまでの「点滴潅水」〔Drip irrigation〕という手法では、水撒きとちがって、潅水する必要のあるターゲットとなる植物の近くに、いわばピンポイントで水を供給するので、分水先、したがって、分水ルートが大きく変わることはあり得ない。

 ただ、これまでの、1/4管を亜幹線として、そこからY型コネクタで分水し、さらに、そこからt型コネクタで水を振り分けていたうえ、

手持ちのY型コネクタの数に限りがあったので、使う場所をなるべく少なくしたい
1/4管とはいえ亜「幹線」なのだから、そこからの分岐数をなるべく減らしたい

という方針が災いして、勢い、分水先がタコ足状態になってしまっていたのを、幹線と分水とが明瞭に識別できるようになるので、配水系統の見通しがつきやすくなることが期待できる。

■ただし…

我が家で「山」と呼んでいる、庭の南西部についての植生は、おそらくは木本の成長による日照条件の変化のせいで消えてしまったものがあり、シダ類であるイノデなど植栽したものありと、変化が大きいうえ、実生の植物をポットで育てるために、かなり脈絡なく「1/4管」が這いまわっているうえ、それらの劣化も進んでいて、抜本的に発想を変えたうえで変更が必要そうなので、外れていた配管を復旧したり、不要となっていた配管を撤去したりといった最低限のメンテをするほかは、後回しにするほかない。

■そのため…

その北側の「原っぱ」と呼んでいるカースペース(セイヨウタンポポを駆逐し、二ホンタンポポを育てようとしているが、うまくゆくかどうか)と北端の門からのエントランス(ここは、ポットが中心。地表にあるのは、ツルバラ、チャノキ、クチナシなどなので、とくに意識的な潅水は不要)の配管の更新を先行させることにした。

と、いっても、当面は、従前の「亜幹線」から分水を取り外し、新たに設置した「準幹線」に付け替えるだけでとりあえずの対応は可能なので、分水のタコ足の解消は、後日になるが、比較的短時間で作業が終わった。

■しかし…

分水用のコネクタの付け替えとちがって、従前の亜幹線の撤去については、全く想定外の量となった

Dsc03787s
撤収した、亜幹線とそこからの分水用「1/4管」
8割方が20年物の塩ビ管で、かなり硬化しているので、それらは廃棄した

ばかりでなく、それらに使用されていた

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

でふれた、L型、I型、Y型の工業用コネクタの量も、50個余りとあきれるほど膨大で、同ページの末尾のように、簡単な工具を自作していたので、まだよかったものの、再利用ができるように慎重に作業したせいもあって、結構な手間となってしまった。

■ここで…

やや疲れ果て気味になってしまったのと、寒波のせいもあって年末の2日間は作業中断となって、新年を迎えることになった。

【追記】2021/01/03

今日、午後からよい日差しになって、氏神さんへの初詣から帰って、1時間ほど、すでに書いたタコ足配管の解消作業をすることにした。

■「山」の…

経験もあって、脈略無く分水管をつないでゆくと、当座はともかく、後に収拾がつかなくなるのが必定なので、面倒でも、いわば「法則性」のある分水系統にするため、この「エントランス」では

・階段1段ごとに、16ミリ管からの分水を設ける
・1分水については、必要のある場合は、t型コネクタで最大2ポット(鉢)までしか分水しない
・将来あらたな分水が必要になったときには、必ず準幹線の16ミリ管から新たに分水する

ことにした。

■その結果…

新設した準幹線からの分水は、昨年末の、当座の亜幹線からの付替えの際の2か所のほかに、2か所の分水の追加で済んだのだが…

 新たに、配水管とコネクタとの相性の問題がありそうなことがわかった。

  この相性は

・コネクタと、幹線用の「1/2管」あるいは「16ミリ管」との間
・コネクタと、複数種ある「1/4管」との間

のどちらにもあるようなのである。

■暮から今日までの…

エントランス線の「16ミリ管」については、
庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画
の末尾でご紹介したp型(下の写真では「p0型」とした)や

・部品のボックスを改めて整理していたら出てきた p1型
庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果
 の冒頭に書いた、モノタロウから取り寄せたp3型、つまり
 チューブ用ジョイント サンホープ 散水器具用チューブ JT40

Dsc03800sc
p2型は、調べてみると1個しかないし、p0と大きな違いがないので割愛

を、16ミリ管と1/4管との接続に使ってみたところ、p3型が、16ミリ管への設置後、接合部付近のパイプを断面が円形になるように手で整形する調整は必要だったものの、接合部からの漏水も少ないうえ、1/4管との接合も容易だった(そのため、最初の12月29日に設置したp0型についてもp3型に付け替えた)。

■といっても…

幹線が「1/2管」だったり、接続する「1/4管」に何を使うかで結果が変わる可能性もあるし、想定される分水量からみて内径が小さすぎるようの見えるコネクタもあるので、前記の「山」の配管についての課題が増えたことになる。

【余談】2021/01/03

■この暮に…

我が家1階の居間の地下の基礎部分は収納スペースになっているのだが、そこで、とある工具を探していたところ、ここ10年行方不明だった、潅水装置のパーツの入ったコンテナが見つかった。

Dsc03784s

なによりも有難かったのは、青いグリップの幹線用パイプへの穴あけ工具のスペアが戻ってきたことなのだが

Dsc03782s
左が今回入手のキット中のもの、右が「発掘」した20年前に入手のもので、全く同じ。

みつかったコネクタ類も、今後の拡張や補修の自由度を広げてくれそうである。

 

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2020/12/20

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設

■ようやく…

従前の「1/4管」による「亜幹線」の西北部分を16ミリ管にリプレースして、いわば「準幹線」に改修する準備ができたので、この週末の2日間を使って、実は一番面倒くさい作業に入った。

 作業は「面倒くさい」のだが、これが終われば、これまで「マカロニ管」こと細い「1/4管」を分岐させてつないでいるため錯綜していた、庭の西端部分の分水の配管を大幅に整理して、メンテを完全に「フリー」とまではゆかないにしても、大幅にそれに近づけることができる。

 幹線になる16ミリ管が敷設できれば、それからの分水については、この先、折を見て、「今日はここ」、「あそこを明日」といった具合に、徐々に小規模な作業を断続的に続ければすむし、とりわけこの暮正月は、体を動かす機会も少ないだろうから、ちょうどよい気晴らしにもなりそうなので、それが可能な段階までの手順を一気に進めておくことにしたわけである。

■16ミリの…

パイプについては、

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

の末尾のとおり、すでに事前にできる作業は終えているので、前日にパイプをあらあらの位置で2か所をカットするなどして、地面に這わせておいたが、手間がかかるのは、それらのパイプ間の接合と、巻癖のついているパイプの地面への敷設*

*どちらも、気温が高い時期なら、パイプ類が柔軟なので大した問題にはならない(とくに巻癖は、ある程度まで取っておけば、通水している裡に自然に解消してくれる)。しかし、その時期まで待っていると、地表に植物が繁茂するうえ、カ(蚊)も出てくるので、それはそれで作業の障害になる。
 要は、そういった外部環境と、こちらの時間と気持の余裕とで決まる「頃合」の問題ともいえる。

 あいにくの寒波の中ではあったが、午前中は、作業場所になる門のあたりの日当たりがよく(実際に体を動かしていると、薄いダウンジャケットでも暑さを感じるくらいだった)、一気に作業することにした。

Photo_20201221093301
庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果 >末尾の計画図再掲
空色が、新「1/2管」、緑色が16ミリ管

■懸案は…

上記の「その5」でも触れたが、現場でのパイプとコネクタとの接続。

 案の定、低温で硬くなったポリエチレン管にコネクタが入ってくれないので、想定どおり、アウトドア用のバーナーで沸かしたお湯にパイプの接続部分を漬けて加熱した。

Dsc03733s
手前下が、アウトドア用ガソリンバーナ―の「オプティマス8R」
その上の水が入っているのは、コールマンの「ピーク1 442-700型」ストーブの、調理器具にも使えるコンテナの下半分。
最初は、火力の強いコールマンを使う予定だったが、5年ほど前だったかにご近所のフリマで破格で譲って頂いて以来(最近調べたら、中身のバーナーより、写真のアルミ製のコンテナの方がレア品らしい)数回しか使っていなかったので操作に不慣れで着火に手間取った*ので、40年来使い慣れていて、「音と匂いを併用すれば」ではあるが、ほとんど目をつぶっていても操作できるオプティマスを持ち出したのである。

*【参考】先に、これを見ておけばよかった
https://www.youtube.com/watch?v=ktgB4Zg6M9w
(ただし、映像のはヴィンテージものなので、燃料/火力の調整のための操作は、442-700 と若干違うが、基本的には大きな差はない。
 また、ともかくも、バーナー部分で燃料のガソリンに着火してくれさえすれば、後の、安定した青い炎にするまでの要領はオプティマスと全く同じ。)

■この「湯煎」の方法は…

初めてやってみた*のだが大正解で、3か所の接合部を「『オプティマス』+『コールマン』のコラボ」のおかげで、かなりスムーズに接続できた。

*従前の作業の大半は、「1/4管」の接続だったので、この場合、パイプの先端を「100円ライター」で炙れば済む。
 また、DIG社の「1/2管」+キット中の「コンプレッション式」コネクタだと、低温下でかなり固くなっていても、後記のとおり、力がうまく加えられる場合には、同社指定の「縦々横々メソッド」で力を加えれば、結構簡単に接続可能だった。

■このように…

16ミリ管による「準幹線」が敷設できたので、午後からは、従前の幹線との接続作業に入った。

 まず、上記「その5」で作った「1/2管→16ミリ管」のコンバータ管上部の1/2管用「1/2"Compression Elbow」に、1/2管を接続するのだが

 Dsc03739s

写真のような場所で、コネクタを手で支えるための力がうまく入らず「縦々横々メソッド」ではうまく接続できないので

Dsc03742s
ガストーチを持ち出したのだが、火力を最小に絞っても、加熱しすぎになって

Dsc03743s
2回も失敗。

 3回目はトーチを使わなかったのだが、それまでの2回の加熱でパイプが柔らかくなっていたせいか、メソッド通りで接続できた。

■次に…

既存の幹線の南西部の終端の先端部をカットし、カットした先端にT字型の「チーズ」(1/2"Compression Tee)をセットし*

*ここの場合、コネクタ側をしっかり力を入れて手で支えられたので。どの方向も「縦々横々メソッド」で比較的苦労なく接続できた。

Dsc03736s

潅水タイマを常時潅水(タカギ製の場合は「すぐ水やり」ボタンを押す)モードにして、これまで10数年間管内にたまってた汚れやゴミを洗い出す。

■その後…

もう一度「すぐ水やり」ボタンを押して、一旦水を止め、先のチーズの分岐方向に、先ほど設置した「1/2→16ミリ」のアダプタ管に通ずる1/2管を接続し、直進方向に既存管からカットした終端部を接続したうえ、再び常時潅水状態にする。

 ほどなく、準幹線の先端まで、通水していることが確認できた。

Dsc03744s

■もっとも…

準幹線にこれほどの長さは不要なので…

今後、1/4管による分水を使った潅水が必要な範囲+α(後記終端装置用)の部分で16ミリ管をカットし、

Dsc03748s

その終端部に、写真中央下の8の字型の、カクダイブランドの終端装置「ウォータースプレイパイププラグ」*をセットすることにする。

*この8の字タイプは、DIG社のも標準仕様でもある。
 一部の潅水装置の販売業者は、このタイプを「仮設用」と説明していた。
 しかし、過去20年近くDIG社のこのタイプを2か所の終端部で使っているが未だにノントラブルである。

 要するに「売ってる方がまともに使ったことがない」のだろう。

■まず…

パイプの終端近くに8の字の片側の輪を通し

Dsc03749s

パイプの端を折り返して、もう片側の輪に通す。

Dsc03750s

 これだけで(過去20年間の経験に照らして、間違いなく)、「水が止められる」。

■ついでに…

どうせ、この先、これまでの亜幹線の西北部の分水については、準幹線への配管の敷き替えは必須なので、まず、手始めに、ここに「反時計回り」の亜幹線も接続しておくことにした。

 DIGのキットに入っている、ホールパンチ*という工具で、16ミリ管に穴を開け

Dsc03752s

*この「穴開け器」、大別して2タイプある。
 どちらが、どの用途に向くか、とか、どのパーツに向くかは今後の課題。

接続用コネクタを介して、反時計回りでこの脇を通っていた1/4管をカットして接続する。

Dsc03755s

 これで、まず、今回敷設した「準幹線」と従来の「亜幹線」は、全通したことになる。

■最後に…

これで、潅水装置のすべてに、通常使用時の水圧が加わっている状態になったので、

今回最大の懸案の一つといえる「コンバータ管 」をチェックした。

Dsc03759s

肝心の接着部分(写真下部)には全く漏水は見られない。

(加えて、もう一つの懸案、カクダイのコネクタによるセフティ3のメインホース同士の接合部にも、漏水は見られなかった。)

■これで…

なによりも「その5」で書いたように、今後「1/2管」に損傷などが生じたときも、この16ミリ管+接着剤で、補修したり、バイパスする目途が付いたことになる。

 と、いうことは、7メートルほど残っている1/2管(とコネクタ)を温存する意味はあまりなくなったこちになるので、先に

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

に掲載した

Photo_20201220221201

図の右下の②の部分の延長も、あまり将来への不安なしに、実行できることになるわけである。

■と、いっても…

当分は、これまでの「亜幹線」と分岐線による分水を、「将来の見通しのよさ」を重視した新「準幹線」からの「分水」へ敷き替える作業が最優先なので、早くても明年春先、遅ければ明年秋口以降の作業になりそうなので、そちらはフェーズ2として新たなスレッドになるかと思う。

 

 

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2020/12/17

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

■結果的に…

今回のメンテの主要課題の一つになってしまった

DIG社の「1/2管」と、ガラパゴス規格の16ミリ管とを接合して作る、いわば「コンバータ管」作り

 今日、接合する予定の、セフティ3社の7.5メートル長の「メインパイプ」が届いたので、早速実行することにした。

■接合相手の…

「1/2管」は、先に予備テストに使った

Dsc03685s

全長21センチ(10数年前の再敷設時に長さが余ってカットした部分だが「何かのときに使えるかもしれない」と保存しておいた2本のうちの長い方。つまり、ようやく、その「何かのとき」が来たことになる。)

Dsc03686s

のもの。

 使う接着剤は、

Dsc03689s

コニシの | ウルトラ多用途SUクリアー ソフト | 

■この種の…

接着剤の場合、「両面に塗って、しばらく時間を置いてから、両面を圧着する」というタイプも多いのだが

この製品は

・片面塗りで、すぐlこはり合わせる
・10~15分で固定
・2~3時間で実用強度
・24時間で完全硬化

というものなので、作業を始めたら、迅速に、いわゆる「一発で決める」必要があることになる。

■そのためには…

何を措いても、先ずは「段取り」。

 接着させる部分は、16ミリ管の

Dsc03687s

先端からみて、15から50mmの範囲。

 なお、

・先端を15mm開けるのは、接着剤が「1/2管」の内側に廻り込むのを防ぐため
・50mmまでとするのは、予備テストで、接着剤がない場合でもそれ以上管を押し込めなかったため

なのだが、接着力を上げるために、この範囲に粗目のサンドペーパー(画面左上)をかけて「目荒らし」をした

Dsc03688s 

■その…

「目荒らし」をした部分に

Dsc03695s

接着剤を塗り、急いで

Dsc03697s

「1/2管」に、ねじ込み気味に押し込む。

 接着剤の厚みがあるので、 入ったのは40mm強だが、それでも長さにして25mm程度の接着面は確保されたことになる。

■それから…

6時間後

Dsc03699s

 管からはみ出した接着剤を触ってみると「ベタベタ」感はあるが、手に付くこともなく「硬化後も粘着性が残る」というスペック通りといえる。

 なお、この部分については「ホコリが付着しやすくなります。はみ出した部分はすぐ拭きとってください。」とされているが、今回の場合、2つの管の段差部分のシーリング材として機能してくれると思われるし、屋外に設置するのでゴミ(といっても、大半は土埃だろうし、最初からわざと土埃をコーティングするように付けておけば、かえって、それ以上汚れないので好都合)は問題にならないので、除去しないことにした。

【追記】

24時間以上経った先ほど接着面を触ってみたら「ベタ付」自体がほぼ無くなっていて「かえって困った」

■接着後…

24時間以上経過したところで、「1/2管」の方にDIG社の直角の管接手”Compression Elbow”を取り付ける。

Dsc03703s

「その1」で触れたヴィデオ
  https://www.youtube.com/watch?v=rmRaMSQWEFY&t=9s

の5分40秒あたりからが役にたった。

 つまり、管の先を接手に入れるとき、管を回すのではなく、上下左右に振りながら押し込む。

Dsc03709sc

 やってみると、「従前の苦労は何だったのだろう」と思うほど、結構すんなりと管が接手に入った。

■今日は…

寒波の中、大半の作業は屋内でできる、16ミリ管にコネクタを取り付ける作業をすることにした。

 まず、1/2管と16ミリ管のコンバータ管を必要な長さに切る。

 この管は、前庭(別名「原っぱ」)側の基礎のはね出し部分から、地表面に垂直に水を落とす場所にあり、その高低差は90センチ。

 管が多少長くても、たわむだけで大きな問題は生じないが、短いと、その先の管を吊り上げてしまうことになるので、

Dsc03711s

はね出し部の上に載る、DIGのコネクタ下面から

Dsc03710s

養生テープでマークした90センチの位置から、3センチほど余裕を持たせて管をカットする。

Dsc03712s

この場合、管の下側にも

Dsc03713s

コネクタが付くので、合計5センチほどの余長ができたことになる。

■あとは…

16ミリ管で使うコネクタ類のセットなのだが、気温が低いので管が硬くてコネクタが差し込めない。

結局、台所に持ち込んで熱湯で加熱することにした。

Dsc03715sc

写真は、給湯器のお湯だが、やはり温度不足。結局、薬缶で湯を沸騰近くまで沸かして使った。

先端から7センチあたりまで加熱すると、かなりスムーズにセットできる。なお、直線的に管をつなぐ1か所については、実験をかねてカクダイのコネクタを使ってみたが、径が多少細い分楽にセットできた。このコネクタは比較的作業しやすい場所に位置することになるので、漏水するようなら、いわば純正のセフティ3のコネクタに交換するのも容易である。

■結局…

現場で作業するしか方法のないもの以外のコネクタは、全て、台所で取り付けた。

Dsc03718s

あとは、現場合わせで管を切る場所は、1か所か2か所。

コネクタを現場でセットしなければならないのは3か所だが、台所で沸かした熱湯を使うのはなかなか難しい。

現場でアウトドア用のガソリンバーナでお湯を沸かすか、少々乱暴だが(といっても、外国のヴィデオを見ると使っている人もいる)ガストーチであぶるかどちらかになりそうである。

 

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