2017/12/09

マルキルとグランテトラのボトルのパッキング

■かれこれ…

40年近くも前になるが、友人に勧められてルアー・フィッシングを始めた。

 折しも、芦沢一洋氏をはじめとする方々が、それまでの、「登山」とか(一時は悪名高かった)「ワンダーフォーゲル」とはかなり違った「ノリ」の「アウトドア・ライフ」を紹介し始め、ブームになりつつあった時期だった*

* https://www.yamakei.co.jp/news/release/20130423.html

 どちらかというと、在来のスタイルがヨーロッパとりわけドイツ系のものだったのに較べ、その新しいスタイルはアメリカ系のもので

ピッケル→アイス・アックス
アイゼン→クランポン(クランプ・オン)
ザック/リュックサック/キスリング→パック
シュラフ→スリーピング・バッグ

と、そもそも言葉遣いからして新鮮だったし、さらには、
いわば「買い物袋に毛の生えた程度」のナップ・サック(ただし、ナップは英語じゃないかとも思うのだが)
→「機能性に長けた」ディ・パック
への変遷は、ある意味「感動的」でもあった。

■なによりも…

従来との発想の違いを感じたのは、原則が、集団行動から個人行動に変化したことのように思える。

 当時の登山部の合宿のように、誰かが大きなホエーブスをザックに入れ、誰かがポリタンクを背負い、誰かが大きなアルマイト鍋をザックの後ろにくくり付けて山に入るみたいな行動様式から、自分の食料と水とコンロ(ストーブ)と燃料を各人が持つスタイルが新鮮だったし、「群れるのが嫌い」な筆者にとっては「新しい時代」が来ているように思えた。

■装備が…

原則「個人持ち」となると、ストーブ(当時は無鉛の「白ガソリン」のバーナーが主流)もコンパクトな「オプティマス8R」や「スベア123」〔現存種である*などが主流となった

(アメリカ起源のスタイルとはいえ、アメリカのコールマン製のは最小モデル

Peak1       ピーク1 モデル442-700
       白ガソリンだけでなく、通常の無鉛ガソリンも使えるタイプ
       もっぱら、災害時用の備蓄品

でも大きく重すぎ、アメリカの「バックパッカー」で「遊歩大全」**の著者のコリン・フレッチャーもスベアを使っていたと記憶している〔【追記】上巻p.229で確認〕)

* https://www.optimusstoves.com/en/ch/200-8016279-optimus-svea

** http://www.yamakei.co.jp/news/release/20121207.html

 実際、8R

8r
       右下のアルミの円筒状のものは、サードパーティー製燃料口のパーツとセットの加圧ポンプ
       これを使うと、火力が強化するうえ、点火用のペースト状のアルコール燃料が不要になる

を入手したことによって、それまでのような、アルコール・バーナー(父が青年時代に使ったものがどこかに仕舞ってあるが、実用したことはない)や固形燃料(なつかしい)よりも格段に強力で長時間使える熱源を持ち歩くことが可能になり、例えば大晦日近い厳寒の本栖湖岸での釣りの折などでは、短時間のうちに熱々のインスタントコーヒーや粉末スープで体を温めることができるようになったのであった。

 ストーブ同様に、水、燃料そして酒用のボトルも、ヨーロッパ製のコンパクトなものが輸入されるようになっていて、フランスのグラン・テトラ、ドイツのマルキル、スイスのシグなどのアルミ素材のものが主流になってきていた。

 スイスのシグは、ネジ式の口金で当時としては最新鋭、というか、今でもその流れを汲むスタイルのボトルが、時には100均ショップでも売られていることからわかるように、主流になりつつあったのだが、何分当時は高価で手が出なかったし、ネジ式のキャップには燃料用としては少々不安を感じた(蓋の上部に開けられた穴にナイフやスプーンの柄を通してテコにして締めこんだり緩めたりすることができるので、実際には問題がなかったようで、ユンガーのボトルも後にこのタイプになったらしい< http://chibitenko.exblog.jp/25194532/ >)

■結局…

古典的な(かつて、明治期では一升瓶や牛乳瓶の栓もそうだったので信頼性は高い)、針金を使った締め具で蓋をゴムのパッキングを介して口に締め付けるタイプのボトルの方が安心感があったので、まず、
・オプティマス8Rの燃料の白ガソリン用として、マルキルのOEMと思われるドイツの登山靴メーカーらしいJunger〔ユンガー〕ブランドのものを
その後
・水や酒用として、フランスのグラン・テトラのものを
調達した。

 燃料用にユンガーを選んだのは、口がグラン・テトラよりも小径なので、ジョウゴなしで8Rに給油できるためであり、後にグラン・テトラを選んだのは、燃料用と同じタイプでは取り違えて悲惨な目にあいかねないからである。

■しかし…

購入後30年以上経って起こった問題は、口金のパッキング(機能的には「ガスケット」という方が正しいのかもしれない)。

 どちらも天然ゴム系の素材らしく、3.11地震直後に、いわゆる「サバイバル・ギア」の一つとして点検してみると、時間の経過によって風化していて、ユンガーの方はスペア用も購入しておいたのだが、未使用のままコチコチになったり割れたりして使い物にならない状態になっていた。

Jungerpacking       ユンガーのパッキング
       左下が使用不能となっていたもの、上が弾力を失って使えなかったもの
       右下は、弾力は残っているものの割れが入ってしまったもの
       直径は25.4ミリ、厚さは3ミリ。内側の穴の直径は、完全未使用の右下のもので計ると6.5ミり

 ネット上で代わりのパーツを探してみると、いるはいるは、皆さん苦労して、水道用の合成ゴムのパッキングで試行錯誤されていることがわかった。

 しかし、なかなか「これがドンピシャ」という情報は見つからない。

 一番のネックは、パッキングの厚みで、オリジナルはどちらも3ミリ*なのに、通常の水道用は2ミリが一般的。中には、3ミリ厚の板状の素材から切り出して自作している方までいたが、密閉性のために重要なドーナツ状のパッキングの内側の円の精度を出す自信がない。

*一部の製品については、約3.5~4ミリとの情報もある
 http://hillsmts.exblog.jp/26269815/

■結局…

グランテトラの方には、たしかサントリーのプレミアムウィスキーの瓶の蓋に使われていた、白色の軟質シリコンのパッキングの内径がほぼぴったりだったので転用。

Dsc06260s       使用済なので参考値だが、外径33.4ミリ、厚さ2.9ミリ、内径17ミリ

 ユンガーの方は、水道用の中から外径小さめ、内径大きめながらテストの結果液漏れしないものを見つけて代用したが、

Dsc06261s

さすがに、これに燃料を入れて持ち歩くのは怖いので、水/酒用に用途変えしていた。

■去る10月になって…

知人もグランテトラのパッキングに苦労しているのを知ったことから、改めて探してみると…

「ドンピシャ」らしいものを探し当てた方
http://anyouba.exblog.jp/24974596/
を見つけた。

 しかも、下記のようにメーカー、型番まで明記されているので、ホームセンターに行って現物を「虱潰し」に探すまでもなく、通販で入手できるのが何よりありがたい情報だった。

・メーカー:カクダイ
・グランテトラ用:9192
・ユンガー(マルキル)用:9175

■運よく…

送料ゼロで取り寄せられる機会があって、今日届いた。

Dsc06262sc
・グランテトラ用:9192〔左〕 は、
   汎用のパッキング3種類が各2枚同梱されているうち

Dsc06269sc
   最大の、外径30ミリ、内径20.5ミリのもの〔右端〕を使う

また、

・ユンガー(マルキル)用:9175 〔右〕は、
   金属製のワッシャと同梱されている、「三角パッキン」と呼ぶらしい、
   断面が/\型のゴムパッキングを使う

ことがわかった。

■さっそく…

それぞれ、取り付けてみると、

・グランテトラ+カクダイ9192

こちらは、肝心の内径のサイズがピッタリ

Dsc06278sc

外径も口回りよりもゆとりがあり、何よりも、ワイヤーのレバーでロックするときの抵抗も、おそらく3ミリという厚さが利いて大きく、これまでの「サントリー・ウイスキー」流用版よりも信頼感がある。

Dsc06279scjpg

・ユンガー+カクダイ9175

こちらも、陶器製と思われる栓にきっちりと固定できる

Dsc06282sc
また、ロックするときの抵抗感も強いので、その限りではよいのだが…
やや厚みが大きすぎるようで、どうやっても、口の部分に傾いてしか納まらない。

Dsc06283sc

  このタイプのパッキングは、

Dsc06304sc

       別メーカーの「呼13」用パッキングの説明書から引用

水栓上部の止水用で、この品番9175の「呼20」〔実径約30ミリ〕の1サイズ下に、「呼13」〔実径約23ミリ〕のカクダイの品番でいえば0740があるし、これなら家の屋上や庭の水栓のメンテ用のストックがある。

Dsc06274sc

 ただし、上の写真右のとおり左の9175に較べ極端に小径なので、試しに入れ替えてみると、今度はボトルの口全体を覆うことができず、やや頼りない。

 Dsc06297sc

■いずれにせよ…

一応は性能が保証されている純正品でないことには変わりがなく、この先しばらくは、水とか酒とか、たとえ漏れても「命に別条のない」ものを使ってのテストが不可欠だろう。

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2016/10/24

Fox Fire のフィッシング・ヴェスト

ネットオークションで…

「メッシュ × ベスト」で検索したら、Fox fireのメッシュのフィッシング・ヴェストが破格の値段で出ていた。

 秋ものとか、冬物のダウン入りのフィッシング・ストは持ってはいるものの、ちょっとしたトラウマのせいで、真夏の釣りはできるだけ避けていたせいもあって、夏用のメッシュのヴェストは持っていなかった。

 しかし、ここ数年、夏というか初夏に、いわゆる「まち歩き」のガイド役をしていて、参加者の皆さんのうちかなりの方々がメッシュのヴェストを着ているのを見て「これはこれで便利そうだ」と、いろいろ物色はしてみたものの…

・ほとんどが、いわば「ゲートボール場」の皆さんが着ているような、何の面白味もないデザインのもので、さすがにそれはゴカンベン

・さりとて、フィッシング用のは、逆に、釣用としても私には 「ヤリスギ」で、まして「まち歩き」には不適当だし、しかも不当に高価

・では、プロ中のプロともいえる米海兵隊の放出品はというと、確かに機能的で魅力的なものの、普通のシャツ・パンツと合わせる着こなしが難しい、というかまず不可能

と、いった具合で、結局「これは」というのがなかなか見つからなかったのである。

Fox Fire といえば…

もう30年以上前になるが、当時のいわばあこがれのブランド。

 と、いっても、夏物のフィッシング・ヴェストは、あっても、せいぜい年に1度か2度使う程度なのに加え、腕が、日焼けでヒリヒリになったうえブヨに刺されて真っ赤になるのがいやなので(これもトラウマの一つで、盛夏に奥日光の湯川や湯ノ湖でひどい目にあった)、アメリカ旅行の折に、サンフランシスコのエディーバウアー* で買った長袖のフィッシング・シャツ(確か65ドルくらいだったと思う)を常用していた(今や「ヘタヘタ」だが手放せない)こともあって、高価(当然65ドルの日本円換算の値段では買えなかった)なこともあって手を出せなかった。

 と、いう経緯もあって…これがバカ安で入手できるなら、と落札してしまった。

* エディバウアーといっても、2度の倒産を経る前の、「アカ抜けないけど高品質」の、この

https://en.wikipedia.org/wiki/Eddie_Bauer#1971.E2.80.931987:_General_Mills_and_Ford_Eddie_Bauer_Branding

時代。

届いてみると…

おそらく30年ほど前の製品なので、使用感はあるものの、とくに痛みもなく

Dsc05621s

 しかも、かの「あこがれ」のブランドだった浜野安宏さんプロデュース時代の

http://www.teamhamano.com/blog/2014/02/12/

「スプールス」〔ベイトウヒ〕のゴールド色のタグ

Dsc05624s

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC

註:ただし、スプールスという樹木の材木は、建築用材としては、まったく高級品の範疇には入らない
  その点では、(黄葉するらしいことを含めて)日本のカラマツに近いか。


加えて…

前のオーナーがいかにも実用していたことを示す「おにぎりの梅干しの種」なんかがポケットから転がり出てきたり、と(個人的には、とても面白がれたのものの、当然ながら一般化はできない話なので、出品者さんには、今後はしっかり検品するようご注意させていただいた)、とてもうれしいオークションだった。

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2014/01/05

”ヤマベ”ロッドを作る(その3)

ブランクを探す

 先にあげた先達の方々のアーティクルから判断すると、この種のロッド用の素材として最適な、渓流用で、小継ぎの、振出万能竿があるらしいことがわかりました。
 どなたも、名前を伏せておられるのですが、いわば「その周辺」の方々のアーティクルを丹念に見てゆくと、推測ながら、どうやらそれは「岩清水」という、上州屋さんで取り扱っている(いた?)ブランドのもののようです。

 ただ、現時点では、入手困難のようなのですが*、無いものねだりしていても仕方ないので、昨2013年の暮れも押し詰まった12月25日、代官山での忘年会に向かう途中、渋谷の上州屋さんに行ってみました。

*こんな用途
 http://6608.teacup.com/maruiwa/bbs/9163
 にも重宝されていたので、枯渇してしまったのか?

 ルアー・フライ系ですら、すでに浦島太郎状態のところに持ってきて、餌釣り系は予備知識が全くのゼロですので、売り場で全く勘が働かず、右往左往した末、「岩清水」は果たしてなかったのですが、渓流用の万能竿で、「流清 万能II」の、2.7メートル、振出3本継ぎ
Ryuuseibannouii
というのを見つけました。

まず、全身真っ黒なので、見た目はフライ・ロッドには最適ですし、材質はファイバーグラスでよく曲がりそう。価格も880円と超バジェット・プライスなので、ともかくもこれを入手してきました。

 家に持ち帰って分解してみると、先端2本をフェルールで接続すれば6フィート位のロッドは作れそうで、本当はあと6インチは欲しいところですが、オイカワ用と違って、それほどの飛距離が要らないM川用にはかえって好都合ともいえそうです。

 加えて、先端のピースを見ると、元側のチューブの先に、ソリッドのブランクが接着してつないであり、先達の「先端はソリッド」という指摘にもぴったり。というわけで、この「流清II」をベースに、M川用”ヤマベ”ロッドを作ってみることにしました。

ほかのパーツはどうするか?

 実は、ロッドメイキングについては、もう一つ先行していた計画があります。

 今からもう7年も前のことになりますが、渋谷のサンスイさんで売っていた(いる?)、俗に「ゲイシャ・ロッド」と呼ばれている日本製のバンブー・ロッドを、友人が「面白いものがあった」と買って来てくれました。

 バンブー・ロッドといっても、布袋竹・4本張り合わせを6角に削ったもののようで、若いころ、京橋のつるやさんから「清水の舞台モノ」で買った(ワケアリのためディスカウント・プライスの)ハーディ・パラコナの6.6フィート#3・1/2(日本市場向けの特製らしい)を持っていることもあって、「ゲイシャさん」の方は、フェルールやリールシートが「いかにも」状態なことも加わり、長く物入れの中に眠っていたのですが、ひょんなきっかけから、これもまた、3ピースの先端2ピースを使ってルアート・ロッドに仕立て直すことを思い立ち、ぽつぽつと、パーツを集め始めていたところだったのです。

 と、いうことは、グリップは無理としても、ガイドはそちらから外したものが使えるわけで(トップガイドだけは、軽量化のため、別のストック品を使いますが)、フェルールも径が合えば移植すれば済むことになります(ゲイシャ・ロッド用には、蕨の佐々野さんリーズナブルな価格のものがあったので調達済みだったのです)。

 残るは、グリップ。ロッドのしなりを手に直接感じられるフル・コルクのワンピースものにしたいところで(リール固定用のリングについては、ジャンク・ボックスの中から適材を発掘しました)、リーズナブルな価格で調達できるとよいのですが。

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2013/12/30

"ヤマベ"ロッドを作る(その2)

2013年になって…

 その釣獲調査も、いつも魚に「見切られている」私のような内地人からみると、エサ釣りはいうまでもなくルアーでも「魚がいる『はず』のところに魚がいるので、釣れて当たり前」の状態だったのに加え、初期の不合理なルール設定の問題もあり「自分で自分の難易度を上げる」(スポーツ・フィッシングの「あるべき姿」ではありますが)ほかなく、フライでオスの(シロ)ザケをランディングして
Salmon2005_2

 それからは、いわば究極、「自分で巻いたフライで、オスの(シロ)ザケをランディングする」ということを、この川の「卒業論文」みたいに考えていたのです。 

 とはいえ、フライを巻く時間がとれないとか、クマがやたら河原に現れるとかいった年が重なったこともあり、ようやく、自分でタイイングしたフライを持って川に行けたのが、昨2012年に1時間ほど(しかし、着水後ほぼイメージどおりに沈んで行ってくれることを確認できたのが収穫)。

 と、いうわけで、2013年は、この「卒業論文」への本兆戦に加え、卒業後に備え、初めて、かの旅館裏のM川用に#4のフライ・タックルを持ち込みました。

結果は…

 忠類川からは、幸か不幸か、卒業しないで済みました。

 M川では、泊まった部屋のまん前の場所で、朝食前に、1匹。
Photo_3


 朝食後には、おチビちゃんながら、
Photo_4


30年も前にタイイイングしたローヤルコーチマン・パラシュート(多分#14)に、果敢に食いついてくれました。 

東京に戻って

 これまで約20年、最初の年の(シロ)ザケの「ズン・ブルブルブル」という感触に感動して、以来、忠類川だけをターゲットに通い続けてはいたのですが、ちっちゃな「ヤメベ」君の「プルプルプル」という感触も、捨てがたいものであることを、思い出させてくれました。

 ただ、M川のヤマメ(オショロコマも)のサイズからすると、今回の#4(これでも、30年ほど前は、最もライトなタックルの範疇にあった)よりもっとライトなタックルが欲しいところで、ネットでで調べてみると、フライの対象魚として、オイカワがある程度定着していること、そして、そのために#1さらには#0クラスのロッドを自作されている方も

プラントFさんの、F.FF備忘録
・ダブルさんの、ドイヒー自作フライロッド
・Kingfisher さんの、自作フライロッドでオイカワを釣る
(順不同)

をはじめ、かなりおられることがわかりました。

 これらの先達の方々の、(関東の)ヤマベ用ロッドのノウハウを(北海道の)ヤマベ用ロッドに応用させていただかないテはありません。

 加えて、ガイド類については、ある種の手持ちがあることから、まずは素材のブランク探しから始まりました。

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2013/12/29

”ヤマベ”ロッドを作る(その1)

方言
 少なくとも、手許の淡水魚図鑑を見た限りでは、正式和名が「ヤマベ」という魚はいないようで…
 しかし、生まれ育った関東で「ヤマベ」と言えば「オイカワ」という魚で、「釣った」ことも「釣れちゃった」こともないが、オスの婚姻色は、クラシック・サーモンフライが生身になったようにきれいで、昔、芦ノ湖で釣りを忘れて見とれたこともしばしばでした。
 要するに、この坂東の地では、「ヤマベ」は「オイカワ」の方言名なのです。

しかし、北海道では
 
今から30年近く前、北海道の道東のとある町(いずれバレますが)のお邪魔した際、同行者に釣り好きが多かったせいもあるのでしょうが、ヤマベ釣りがどうとか、末は「ヤマベのカラアゲ」なんて話が出てきます。
 
こちらの頭は、混乱しますわなぁ。
 
何たって「釣りの楽園」に来たのですから(実際、この時、ブローニング332914というパックロッド、ミッチェル408と、芦ノ湖で使っていた中位のスプーンやラパラを持って行っていた)。
・(川で釣ると警察に捕まるけど)サケいるでしょ。
なんたって[釣りキチ三平」で読んだイトウいるでしょ。
・写真でしかみたことないけど、北の妖精みたいなオショロコマいるでしょ。
・素性よくわからないけど、アメマスってのいるでしょ。

なのに、わざわざ…
 
オイカワをカラアゲにして、おいしいのかなぁ?

しかし…
スナークはブージャムだった
のではなくて…
なんと、北海道では、「ヤマベ」=(あの、かわいい)「ヤマメ」だったのです。

 しかし、幸か不幸か、その町内でいつも定宿にしている旅館の裏の川(とりあえず、M川としておきます)では、イクラの餌釣りなら、比喩ではなくて、本当に「浴衣がけ、サンダル履き」で、問題のヤマベ君ばかりか、かつて釣り雑誌の写真でしかみたことのないオショロコマ君まで釣れてしまったために(しかも、流心の脇だの、伏石の下や下流みたいな「理論どおり」のところに、まず、必ずいる)、かえって興味を失い、加えて、ほどなく始った、近隣の忠類川での「サケマス釣獲調査に熱中したこともあり、以来、20年間、M川を含め、この町内の川は全くノーマークだったのです。


素人が初めて自然の川でサケが釣れることになったのですから、いわば「お祭り状態」。
当初数年は、河原には、折れたライトクラス・ロッドの死屍累々でした。
最初の年の当初の挑戦でスカだった家内は、悔しくて夢にまでうなされ、1月半ほど後に単身北海道にわたって再挑戦し、現地の知人の皆様のサポートもあって、ようやく、リターン・マッチに成功したほどです。

「大きな魚」の魅力はいわくいいがたく、30年以上も前になりますが、当時有名だったモンスター・ブラウンに逢いたくて、年末の29日と30日の連日(同行メンバーが違うので)、本栖湖にそれぞれ車で日帰りしたこともありました(バカです)。

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