2015/05/27

鳥獣戯画@東博+旧「博物館動物園駅」@京成

「東博」こと…

東京国立博物館

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で開催中の「鳥獣戯画-京都高山寺の至宝-」展

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に行ってまいりました。

とにかく…

べらぼうな待ち行列の話は、先に行った人たちから聞いてはいたのですが、

・前売り券を買ってしまっていた
・メジャーな、擬人化されたウサギ・カエル・サルが登場する甲巻はともかく
 丙巻や丁巻は、ヘタをするともう生涯みることができないかもしれない

ので、今日思い切ってでかけた次第。

仕事の切りがなかなか付かず…

東博の左奥の平成館にたどりついたのは午後2時ちょっと過ぎ。

 この時点で、入館の待ち時間が20分、甲巻の館内での待ち時間150分!とのこと。

 幸い、乙巻以降は待ち時間なし。甲巻なら、確か小学生のとき、ここの国宝展で見たように思いますし*、メジャーなだけに、今後ともチャンスはあると思うので、とくに丙巻、丁巻がじっくり見れるなら全く問題ありません。

*1960年の「日本国宝展目録」で確認したところ、ありました(番号26)
 この目録、価格350円で、当時の小学生の「お小遣い」ではとても買えず
  代わりにお気に入りの国宝の絵葉書(1枚10 円か20円
)を何枚か買った覚えがあります
 手許のものは、それから数10年後、近所の古書店の100円コーナーで入手
  それにしても、当時は、こんなゴージャスな特別展でも、それほどには混み合うこともありませんでした
 まして、通常展示のときは、日曜日でもほとんど人のいない展示室がありましたっけ

  【追記】
 
だんだん思い出してきました。
 小学校の3年生から5年生くらいまで、当時東博で、毎月第3日曜日に「少年少女の集い」とい
 う、小中学生向きの考古学や歴史を中心とする講演会があって、ほぼ毎回それに通っていま
 した。
 鶯谷駅よりの裏門からだと、その参加費の何十円だけで東博に入れて、今の平成館北東あ
 たりにあった
講堂での「集い」が昼前に終わると、同じく南西あたりにあった食堂(レストラン
 なんていう雰囲気ではなく、場所柄やや格調のある食堂)で、一緒に行った同級生たちとお昼
 (決まってオムライスとサイダーかソーダ水)を食べ
て、午後からは、東博内を夕方まで遊び
 まわっていました(動物園に回ったのはたしか1回だけ、科学博物館に回ったのも数回程度だ
 ったと記憶しています-お小遣いの都合もありましたし-)。

 慣れた場所だったので、人気のないがらんとした展示室に子供一人でいても、別に薄気味悪
 い心持はしなかったのですが、唯一「近寄りたくない場所が」…
 今の平成館の左手前に「表慶館」という建物が(当然、今でも)ありますが、当時は、入り口を
 入ってすぐ左手前の場所に、
どこぞの古墳に埋葬されていたという「木乃伊」がありました。
 当時「木乃伊」は科学博物館の2階にも展示されていたのですが(乳児とその母親と思しき女
 性との2体)、そちらは、どこか外国出土のもので、茶色に変色しているとはいえ、ともかくも、
 人間の形をしていましたので、見ることにあまり抵抗感はなかったのですが…東博のは、真っ
 黒で、ぼろぼろの、「木乃伊」というより、ただの「死体」。……怖かったなぁ…

  入館待ちも、1時間位炎天下に並ぶのを覚悟していたのですが、並んだ時期がよかったのか、ちょうど木陰で待つこと10分ほどで、館の前に誘導してもらえ、そこで、館内の様子のガイダンスを5分ほど聞いたところで、あっさり入館できました。

 持久戦用に、上野駅でペットボトルを2本調達しておいたのですが、1本の半分も無くなっていませんでした。

 入館してみると、思っていたほど混み合っていません。ほとんどみ~んな、甲巻の待ち行列に並んでしまっているためのようです。

 「高山寺の至宝」が展示されている第1展示室は、遠目で見て気になったものだけ近寄って「拾い見」して、目当ての第2展示室に急ぎ、とにもかくにも、丁巻の展示ケースの「かぶり付き」の列の最後尾に取り付きます(甲巻とその他の巻とでは、列は別ルート)。

 当然、そこから「牛歩」の列。それが幸いして、じっくりと順路に従って「丁巻」「丙巻」「乙巻」と見ることができたのですが、やはり「実物」の迫力はさすがで、とくに気に入ったのは乙巻です。

 「甲巻とちがって『擬人化されて い な い 』」とされてはいて、形は確かにリアルなものの、目つきだけは妙に「人間っぽくて」、なんとなく「人格を感じさせる」 動物たちでした。

当然ながら、館内で写真は…

撮れませんでしたので、印象に残った「話」を一つ。

 丙巻を見ているとき、ペアで来ている女の子の方が「おすすめの猫」「おすすめの猫」と、しきりに男の子を引っ張ってきます。

 私も、鳥獣戯画にネコがいることは、不覚にも知らなかったので、思わず目を皿にしてネコを探しました。

 で、

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館内でタダでもらえる朝日新聞の号外から転載

 女の子の方は「かわいい」「かわいい」を連発していますが、男の子の方は全く「ノッて」いません。

 私も、男の子と同感で「このネコの、どこがかわいいんじゃい!」

【付録】甲巻のネコ

13

23
どっちも、かわいくない。

【追記】
高山寺さんでも、たぶん、ネコは、大切な経典や仏像を齧るネズミを退治する「プロの動物」として飼っていただけで、ペットではなかったので、描写の上でも「冷遇」されているのでしょう、きっと。

たまたま…

タイミングがよかったのか、思ったよりはるかに早く「見るべきモノを見終わった」ので、ついでに、かねてから懸案だった場所に行ってみることにしました。

 それは、東博の敷地の南西隅にある、京成の旧「博物館動物園駅舎」。

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 この駅、今から50年位前、その現役時代に一度だけ、好奇心で、ここから京成上野まで電車に乗ったことがあるのですが、地下のホーム部分が今でも残っていることは電車の中から確認できるものの、地上部が今ではどうなっているのか、かねてから気になっていた場所だったのです。

 当時は「薄汚れた、ほぼ真っ黒の石の固まり」状態だったのですが、青銅色のプレート

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に書かれているとおり、「心ある人」が大勢おられたおかげで、 見違える姿になっていました。

 今は「国立」博物館ですが、この駅ができた当時は「帝室」博物館。その敷地の一角に造る駅なのですから、相当に、「気」と「手間」と「お金」を使った「生まれのよい」駅であることは、細かくみるとよくわかります。

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 それが、戦時中の金属供出などで、

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2010年にようやく1灯だけ復元された「壁付け照明器具」

お化粧を剥ぎ取られ、戦後の混乱でメンテナンスも行き届かなかったために、50年前には「育ちが悪く」見えていただけだったらしい。

 今こうやって、元の石肌が綺麗に見えるようになった

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姿をみると、まるで「鉢かづき姫」ですねぇ、これは。

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