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2021/07/19

ハーディの「コンパクト・バッグ」の更新

■今から…

40年近く前だったか、京橋にあった、主に英国ハーディ社の釣用品をあつかっていた「つる屋」さんで、同社の「Compact Bag」を入手した。

 当時、ハーディ社は、いくつかのタイプのバッグを発売していて、

http://tightlines.web.fc2.com/AraiToshiharu/AR_HardyShortShort.html#Bags

欲しいは欲しいが、何を買ってよいか迷いに迷った。

■当方を…

釣りの世界に巻き込んだ友人は、Trout Fishing bag を買って持っていたのだが、外側に網が張られていて「いかにもフィッシング・バッグ」の外観。この種の「良いもの」は欲しいのだが、できるだけさりげない物にしたいし、釣りにしか使えないようでは、若造だった当時にしてみると、結構いい値段だったので、コスト的に引き合わないようにも思えた。

 結局、シリーズの中から、一番幅が40センチと広く、内外にサブポケットが4つあって、汎用性がありそう、ということで選んだのが、この Compact Bag だったのである。

■実際…

このチョイスは大正解で、当初は仕事カバンや旅行カバン(結局、アメリカ東海岸2往復、東シナ海3往復、ハワイ1往復に加え、国内旅行にもまず毎回持ち出した)として非常に「便利なサイズ」だったし、その本業の釣でも、芦ノ湖、河口湖、精進湖のほか渓流釣りでも大活躍してくれた(リール、ルアーだけでなく、ツナとアルファルファのカスクートとか、サケとキュウリのサンドウイッチといった「お弁当」も入れて持ってゆける容量が有難かった)。

■永く…

酷使していると、さすがにヤレてきて、釣り専用になったが、それでも、当方の年代の評価基準では、ああいった場所では「使い込んだタックルを持っているヤツが一番エライ」ので、毎年の道東の忠類川でのサーモンフィッシングには、年々例外なく持ち出していたのである(このバッグの素材は、ゴムシートに両面にキャンバス生地を貼ったもので、年を経ることにゴムが風化してバッグが形を保てなくなっていったが、それはそれで、旅行カバンの中に「まっ平」に納めることができるのが、一種のメリットにもなった。)

■このバッグが…

「仕事カバン」からは退役した後は、ちょうど、持ち運ぶ仕事用の資料が増えたこともあって、同じくハーディの Carryall Bag (W=43,H=32で、これはこれで非常に重宝した)の後は、さらに大容量のビリンガムのカメラバッグを使っていた(新品は高額なので、ネットオークションで入手)のだが、最近になって、その3つ目がそろそろ「ヘタリ」出したのに加え、持ち歩く仕事の資料のカサも減ってきたこともあって、急に Compact Bag の有難さを思い返したのである。

■何年前だか…

忘れたが、ネットで調べてみると、確か、英国からの輸入品が7・8万位の値が付いていたようにも記憶しているが、それではとても手が出ない。

 しかし、改めて調べてみると、この Compact bag (だけでなく、そのほか何種類かも)が、日本で、日本の職人さんの手で、いわば「復刻」されていたことがわかり、価格も、手が出せる程度、リーズナブルだったこともあって、早速、後述のようにオリジナルと同じ色はないので、まぁ一番近い「Khaki x Brown 」のものを、発注したところ、今日、帰宅したら届いていた。

■早速…

新旧顔合わせ。

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見てのとおり、左が約40年物のオリジナル、右が復刻版。
オリジナルの方の、蓋を止めるベルトはとっくの昔に切れてしまったので、自作した。

 生地の色はオリジナルから変化してしまっているがこれは止むをえまい。

 Compact Bag の後で購入した Aln Bag まではオリジナルに近い色だったが、さらにその後購入したCarryall Bagはすでに復刻版のような色遣いになってしまっていたからである(先に述べた、ビリンガムや、最近ユニークな色遣いで個性を出そうとしているようだが Fogg の旧型と同系統の色遣いで、Hardy Bag らしさの一つが失われたのは残念ではある)。

■それはまぁ…

仕方ないとして、この復刻版を手に入れたくなった魅力は、商品説明の「右フロントポケット内張りに日本限定ロゴパッチ付き 」の部分。

 先に書いた、Carryall Bagの段階では、今回の復刻版のような革製のパッチ

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になってしまっていて、従前よりも、いわば「俗っぽく」なってしまったのを残念に思っていた(もっとも、Carryall Bagではエンボスされた文字の部分に金押しされていて、さらに「俗っぽさ」が増していたように記憶しているが、この復刻版にはそれがないのがとれも有難い.

。と、いっても、金押しは早晩剥がれてしまうが)。

■オリジナルでは…

バッグ本体の上端部、蓋を開けて見える場所に、紺色の小さなタグが縫い付けられていて、ブランド名の表示はここだけに「さりげなく」あったのである。

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 このタグ、今でも思い出すのは、サンフランシスコのデパートでレジに並んでいたところ、後ろにいたオバちゃんから、「あなたいい game bag 持ってるわね」と(もちろん英語で)、「It's Hardy in England」といって、蓋を開けてこのタグを見せたら、わざわざ手にとってまじまじと見ていたことで、このバッグの存在感の大きさを感じたことである。

 できれば、復刻版でも、オリジナルと同じ場所に縫い付けてほしかったところではあるが、このタグまで復刻した「こだわり」は素晴らしいというほかないのである。

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復刻されたタグ。正面から向かって左外側のポケットの内側に縫い付けてある、

 

■これで…

仕事用と旅行用のバッグとして、Compact Bag がめでたく復活。でも、釣りには、依然としてオリジナルの方を持ち出したい。

 

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2021/07/17

井戸の手動ポンプと測量用三脚

■近い将来…

必ず起こるはずの地震。そのときに起こる断水に備えて、手動の井戸ポンプを調達した。

 電動のポンプは、すでに10年程前に調達していて、家の地下にある水位面が地表面から3.5メートルの井戸坑から基礎を通じて引き出してある塩ビパイプ

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の先につないで、庭の潅水装置を整備する前は、その代わりに使ったりもしていた。

 この井戸水、数10年前の自治体による検査では、鉄分がやや多いので、飲用は奨められないとのことだったが、常用するわけではないので、煮沸するなりイオン浄水器を使うなりすれば、非常時には飲用できるはずなのである。

■しかし…

考えてみれば、地震直後からしばらくは停電になる可能性が高く、当座は電動ポンプは使えないだろうから、停電が終わるまでの対応用に、ステンレス製の小型の手押しポンプが3000円+程度で入手出来ることがわかったので、調達したわけである。

■ところが…

当初、想定していなかったのは、ポンプを支える架台だった。

 水を汲み上げるのだから、人力で汲上げ用のレバーを上下させる必要があるわけで、そのためには、かなりしっかりした台にポンプを固定する必要がある。

 このポンプ専用の架台も、販売されているのだが、

  • そもそもポンプよりも高価(当時)
  • 実用するためには、架台自体を地面に固定する必要があり、たとえば、キャンプのときテントやタープを固定するのに使うペグ、それもかなりしっかりしたものを別途調達する必要がある
  • どう考えても、この架台は、ポンプ用のほかには使い途がない
  • キットフォームからの組み立てや、しまっておくための分解の手間が面倒そう

という問題があった。

■そこで…

思いついたのが、測量用の三脚だった。

それなら、

  • 金属製の3本の足の先端は、ブレないように鋭いスパイク状になっているうえ、それを足で踏んで地面に押し込むためのステップも付いている

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 ので、先の架台自体にペグも付いているようなもので、ポンプを載せて庭の地面にしっかりと固定できる

  • 最上面には、トランシットなどを固定する定芯桿という先端にネジのついた管を通す穴が開いているので、定芯桿を外せば、穴に井戸からポンプへの配管を通すことができる
  • 三脚には、上面が、オートレベルという水平儀を使うのに便利な球形のものと、トランシット(セオドライト)を据えるための平面のものとがあるが、後者なら、クランプを使ってポンプを固定できそう
  • 不要のときには、単に3本の足をたたんで、そこいら辺に立てかけておけるので、収納や設営が手間いらず

ということから、

  • 上記のように、上面がトランシット用の平面であること
  • 定芯桿には、35ミリと5/8インチの2種類の規格があるが、そのうち、手持ちのニコンのトランシットの中古品(後述)と同じ5/8インチであること

との条件で、ネットオークションを探したところ、トプコン製の中古品を、前記の専用架台+1000円の、送料込みで5000円ほどで入手できたので、架台固定用のペグのコストを考えたら、かえってコストカットできたようだし、加えて、(測量機器の)一流メーカー品であることと、後述の追加機能を考えたら、非常にお得な選択だったことは間違いない。

■実は…

この三脚の調達には、ポンプ用のほかに2つの利用法を想定していた。

1つは、三脚にとっては「本業」といえるトランシットの架台としてである。

もう5年近くになるが、ネットオークションで中古のニコンのトランシットを、送料は忘れたが、本体を1000円ほどで入手していた。
測量の世界では、もう30年も前から、トータルステーションなどと呼ばれる、現地での角度・距離などの測定結果を電子的に記録する器材が主流になっていて、昔ながらの、トランシットの必要性は激減しているし、あえて業務用の備品として使い続けるためには、定期的な校正検査のコストがかかってしまうためである。
(もっとも、建築現場などでの建物の位置決めなどには、トータルステーションを持ち出すにはおおげさだし、かえって非効率でもあるので、今でも実用されているようである)

もう一つは、カメラの三脚としてである。

残念ながらエレベーターはないので、簡単にはカメラの高さを変更できないが、カメラ用のそれと違って、脚を開く角度を変えて高さを調整することは可能だし、何より、普通のスティル・カメラ用よりはるかに頑強なシネカメラクラスの造りなので、カメラを安定して支えることができるので、動画などの定点撮影には向いている。
前記のように、三脚側の定芯桿のネジ径は5/8インチ、カメラの方は1/4インチだが、カメラだけでなくマイクロフォンスタンドの用品としてアダプタは入手することができる。

■届いたので…

さっそく、テストとプチクラフト。

まずはこの三脚の「本業」の
トランシット

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 当然ながら、定芯桿のネジ径も一致して、固定できた。


次は、
カメラ

 これには、先に述べた、5/8インチ→1/4インチのネジ変換アダプタの調達とプチ・クラフトが必要だった。
 アダプタについては、アマゾンで入手したが、アルミ製のもので、実際に雲台とカメラを載せてみて強度には不安がないものの、耐久性にやや不安がないではない。
 とはいえ、使用頻度はさほど高くないし、ネジがすり減って使用に耐えなくなる事態になったら、マイクスタンド用の真鍮製のもの(これが将来世の中から無くなってしまう心配はまずない)も販売されているので、それに交換すれば足りる。

 このアダプタに下から先ほどの定芯桿をねじ込むことになるのだが、三脚の架台上面の穴は、測量機器に対応して比較的径が大きいため、そのままではカメラを載せる雲台を固定することはできないので、定芯桿とアダプタの間に、やや厚手の金属板をかませる必要がある。

 パーツ入れを探ったら、かつて下北沢にあった、アルミの端材を売っていた店で入手していた、直径11センチほど、厚さ2ミリの円盤があったので、これを使うことにした。

 円盤のセンター出しは結構面倒なものだが、有難いことに中心に5ミリ径の穴まであいているので、リーマーを使って 2.54 × 5/8 ≒ 16 ミリに広げたら簡単に完成してしまった。

 円盤を三脚の架台に載せ、アダプタに定芯桿を下からねじ込む

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定芯桿を下から見上げた状態。

と、トランシットが固定できたのだから当たり前ともいえるが、アルミ円盤とアダプタを固定できる。

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参考:各部品の位置関係

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 この状態で、アダプタにシネ雲台を固定し、カメラを載せると、こういうDsc04221s

状態で、安定度は抜群。

最後は、当然
井戸ポンプ

 井戸のポンプには、底の中央部に井戸からの汲み上げ用のパイプがつながるので、定芯桿を取り外す必要がある。

 この辺りは、さすが業務用の器材だけあって、簡単かつ確実に対応できるようにできていて、下の写真のように、

・空芯管は、架台の裏側のブラケットに嵌め込まれて宙づり状態になっていて

・そのブラケットは、ビス2本で架台の下面に取り付けられているだけなので

・この2本のビスを外せば、このユニットごと定芯桿を取り外すことができるようになっている。

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(この辺りの仕組み、これが外せないと、ポンプの架台にするのが難しいので、入札する前に、随分ネットで調べたのだが…
 測量のプロやその卵にとっては「常識」のせいなのか、見つけることが出来なかった。
 結局、「業務用の器材なので、多少の手間の大小はあっても、全く外せないことはないだろう」と判断したのだが、正解だった。
   このあたりが、結構「肝心」な部分がカシメてあったりするアマチュア用の器材と大きく違う安心材料といってよい。)

 空芯管が、簡単に外せることがわかったので、百均でクランプ

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を3個入手し、ポンプの下部にある架台取付用金具と三脚の架台を締め付けて

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汲上げ用のレバーはまだとり付けられていない

ポンプを三脚に固定することができた。

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ポンプの下部中央に取付けた、井戸との接続用の黒い塩ビ管が、三脚の架台の穴に通してある。

 

 

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