« 廣重の「繪本江戸土産」の「冨士見茶屋」 | トップページ | クワを播く »

2021/05/26

コッフェル、先割れスプーン、グリップ、ついでにシエラカップ

註記

これまでは、別アーティクルの中に居候的に付記していたのだが、「大家」とのサイズのバランスがとれないほど大きくなり過ぎたものもあって、本末転倒。

とはいえ、ほとんどが、いわば「昔の話」なので、別々に独立させて移転させるほどの話とも思えないので、こちらにまとめて移転させることにした

[1]メスキットとコッフェル

 CB缶のシングル・バーナーを導入した

分離型シングル・ガス・バーナー: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

が、ストーブ本体とCB缶1本の一式を、従前のオプティマス8Rとユンガーの燃料ボトルと同様に、メスキット

Dsc04001s_20210614152101

最初は、下の写真のミズノの12φ+13φ、次いでホープの12φ+13φ+14φのコッフェルを購入したが、
ホープのポット3つというのは、実際に使ってみると「無用の長物」。

最終的には、メスキット+シエラカップだけに収斂した

なお、本当に初期は、アルミ製で、柄がフォールドできるテフロン加工のフライパンを持ち出した。しかし、海魚にもその傾向はあるが、とくに川魚はトレトレでは水っぽくて全くおいしくない。地元の人たちが囲炉裏や火鉢であぶってから食べるのはそのせいとわかり、早々に装備からはずれた。

大半が、「ジフィーズ」ブランドのフリーズドライの「かやくご飯」か、さもなければ、粉末スープ(当時は、リプトン・ブランドのものが断トツにおいしかった)に、フランスパンちぎってを投入した「パン粥」だった(せいぜい+してサラミソーセージ*を丸かじり)ので、シェラカップがあればポットは1個ですむので これだけで必要にして十分すぎる位だった。
 なお、リッドの上は、後述の
「先割れ」部分を自加工で作ったスプーン**

*余談ながら、大藪春彦の小説で、主人公が丸かじりする、4ポンドだったか5ポンドだったかの「ボローニャ・ソーセージ」に憧れていたものの、どこで買えるのか見当がつかなかった。
 やはり、この描写にあこがれていたのは、当方のほかにもおられたことがわかった。フムフム。
 耽溺、マサ青木の美食とクルマ : 大藪春彦が好んだボロニアソーセージ、うまい! ~高崎ハム~ (livedoor.jp)

 もっとも、そのうちに、ボローニャ・ソーセージよりもっと魅力的な同類、つまり「肉の練り物」が見つかってしまった。

Dsc04209s

Dsc04211s

産地である道東地区での、忠類川でのサーモンフィッシングとか、殖民軌道(軽便鉄道)跡の調査で100キロ以上走り回るときには、これとフランスパンを調達することが多くなった。

**先割れスプーンの、ごく最近調達した、個人的には「決定版」を後記[2]でご紹介する。

と一緒にディパックの下の気室に収めることができることがわかった。

 それには、最近流行らしい「ずん胴」型のクッカーよりも、

  • 底が丸っこいこのメスキット

    とか

  • 今や骨董クラス」の略・台形断面のコッフェル

Dsc04005s  

の方が、どこにでも「滑り込ませる」ことができるので向いている。

このタイプ、今でも、

・EPI(アルミ3点食器セット C-5201)
     https://www.yamakei-online.com/cl_tool/detail.php?id=12972
・ユニフレーム(Aluminium Dish 3)
     https://www.uniflame.co.jp/product/667910

 さらに調べてみると
・協栄金属工業(ダイヤ印 手付食器5点セット)
     https://www.youtube.com/watch?v=R8tdH-wIyz4

 から発売されているようである。
 ただし、このうち、ユニフレームのものは、手持ち2種のような、
リッドの内側の突起と、ポットの縁の凹みの組み合わせで、両者を軽くロックする機構はないようである。
  クッカーマニア ミニクッカー編 ソロクッカー 3分35秒あたり以降

[2]先割れスプーン

 もう30年以上前になるが、アメ横か下北沢で、メスキットを入手したころ、資材のコンパクト化のために、どうしても、当時は学校給食に使われていて評判悪かったが、先割れスプーンが欲しくなった。

 一番手っ取り早いのは、学校給食用のそれを入手することなのだが、今と違ってネットもなく、どこをどう探してよいのかわからないので、仕方なく自作することにした。

 フィールドでの食事は、スプーン、それに、釣りなので当然もってゆくことになるガーバー・サカイのナイフがあれば一応足り、フォークはどうしても必要なわけではないが、スプーンでは拾いにくく、さりとて、ナイフを持ち出して刺して食べるほどでもない食材を、ちょっと引っかけて食べるのに「あれば便利」なことは疑いないので、下北沢でスプーンを調達し、柄をカバーしているプラスティックを引きはがし、スプーンの先に糸鋸とヤスリで浅い切り込みを作った。

 その後も、時折、売り場を観察していたのだが、なかなか、自作品に代えるに足りるものがない。

 また、チタン製の「スポーク」

【レビュー】チタンで決まり!ライトマイファイヤー チタンスポーク [MASATY CAMP] (fc2.com)

も近隣のフリマで入手してみたが、カトラリーとしては、まずはスプーンあるいはフォークとしてそれらと遜色なく使えるのが基本性能であるべきで、これは非常用の防災用品としてしか使いようがなく、フリマで放出した方の気持ちがよくわかった。

 その後、小田急線の向ヶ丘遊園駅前で、シエラカップの蓋になるといわれていたケーキ型

プチ・クラフトとプチ・リペア: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)
中「2-4」参照

を見つけた後、店内を「なにかDIYパーツに使えるものはないか」と、ガーデニング用品やキッチン用品の中を歩き回っていたところ、「サラダトング」

Dsc03984s

なる、ステンレス製で、トングの両端ともスプーンの形状ながら、片側が「先割れスプーン」状になっているものを見つけた。

 買ってかえって、早速、金鋸でスポーク状の方を切り出して、切り口をヤスリで整形してみると…

・先割れスプーン

Dsc04000s
カップヌードルは、先端にヌードルを引っかけて問題なく食べることができた
わるく言えばペナペナだが、
何よりも軽量なのが最大のメリット

の完成。

 さらに、残りは

・流し台の上のワイヤにぶら下げておける味見用のスプーン

Dsc03993s

になった(これも、ケーキ型→シエラカップ・リッド+パスタの湯切り台同様に、1機能あたり55円の幸せ)。

 

[3]コッフェル用のグリップ

■コールマンの…

「ピーク1 442-700型」ガソリン・ストーブ。

 短期間しか販売されていなかったとのことから、今となっては中身のストーブ自体よりもレア品らしい、専用アルミケース

Dsc04188s 

 クッカーとして使えると言われているが、とくに吊り手やハンドルが付いているわけではないので、そのためにはグリップが不可欠。

 基本的には、災害時用の備品なので、ストーブ、ケースと一緒に保管しておく必要があるので、近所のフリマで入手した、米国Mirro社のコッフェル・セット(これも、災害時用備品)附属品のグリップ

Dsc04184s 

を、ストーブやライターと一緒にアルミケースに入れて保管していた。

 Mirro のコッフェルは、大小2つのポットには吊手が付いているし、ケトルもハンドル付きなので、単体のグリップが必要なのは、厚手のアルミ材の皿をフライパンとして使うとき程度にとどまるので、グリップが不可欠というほどの器材ではないためである。

■昨日…

三軒茶屋のセリアに寄ってみたところ、「クッカー・クリップ」なる、アルミ製のグリップがあった。

Dsc04187s

 ネット上では見ていたものの、品薄と言われていたし、当方にとっては、上記の理由から「無ければ無いで済んでしまう」器材だったのだが、見ると、想像していたよりはるかに高品質感があり、Mirro のコッフェルにグリップを再補充するのに、これだけの物が110円で入手できるなら「まんざら損は無い」と、買ってしまった。

【追記】このとき、同じくセリアの Tableware Band 

Dsc04071c

も、7・9・12・15センチの4サイズが入手できたので、それで、キャンプブームのお蔭で便利そうなものは全部入手できたことになる(とくに、先のMIZUNO/HOPEのと違って、Mirro のコッフェルは蓋のロック機構がないので、15センチのバンドでいわば完全整備状態にできた)。

■持ち帰って…

両者のグリップを較べてみると、サイズに大差はない。

Dsc04181s
上が Mirro 下が セリア

Dsc04182s
先端部の形はやや違うが、グリップ力に差はなさそうである

 もっとも、セリア版の方には、スプリングが内蔵されているので手を離せば自動的に「開」状態になるのが、Mirroとの違いとはいえるのだが、どちらもグリップとして使っているときには手で握り締めておく必要があることに違いはないので、使い勝手にそれほどの差は生じない。

■しかし…

Peak1のケースへの収納については、大きな差が生じてしまった。

 このケース。ストーブ本体にほぼギリギリのサイズなので、グリップ(やライター)を収納できるのは、4隅の隙間しかない。

 しかも、グリップを事前にケースに入れた後からストーブを入れることも、ストーブを入れた後でグリップを入れることも、おそらく不可能で、ストーブを3分の1ほど納めた状態からグリップと一緒にケースの底に落とし込む必要がある。

【参考】こういう

そろそろソロキャン!:セリア クッカークリップの改造(2) (naturum.ne.jp)
手もあるようです。MIRROのを持っていなかったら、手に負える金属工作の範囲なので、やってみたかもしれません。

Dsc04185s
左下隅がMirroのグリップ

■やってみると…

この手順で、スプリングのために通常は開いた状態のセリア版のグリップを収納するのは、不可能ではないのかもしれないが、非常に難しいだろうし、そんな些末な問題についてフィールドで神経を使うのはバカバカしい。

 結局、Peak1のケースには、これまで通りMirroのグリップを入れ、セリア版のグリップは、Mirroのコッフェルの一番内側のケトルの中に収納することになった。


[4]シエラカップ

■今…

なんだか理由はしらないが、自称・他称・単なるモドキを含め、ネット上の画像を見る限り、玉石混淆で妙に世にあふれている「シエラカップ」

周知のとおり、もともとは、アメリカの(やや広義に捉えれば)自然保護団体である「シエラクラブ」の会員章がわりに当初は配付されたらしいのだが…

随分調べても「これが、そのシエラクラブの会員章である正真正銘のシエラカップ」だという、いわば「純正品」の画像は未だ発見できない

【追記】どうやら発見

「宇宙船とカヌー」の著者のケネス・ブラウアーは、父親がシエラクラブの理事だったため、幼いときは、日常の食器にもシエラカップを使っていたという。

On the Power of the Sierra Club Cup | Sierra Club

この記事中に写真のあるケネスの父デヴィッド・ブラウアーのシエラカップには、後述の○Rマークがエンボスされておらず、その所有者の素性からみても、これこそが、正真正銘の「純正」のシエラカップである可能性が高い。
やや角ばった書体の「S」は、SierraCup図鑑(後述)の下記のもの
Sierra Club “Sierra Club Cup” [ステン][300ml]Rマークなし – SierraCup図鑑 (stars.ne.jp)
が近い。

■世上…

底に「SIERRA CLUB ○R」とエンボスされているカップが「オリジナル」と呼ばれ、結構「べらぼう」な価格で取引されているようである。

この「○R」が付されているカップが、シエラクラブ自身あるいは同クラブの許諾を得た事業者によって製造販売されている製品であることは、まず間違いない(許諾もないのに勝手にやれば、いわゆる「手が後ろに廻る」事態となる。)

 その意味では、このエンボスのカップをオリジナルと呼ぶのも間違いではないのかもしれないが、それ以上に「本当の意味でのオリジナル」つまり「シエラクラブの会員章」として配付された、いわば「純正」のカップとはいえないのではなかろうか。

■なぜなら…

この○R付きのカップ
・現に当方も持っているうえ

Dsc04081t
冒頭の「S」の字体が、先のブラウアー家の純正品と異なる

・今から30年以上前に山用品屋*さんで普通に売られていた
ものだからである。

*この山用品屋さん。どうやって見つけたのか今では記憶が定かでないが、東京駅八重洲北口から日本橋の丸善・高島屋に向かう道を途中で右に折れたところにあった間口せいぜい2間ほどの小さなお店だったが、記憶している限りでは、ザンバランのトレッキングブーツの「マウント・フジ」も、オプティマスのガソリンストーブ「8R」などを買ったのもこのお店である。シエラカップもこのお店で、最初無印のものを1000円位で買い、その後○Rマーク付きのを2000円弱で買ったように思う。
ついでにいうと、スポーツドリンクのハシリの「ゲータレード」の粉末を「二日酔いによく効く」と奨められて初めて買ったのもここ。

■この…

○R付きカップについて、当時何かの雑誌記事(当時は、当然今のネットはなく、その前身ともいえる「パソコン通信」のネット掲示板(BBS)もなかったので、雑誌記事しかまずあり得ない)には
(かつてのようなシエラクラブの会員章ではなく)「シエラクラブの活動資金を得るために販売されている」
と書かれていたように思う。

 したがって、当方手持ちのカップは
・「オリジナル」といっては誇大表示で
・由緒は正しいのだが、「純正品」ではないので
・「公式レプリカ」と呼ぶのが一番的確な表現なのではなかろうか。

■改めて…

この「公式レプリカ」のカップの「出自」を探ってみたところ

SierraCup図鑑

なるサイトの

Sierra Club "Sierra Club Cup" [ステン][300ml]A&F刻印付きノベルティ
https://sierra.stars.ne.jp/wp/item/590/

の裏面のシールの写真をみると、このカップは我国では手広く輸入アウトドア用製品を散り扱っている エイアンドエフ社 の取扱いで、ラベルに同社のURLが書かれていることから、比較的最近まで取り扱っていたことがわかった。

 さらに、SIERRA CLUB シェラクラブ オリジナルシェラカップ | 気ままにアウトドア (fc2.com) によれば、同社は、現在シエラクラブ自身が公式オンラインストアで販売している、やや華やかなロゴがエンボスされている 新デザインのカップ についても、2016年ころに、限定1000個ながら販売していたようである。

●トリヴィア

縁の部分に巻き込まれているステンレスワイヤのお蔭で、熱いものを入れても唇が火傷しにくいとされるが、さすがにカップごと加熱して火から降ろしたての場合は火傷しかける。

そこで、釣り仲間でゼミ・大学院同期の友人が見つけた方法。

・カップの中の液体に指を入れて指先を濡らす
・濡れた指先でカップの縁の唇が当たる部分を一撫でして濡らす
・気化熱で縁の部分が冷えるので火傷を防げる

 

|

« 廣重の「繪本江戸土産」の「冨士見茶屋」 | トップページ | クワを播く »

Fishing」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 廣重の「繪本江戸土産」の「冨士見茶屋」 | トップページ | クワを播く »