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2021/04/25

屋上からの排水用竪樋の詰まりの解決法

■これは…

当たり前の話だが…

我が家の屋上に降った雨は、4か所ある排水口に集まり、そこから、外壁に設けられた集水桝に流し出され、そこから縦樋で地上に落とされている。

屋上の排水口(ルーフドレン)には、ストレーナーと呼ばれている、いわばゴミ止めの格子があって、ここで、落ち葉などが、樋に流れこまないようにしている。

 たしかに、落ち葉程度の大きな物は、このストレーナーで止められるはずであるうえ、ここが詰まっていれば一目でわかるし、放っておけば屋上がプールになるので、否が応でも、溜まった落ち葉を取り除くことになる。

Dsc04115s

■しかし…

我が家の場合、屋上のほぼ半分を覆う形で、樹齢60年のクスノキの樹冠があり、春先の落ち葉(常緑広葉樹であるクスノキの場合、春先に葉が更新される)に加え、5月ころの花期には、地味で目立たないが小さな花

【資料映像】クスノキの花@2014/04/02

Dsc03124_dijkusufrower

が大量に咲き、やがて、細かい花弁などが屋上に降り注ぎ、これらが、ストレーナーの格子を通り抜けて雨どいに流れ込み、毎年1・2回位は雨どいを詰まらせるので、対応に追われることになる。

■当然

雨樋の詰まりを解消するための道具立ても、時間を追うごとに増え続けることになる。

 まず最初に入手したのは、100均で売っていた(写真は無いが)スパイラル状のカーテン吊用のワイヤと、同じく、写真上側の(脇にトゲトゲが付いる)プラ製の器具。

Dsc04111s

 後者については、どこまでアテにしてよいかわからなかったのだが、いずれにしても、当初の裡は、この2種をストレーナから通して使うと、大抵の詰まりは解消できていた。

■ところが…

ある年(モノタロウの購入履歴で確認したら2018年10月だった)の台風のとき、屋上に溜まっていたゴミが大量に流れ込んでしまったらしく、屋上の5分の1ほどがプールになってしまったときには、この2種では歯が立たず、急いでモノタロウに発注したのが、写真下の

パイプクリーナー3m

だった。

モノタロウでは、この種の器具を数種類扱っていたが、その中でストレーナの隙間を通せそうなタイプを選択したのだが、手許のハンドルを回すと、詰まった場所の中に先端がねじ込まれてゆく仕掛けのようで、このときは、詰まっていた3か所を無事に通水させることができた。

■しかし…

中庭のクスノキが生育する(10数年前に、家を建て替えるときに枝を全て伐採したので、老木なのにいわば育ち盛りなのである)につれて、屋上に落ちる花などが増加の一途をたどっていたせいか、これらでは解消できない詰まりも生じはじめ、目詰まり部を強引に押しだせるような、やや張りのある素材を、ということで、

  • 最初に見つけ出したのが、下の写真の上側の、壊れたコンベック(巻き尺)のメジャー部分
  • その後、もっと張りのある素材をというわけで探し出したのが、写真下側の、壊れた電気掃除機のコード・リールに使われていたゼンマイ状のスプリング

なのである。

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 前者のメジャーは、柔らかすぎて、詰まりの場所で曲がってしまい、先端が手前に戻ってきてしまうことも多かったのに対し、後者は、期待していた以上に強力で、ほとんどの詰まりは、先のパイプクリーナーか、このコードリール用スプリングのどちらかでは詰まりが解消できるようになっていたのだが、そのうち、どうしても解消できない詰まりが、ある一か所にだけ生じてしまった。

■それまで…

屋上からの排水ルートについて、取り立てて分析したことはなかったのだが、従来の手法で解消できた3か所と、解消できない1か所の違いを検討してみた結果、以下のようなことに気が付いた。

 つまり、

他の3か所は、集水桝以降の竪樋が(屈曲させてある場所が全くないわけではないが)比較的素直なルートを辿っているのに対し、残る1か所では、

  • (これ自体は、他の3か所も同じだが)排水口から集水桝の間で90度下方向にルートが屈曲し
  • 集水桝の直下で、屋上からみて右に屈曲し
  • さらにそこから10センチほどの場所で垂直方向に屈曲

していることで、これでは、金属製の従来の道具立てでは、この3つ目の屈曲をクリアして、そこの詰まりを押し出すのは不可能と思える。

■そのため…

これまでとは、全く違う発想で、対処する必要がある。

 その結果、思いついたのは、この3つ目の屈曲部を水を使ってクリアすることである。

 そうはいっても、ストレーナーの上からさんざん水を流すだけでは一向に詰まりが解消しないので、いわばピンポイントで、できるだけ高圧の水を、3つ目の屈曲部に当てる必要があると思われたので、手許にあるパーツを使って組み上げたのが、これ。

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 緑色の部材は、ちょうど庭で作業中だった、潅水装置のメンテナンス

庭の潅水装置のメンテナンス[インデクス]: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

のために購入したセット物

 【参照】庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

中の余剰パーツで、水道ホースと呼び径1/4インチ(あるいは〔6ミリ〕とも呼ばれる)の潅水用パイプとをつなぐためのコネクタ。
黒いパイプが、その先端に取り付けた呼び径1/4インチの塩ビ管で、反対側に、屋上の潅水用ホースに接続するための白いオス・オスのコネクタを取り付けてある。

 この1/4インチ管は、比較的柔らかいので(手持ちのウレタン製、塩ビ製の2種類のうち柔らかい方を使った)、通水していない状態ならば、最初の2曲がりは通り抜けてくれるだろうし、その先の3曲がり目の詰まりは比較的細かい成分が主だろうから、その手前から高圧で水を当て続ければ、そのうち詰まりの中に細い水路ができ、そこから一気に詰まりの成分が流れ落ちてくれるだろう、という作戦だった。

■この…

「新兵器」を、屋上の潅水用のホースにつなぎ、ストレーナーの隙間からできるだけ1/4管の先を奥に差し込んで、水道栓を最大に開いた。

 当初の段階では水が詰まって、集水桝のところから大量の水が地面に溢れ落ちていたのだが、徐々にそれが減っていった。

 かなり漏水が減って来た(ただし、ゼロにはならない)ところで、通常の潅水ホースにつなぎ変えて、ストレーナーに流しこみ、30分ほど放置していたら、ストレーナの奥に水が滞留して渦巻いているような音も消えて、おそらく、詰まりは完全に解消したようで、後述の「ストレーナー用フィルタ」の効果もあると思うが、その後は排水不良は発生していない。

■これで…

あらかたの排水不良には対処できるようになったと思われるが、そうはいっても、それが発生しない方がよいことには違いがない。

 そのため、ストレーナーへの余分なものの流入をできるだけ防ぐための算段も、昨年秋ごろから進めてはいた。

 要は、ストレーナーの部分にフィルタを付けるのであるが、従前からも、書籍やネット上でその種の器材のことを調べてはいたものの、あらかたが大規模な建物の屋上庭園などに対処するための大仰なものしか見つからず、どれも、個人の家にはオーバースペックのうえ、例によっての我国のガーデニング機材の不合理な高額さに加え、メンテナンスのための手間暇の方がバカバカしいようなものしか見つからない。

【追記】
 改めて調べてみると、我が家の屋上のドレンのメーカーであるニムラ社が、純正品として 
ステンレス製防護網 AL 型 を発売しているが分かった。
 価格も、こちらは建築資材のためだろうがガーデニング系のそれような不合理なものではなく、ステンレス製であることも考えるとリーズナブル。
 しかし、残念ながら網目のピッチが5㎜なので、クスノキの花には歯が立たない。

■とはいえ…

個人の住宅でも、というより、個人の住宅だからこそ、(メンテナンスや更新を含めて)ローコストでシンプルな、まとめて言えば「エレガント」な手法を見つけ出す必要がある。

 その、いわば「取っ掛かり」として、ストレーナ―のサイズを測ってみると、幅が約15センチ、水平部が約8センチ、立ち上がり部が約7センチほど。要するに、15センチ×15センチの範囲を「水は通すが、それ以外は通さない」フィルタで覆えばよいことになる。

 この、15センチ×15センチという寸法で、思い至ったのが、料理屋さんの、たとえば「朴葉焼き味噌@飛騨高山」の焼き網(ただし、本来は朴葉焼き味噌では網は使わないのではないかとは思うのだが)。

 さっそく、Amazonで検索をかけると、「15cm角金網 [ 150 x 150mm ]【 焼き網 】 【 料亭 旅館 和食器 飲食店 業務用 】」なる15センチ角の焼き網が「せともの本舗」なる業者さんから出品されているので、とりあえず2枚発注してみた。

 届いてみると…枠の部分が銅色をして結構「いい雰囲気」の焼き網だった。

Dsc04119s
左側が追加発注した3枚の焼き網のうちスペア用に残った1枚。
右は、最近ダイソーで見つけた、2枚で110円の同寸のもの。
遅かれ早かれ、錆による劣化は免れないので、消耗品と割り切ればダイソー品で十分。

■なんとなく…

勿体ない気もしたのだが(と、いっても、コストは1枚300円ほど)、

・網のほぼ中央部を、ストレーナーの角度に合わせて、約100度に折り曲げ。

・ストレーナーに接する面側に、ストックの寒冷紗を、ナイロン製のタイ・バンドで、いわば「縫い付け」た。

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 ストレーナーの上に置くと「まるで誂えたよう」

Dsc04116s  

■どうやら…

効果があるようだし、ローコストなので、前述のとおり、同じ網を追加発注し、結局、4つの排水口全部に、このフィルタを設置した。

 

 

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