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2021/01/17

キャンドル・ランタンのLED化

■庭の…

潅水装置のメンテにあたって、久しぶりにガソリン・ストーブを持ち出した

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設

のを機に、3.11直後にやって以来の災害時用備品の総点検をしてみた。

 その折、災害時用というより、もともとはアウトドア用の備品を保管していたコンテナの底から、ほとんど存在を忘れかけていたキャンドル・ランタンを見つけた。

■思い出してみると…

今から40年ほど前には、この種のほとんどのカタログ雑誌に取り上げられていた、定番アイテムの一つだったといえなくもない。

 このランタン、現在、アメリカのUCOブランドのタイプ
 https://www.e-mot.co.jp/naturalspirit/uco_candlelantern.asp
の、いわばハシリと思われるもので…

 平素の見た目は、アルミの2重構造の筒だが

Dsc03869s
"MADE IN USA"の刻印はあるが、メーカー/ブランド名は見当たらない

【補註】
コリン・フエッチャー〔芦沢一洋・訳〕「遊歩大全」森林書房/1978・刊pp.488-489
芦沢一洋「バックパキング入門」山と渓谷社/S51・刊pp.230-231
によると、
このタイプのランタンはフランス製がオリジナル
https://mowsuke.naturum.ne.jp/e1272946.html
(もう1系統の、折り畳みのバンガロー型のものは東京トップ製
https://ec.treasure-f.com/item/5506000118783112

の由。
フランス製と日本製が市場を席巻する中「アメリカ製」を強調したかったのだろう。

 吊手をはずし、

 内側の筒を180度回転させると、

 強化ガラスでガードされた窓の中にキャンドルが現れる

Dsc03870s

 キャンドルは、この2重の筒のさらに内側にある筒(以下「ホルダ」という)に収納され

 点灯されたキャンドルは、燃焼して上部が減るにつれて、ホルダ内部のスプリングで下から押し上げられ

 最上部の炎が常に同じ位置に保持される

Dsc03873s
右端が、今回作ったキャンドル代替のLEDパーツ

と、たしかに、これは、よく考えられた製品といえる。

■もっとも…

それは「アイデアどおりに動作すれば」の話で、問題は、最後の、キャンドルを押し上げる仕掛けにあった。

 困ったことに、

  • 点灯したキャンドルから発生する熱がホルダに伝わり
  • その内部のキャンドルを加熱する
  • 加熱されたキャンドルのパラフィンが軟化し
  • 軟化したパラフィンの中に、本来ならキャンドルの底部から押し上げるはずのスプリングが、その最上部のアルミ製のシャーレのような支持具共々キャンドル内部に入り込んで
  • 最後には、スプリング、支持具とも、キャンドルの中に「吸い込まれて」埋まってしまう

のである。

■これを防ぐには…

融点の高い、つまり、「加熱されても柔らかくなりにくい」キャンドルを探すしかない。

 とはいえ、融点が明記されたキャンドルというのは見たことがなく、結局

  • 直径20mmほどのキャンドルを見つけて
  • とりあえず購入し
  • テストする

ことを繰り返して見つけ出すしかなさそうなのである。

■しかし…

もともとの、このランタンを購入した目的からみれば、そこまでする気にはならなかった。

 それは、このランタンを「実用」する用途といえば、突き詰めて考えてみると

・日没後の釣り場からの撤収

位しかなく、しかも、近場を照らすには

・フレックスライト

Dsc03878s 

これもLED化してある。だだし、今では内部で断線気味のようで、メーカーは一昨年廃業
http://blog1.surface-fly.com/?eid=1050230
とのことなので、自力で修理方法を思案中した。

  【参照】修理記録は、こちら
     プチ・クラフトとプチ・リペア: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)

あることから、やや広い範囲での、せいぜい「落とし物」「忘れ物」チェック程度のためなので、長時間の点灯も不要。

 それならば、小型の普通の「懐中電灯」(後にはマグライトが登場)でも何とかなるからである。

と、いうわけで、家中を燃焼テストの残骸のキャンドルだらけにすることもなく、ほぼそのままお蔵入りとなった。

■加えて…

だんだんと、「釣り最優先」となってくると、フィッシング・タックル〔釣具〕、とくに、当時は、ルアー釣りだったので「あのルアーも」、「このルアーも」となって、自ずから重さも体積も増加の一途をたどる。

 それ以外のいわば「手段」に過ぎない装備については、雨具や防寒具といった「命にかかわるかもしれない」ものは(遭難して死んでしまった後で「バカ」と言われたくもない、という程度には「名を惜しみたい」ということもあり)別枠として、それ以外は、1グラムでも軽く、1立方センチでも小さく、となって当然。

 おそらく、実験の末に適切なキャンドルが見つかったとしても、いずれは、(後のメンテナンスの時間と手間暇も考えれば)早晩「不要不急装備」の最上位として標準装備から除外される運命だったのである。

■まして…

今となっては、

・一方で、ここ20年ほどは、日没後の釣り場からの撤収ということもなくなり

ほとんど道東の忠類川でのシロザケ釣りしかしなくなってしまい
(比較的早い時期の遡上するカラフトマス釣りに飽き、次いでルアーによるシロザケ釣りにも飽き、

Firstsalmons2
My 1st. salmon @ 1985/09/23 65cm 2.88Kg
by Browning 332910 + ABU 5600C 

最後はフライによるシロザケ釣りに集中)

N0462_28
by ST.Croix Pro Graphite Fly Rod PF9089+ABU Diplomat278+Cortland 333 WF8s
このロッドのブランド名「ST.Croix」は、1902年のシアーズ・ローバックの通販カタログにも掲載されている
https://baumdorf.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/searsroebuck1902_p345_s.jpg
「伝統ブランド名」であることがわかった。
(なお、20世紀初頭のSearsRoebuck通販カタログ中の Fishing Tackles: 平成作庭記+α (cocolog-nifty.com)


夕方以降は、とくにヒグマと遭遇する危険があるので、日の高いうちに撤収するのが原則となった

余談ながら、10年ほど前に、この忠類川の1本南の当幌川で、サケの密漁者が夜ヒグマと遭遇して死亡した
死因は「頭蓋骨粉砕骨折」。どうやら出合い頭に、いきなり「ひっぱたかれた」らしい。

・強烈な光を発するLEDの灯具などが、家中に転がっている状態となり

従来から使っていた、ごくごく普通の懐中電灯が、バルブをLEDに変えただけで、突然強力な灯具に化けたりする。
下記のペンライトのように単純なものほど、その落差というより昇差が大きい。

最強は、仕事につかうファイバースコープの補助光用の、Sure Fire 6P をLED化したもの

もっとも、これは「懐中電灯」としてはオーバースペック
一方、ファイバスコープの方の標準装備の光源はナショナル(現・パナソニック)のペンライトで、
あまりに暗かったので、オプションのSure Fireを追加購入したのだが、ペンライトの方もLED化
したら、その単3二本のライトだけで十分な明るさを確保できるようになってしまった。

・しかも、そこそこ明るいLEDランタンが、今や百均で、しかも文字通り110円で買える

  実際、家の脇の通路沿いの物置場とか床下の収納庫に、すでにぶら下げてある

のため、今後、本来の用途で出番の生じる可能性はまず絶無。

■と、なると…

せいぜい「雰囲気作りのためのアクセサリ」にしか使いようがなく、そうなると本キャンドルに拘泥する必要はない、というか、むしろ不合理なので、今回の発掘を機に、「また忘れない裡に」LED化することにした。

 と、いっても、パーツ集めとその選択にやや手間取ったものの、作業自体は非常に簡単で、

●ベース

になるのは、ダイソーで調達した、製品名「ミニマムライト」

264s

  • 直径が13mm、全長38mmなので、ホルダの中に楽に収まる
  • 電源がLR41電池4本(5.2V)とこの種の製品の中では比較的高圧なのでかなりの明るさが期待出来る

ので、これを選択した。

●LED

ベースのミニマムライトは、当然ながら白色光だしキャンドルのような光の「ゆらぎ」もないので、LEDを橙色で「ゆらぎ」のあるタイプに交換する必要がある。

 今回わかったことは、この「ゆらぎ」は、LEDとは別の回路で生じさせているわけでなく、LED素子自体にその回路が組みこまれていることで、それならば、単に、その「橙色ゆらぎ」型のLEDに白色LEDから入れ替えればすむことになる。

(なお、ゆらぎLEDに印加できるのは、最大5V の模様
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-09553/
だが、1.3×4=5.2Vと、この程度のオーバーなら問題ないだろう)

 そして、その調達先は(このご時世では、秋葉の秋月まで買いに行くのも怖いので)

Dsc03868s

 パッケージはとっくに捨ててしまっていて商品名不詳なので、かりに、一般的な呼び方らしい「LEDキャンドル」と呼ぶことにするが、当初は後述の「炎」の部品ともども使う予定だったところ、それが簡単には外せそうもないので、今回使ったのは、やはり手持ちの中の別製品。

 別製品の方は、「炎」のパーツがやや柔らかい素材でケース本体に嵌め込み式のため、穴径さえ合わせれば脱着も容易なのと、なにより、LEDの方も、写真の製品よりも新しい分「ゆらぎ」がよりリアルなのでこちらを使うことにした。

 有難いことに、本体ケースのサイズにゆとりがあるので、内部の電池、スイッチ、LEDの配線がゆったりしていて、LEDの足が長いまま使われているので、移植用のパーツを取るには最適なのである。

 ミニマムライトの方の配線も、非常に合理的で、ハンダ付けやカシメを使わず、凸型断面のプラ製ブッシュと金属製のワッシャを使い、LEDの足を折り曲げて処理しているだけ

1_20210117160501

なので、先の細いペンチ1本で簡単に移植できた。

●「炎」

先に触れたとおり、LEDと共に同じLEDキャンドルから転用するつもりだったのだが、実際に取り付けてみると、背が低くてホルダ上部に埋もれそうだし、形もやや貧相なので、こちら

Led265s_20210123095701

から移植することにした。

 この「炎」も柔らかい素材ではめ込み式なので理想的。

(LEDキャンドルから外した「炎」は、この「LEDろうそく」に転用。
 このろうそくのも「橙色ゆらぎ」型だが、このLEDの取り外しは、かなり難度が高いので「秋月さん」に頼る方がよい。)

●取付用カラー

 ミニマムライトは細すぎて、そのままではホルダの上部をすり抜けてしまうので、LEDキャンドルの本体ケース上部から、「炎」用の穴を中心とする直径20mmの円盤を切り出し、「炎」を嵌め込むための中心の穴の径を8ミリ強に広げた。

 これを、ミニマムライトの先端に接着(接着部には圧縮方向の力しか加わらないので「ずれさえしなければよい」ため、紫外線硬化樹脂で4点留め)。

Dsc03874t

■この

加工済みのミニマムライトを、先端部を回して点灯したうえキャンドルの代わりにホルダにセットし、支持具・スプリングともキャンドルと同様にセットする(したがって、まずそんなことは起こらないだろうが、必要があれば、いつでも元のキャンドル・ランタンに戻すことができる)。

Dsc03877s

これで「LEDキャンドル・ランタン」の完成。

(最終的に残ったのは、LEDキャンドルの電池ボックス(LR43×3)とスイッチ。ミニマム・ライトの白色LEDのみ。どれも汎用パーツなので、いつかは役に立つはず。)

灯具としては、用をなさず「部屋のお飾り」だが、それでも、長年のお蔵入り状態から脱出させることだけはできた。

 

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