« 世田谷区大蔵4丁目1番の「おしゃもじ様」? | トップページ | 庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験 »

2020/12/12

庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果

■ここまで…

集めたパーツで、潅水装置の補修と延長の目途はついた。

 ただ、若いうちならこのメンテも楽しみの裡だったのだが、今回、どのみち全体のチェックとメンテは必要なので、どうせなら、この機会に、当方も高齢者の域に入ったようでもあり、将来のメンテの手間を少しでも低減したいところなので…

 幹線と亜幹線の接続用のコネクタとして
 サンホープ社の「チューブ用ジョイント」

 https://www.monotaro.com/g/00999911/

今日届いた製品をみると、ポリパイプとの接合部は、残念ながら、手許のスプレィヤーのようなスクリュー状ではなく、細かいリブが数あるタイプだった。したがって、従前のタイプ以上の信頼性・耐久性を期待できるかは不明。

 幹線の、不要となった穴をなるべく平坦に塞ぎ、ひっかけて外れたりするリスクを低減するため
 同社の。かつて「意識高い系」の業者さんから譲っていただいたのと同タイプの「止水プラグ」
   https://www.monotaro.com/g/00999914/

加えて

 屋上の潅水システム(後日解説予定)のバルブ類の風化がかなり進んでいるため、そのスペアとして
 同社の「ミニバレル」
 https://www.monotaro.com/p/8922/6182/

などを取り寄せた。

■他にも…

魅力的なパーツは見つけていて、たとえば、

点滴潅水用のドリッパーの
サンホープ 社の「つゆ草シリーズ」
https://www.monotaro.com/g/00999810/
 内部で目詰まりを起こしたときに、分解して清掃できる。
 価格も1個あたり139円と、100円程度の通常のものと較べてさほど高額でもない。

  しかし。

なので見送った。

 補注:そらく、井戸水で潅水する場合には…

 我が家の、水位が地表面下3.5メートルの井戸の場合でも、潅水用に使ったのは、かつての地割れができるほどの旱天時だけで、その後はビールやスイカを冷やすために使った程度だったのだが(もっとも、震災その他の非常時に備えて電動ポンプを含めて温存している)、結構砂粒のレベルまでの粒子は上がってくる。

 幹線用のフィルタ
 (庭園用ならば、この、サンポープ社の「スクリーンフィルターAKY382/AKY385」
  https://www.monotaro.com/p/8922/0652/?displayId=4
  が、安価だし、スクリーンがステンレス製で長持ちしそう)
 と、ともに、「つゆ草シリーズ」のようなドリッパーを使うのが、結局は経済的なので賢明だろう。

 我が家のように水道水を使っているのであれば、タイマーの水の取入れ口に小型のフィルタがあるのでとくに不要だろうし、
 現に、過去10数年間、それで足りている。

■今回…

調べてみたところ、以上のように、内径4ミリ、外径6ミリの、マカロニパイプこと「1/4管」の先端に設けるパーツにについては、通販サイトやネットオークションで、気軽に、しかもキットで買えるものについてはとりわけ安価に入手できる*ようになっていることがわかった。

*もっとも、プロ・アマ問わず「農業」のレベルでは、潅水量やそれに混入する液肥の施肥量を精密にコントロールする必要があり、潅水システム内の水圧をコントロールする調整弁と、それによる一定の水圧の許での潅水量が保証されたイスラエル製などのドリッパーが不可欠と思われる。
 ただし、水圧一定との条件を満たせば、アマチュアの庭園レベルなら、多少気難しい植物相手でも、0.5ットルや1リットルのペット・ボトルが満水になるまでの時間を計測する、といった実験で時間当たりの潅水量を得るのは、そう難しいことではない。

■とはいえ…

それらは、どれもマカロニパイプとも呼ばれる、外径6ミリ、内径4ミリのパイプに接続するためのものであり、潅水装置なのだから一番肝心な「そのマカロニパイプにどうやって水を送りこむのか」という課題を解決する必要がある。

 内径4ミリのパイプの断面積は約50平方ミリメートル。一方、DIG社の内径0.6インチ(=15.24ミリ)の「1/2" POLYTUBE」の断面積は約729平方ミリメートルなので、つまり、単純計算ですらマカロニパイプを15本束にしないと追い付かない。

 15本のマカロニパイプを束にして地面を引き回すというのは現実的でないし、そもそも、どうやって、水を15本のパイプに分けるのかという問題もある(「バカバカしい」ということを無視すれば、もちろん「やってやれないわけではない」が)。

■これまで…

困っていたのは、既存の米国DIG社製の幹線用のパーツが日本では入手困難だったことにあって、それがようやく入手てきて「一段落ついた」のであるがあるが、ゼロから潅水装置を設置しようとする場合には、現況では必ずしも、一般的には奨められる手法とはいえない。

 たしかに、最初に設営して、その後は、マカロニパイプ以降の変更にとどまるのならば、先にご紹介した、DIG社のキットが、現地価格のおそらく倍額かかっても、国内ブランドの部品を個別にかき集めるより、はるかに低額で目的を遂げられる可能性が高い。

■しかし…

形あるものはいつか壊れるのだし、庭の植生の、自然な、あるいは、好みによる変化で、変更したり拡張したりする必要の生ずることもある。

 そのため、そのような事態が想定される以上(と、いうより「絶対に想定できない場合を除いて」)それに備えて、懸案となっている幹線を構成する「1/2型」のポリエチレン管について、代替部品が入手できないか調べてみたのだが、わかったことは、国内で、この「1/2管」と同一規格のポリエチレンパイプ自体、これを入手することは不可能といえることである*(当然、それらを接続するコネクタ類も入手不能)。

*たまたま、YouTubeで、庭園用品としてメジャーブランドの ドイツのGardena社(約20年前に「お向かい」の帰国時に引き取った「散水」用品は、あらかたこのブランドだった) の潅水システムの解説ヴィデオに行きあたった。

 同社の潅水システムの幹線用のパイプも、0.600×0.700規格のようで(その下が13ミリ径、その上は21ミリ径の模様)、こうなると、これが庭園の潅水用としては、事実上の世界標準といえそう。
 後述のような、我が国で主流らしい外径16ミリ管というのは「ガラパゴス規格」というほかない。

■そのため…

当初考えたのは、「1/2管」の終端に、キット中の「1/2"Compression Coupling」

Swiveladpt

を介して、一般の水道ホース用のコネクタ

568-021 ネジつきホーセンド カクダイ 44412173

〔一例です〕

をセットし、別規格のパイプにも同規格のコネクタ

 

〔こちらは、さらに一例です〕

をセットして接続することだった。

■それができることは…

パーツと、手持ちの物とネットで調達可能な物を使えば確実だったので、それが可能な接続先のパイプを探すことになった。

 将来にわたって確実にパーツを入手可能という意味では、本格的な農業用の最小サイズらしい外径20ミリ(内径16ミリ)程度のパイプということになるが、その場合、コネクタ類も本格的なものを使わざるを得ず、コストは跳ね上がり、見た目も武骨なものとなってしまう。

 何よりも、延長先の予定地は、門の前のコンクリートのタタキの端の道路に近い土の部分に現在はマカロニパイプを1本通して水を迂回させている場所なので、ここに直径20ミリものパイプを這わせるのはできるだけ避けたい。

■結局…

20ミリから一回り細い、前述の「ガラパゴス規格」である外径16ミリ管を調べてみたのだが、これらは、元々庭園の潅水用に発売されているものらしく、コネクタ類も比較的安価なものが揃っているようであるが、これらも、微妙に各社のスペックが違っている。

 これまでに見つけたものでも、

メーカー 製品名 公称外径(mm) 公称内径(mm)
カクダイ ウォータースプレイパイプ 16.00 13.00
セフティ3 メインホース 16.00 12.00
グローベン ポリチューブ 16.00 14.00
〔参考〕      
DIG 1/2" POLYTUBE 〔0.700inch〕17.78 〔0.600inch〕15.24

であり、グローベン社のは本格型だが*、カクダイ、セフティ3とも、コネクタは、DIGのシステムがパイプの外側に被せる〔米語では"a comression coupling"と呼ぶらしい〕のと逆に、パイプの内側に差し込んで接続するタイプ〔同じく”a barbed insert coupling”〕なので、内径が違うだけに相互に互換可能かも今の時点では不明である**

*https://www.askul.co.jp/p/P627699/?int_id=recom_DtVar 参照

**実験用に、いわば「潰しが利きそうな」パーツも1つ発注しておいた。
【追記】
今回購入のセフティ3のパイプと、カクダイのそれとの互換性をチェックするために、同社のコネクタも購入してみた。

Dsc03683s
上がカクダイ・ブランドの「ウォータスプレイパイプソケット」、下がセフティ3ブランドの「メインホース用ソケット」で、どちらも16ミリ管同士を直線的に接続するパーツである。
測ってみると
中央部の円筒状の部分の外径は       カクダイ:12.6ミリ、セフティ3:12.7ミリ
で、測定誤差の範疇。
パイプとの接触部分の突起(リブ)の外径は カクダイ:14.9ミリ、セフティ3:15.5ミリ
と、セフティ3の方が大きい。
しかし、
接続される方のパイプの内径の公称値は、  カクダイ:13 ミリ、セフティ3:12 ミリ
なので「理屈とは逆」。
どちらも、商品として成立しているのだから、事実上互換性があると考えてよさそうで、あとはカクダイのソケットとセフティ3のパイプを実際に接続して使ってみて検証する。

■とはいえ…

スペックを睨んでいるだけでは、どうにもならないことは確かだし、ネットを探しても、この種のことの「先達」も見当たらないので、先の発注時に、セフティ3の5mのメインホースと、見込みが外れたときに転用するために、DIGのシステムと同様に、カクダイのパイプ端でそれを折り曲げて水を止めるための8の字型の「ウォータースプレイパイププラグ」も併せて発注しておいた(こちらは、外径が同一なので互換可能なはず)。

■週の半ばに…

届いたので、週末に持ち帰り、さっそく1つ試してみたかったことをやってみた。

Dsc03672s
右上の大半が、届いたセフティ3の5mのメインホースのロール、左下がDIG社の「1/2" POLYTUBE」。

 つまり、スペック上では内径15.24ミリのDIG社のパイプの内側に、同様にスペック上では外径16ミリのセフティ3のメインホースをしっかり挿入できたことになる。

 双方の径は、いわば「誤差範囲」といってよさそう。どちらもポリエチレン製なので(とくに「新鮮」な製品では)相応の弾力性があるので「あるいは」と思っていたのだが、期待以上*の結果になった。

*写真のDIGの管は、20年経過した「年代物」である。

 この状態でも、まず間違いなく、DIG社のコネクタを使って「セフティ3のメインホース」を接続できることになるし、水漏れが生じたとしても(庭の地表面に設置するので、多少のことなら問題ないが)、接合部にドライバを使って締め付けるタイプのホースバンドを使ったり、以前はまず不可能だったポリエチレン同士の接着を可能にした接着剤を使い、それでも漏水すれば、すでに実績のある溶着デープで継ぎ目の部分に巻きしめる手法を使えば実用上問題がないはずなので、

潅水システムの「長期的」維持・管理*に、ようやく光明が見えた

といえる。

*ただし、この「長期的維持」を配慮せず当座だけ潅水幹線を延長できさえすればよいのであれば、今回も、コストと情報検索や作業の手間暇を考えると、DIG社のキットをもう1組、現地価格の倍額を払ってでもアマゾンで発注する方が得策だった。
 要するに、この国では、それほど、この種の器材のコストが「工業製品なのに不合理に高い」のである。

 しかし、上記の手法が確立できれば、DIG社(やGrrdena社)の採用する0.600×0.700規格の「1/2管」同士を接続するコネクタとして16ミリ管を使うことができるようになるし(今の想定では、6メートル余りのスペアの「1/2管」が残る)、敷設済みの「1/2管」が損傷した場合でも、わざわざ広範囲で配管を敷き替える必要もなく、16ミリ管でバイパスすることも可能になるので補修も容易になるのだから、この「安心感」は多少の金額差には代えがたいのである。
(また、先々のメンテのときに、上記のような多少の「工作」をいとわないなら、まずはDIGのキットで「スタートアップ」するのもローコストで現実的な選択肢となる―潅水用のタイマも、おそらく「中華物」のようだが、なんと2000円台で入手できる時代になっていることでもあるし―。ただし、余ったパーツは絶対に捨てないこと。かならず将来「何かの役には立つ」はずなので。)

■とりあえずの…

計画図。水色がDIG管。が16ミリ管。は「1/4管」による亜幹線。

Photo_20201215004201

 

 

|

« 世田谷区大蔵4丁目1番の「おしゃもじ様」? | トップページ | 庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験 »

Gardening」カテゴリの記事

Irrigation」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 世田谷区大蔵4丁目1番の「おしゃもじ様」? | トップページ | 庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験 »