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2020/12/20

庭の潅水装置のメンテナンス その6:幹線の延長線の敷設

■ようやく…

従前の「1/4管」による「亜幹線」の西北部分を16ミリ管にリプレースして、いわば「準幹線」に改修する準備ができたので、この週末の2日間を使って、実は一番面倒くさい作業に入った。

 作業は「面倒くさい」のだが、これが終われば、これまで「マカロニ管」こと細い「1/4管」を分岐させてつないでいるため錯綜していた、庭の西端部分の分水の配管を大幅に整理して、メンテを完全に「フリー」とまではゆかないにしても、大幅にそれに近づけることができる。

 幹線になる16ミリ管が敷設できれば、それからの分水については、この先、折を見て、「今日はここ」、「あそこを明日」といった具合に、徐々に小規模な作業を断続的に続ければすむし、とりわけこの暮正月は、体を動かす機会も少ないだろうから、ちょうどよい気晴らしにもなりそうなので、それが可能な段階までの手順を一気に進めておくことにしたわけである。

■16ミリの…

パイプについては、

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

の末尾のとおり、すでに事前にできる作業は終えているので、前日にパイプをあらあらの位置で2か所をカットするなどして、地面に這わせておいたが、手間がかかるのは、それらのパイプ間の接合と、巻癖のついているパイプの地面への敷設*

*どちらも、気温が高い時期なら、パイプ類が柔軟なので大した問題にはならない(とくに巻癖は、ある程度まで取っておけば、通水している裡に自然に解消してくれる)。しかし、その時期まで待っていると、地表に植物が繁茂するうえ、カ(蚊)も出てくるので、それはそれで作業の障害になる。
 要は、そういった外部環境と、こちらの時間と気持の余裕とで決まる「頃合」の問題ともいえる。

 あいにくの寒波の中ではあったが、午前中は、作業場所になる門のあたりの日当たりがよく(実際に体を動かしていると、薄いダウンジャケットでも暑さを感じるくらいだった)、一気に作業することにした。

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庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果 >末尾の計画図再掲
空色が、新「1/2管」、緑色が16ミリ管

■懸案は…

上記の「その5」でも触れたが、現場でのパイプとコネクタとの接続。

 案の定、低温で硬くなったポリエチレン管にコネクタが入ってくれないので、想定どおり、アウトドア用のバーナーで沸かしたお湯にパイプの接続部分を漬けて加熱した。

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手前下が、アウトドア用ガソリンバーナ―の「オプティマス8R」
その上の水が入っているのは、コールマンの「ピーク1 442-700型」ストーブの、調理器具にも使えるコンテナの下半分。
最初は、火力の強いコールマンを使う予定だったが、5年ほど前だったかにご近所のフリマで破格で譲って頂いて以来(最近調べたら、中身のバーナーより、写真のアルミ製のコンテナの方がレア品らしい)数回しか使っていなかったので操作に不慣れで着火に手間取った*ので、40年来使い慣れていて、「音と匂いを併用すれば」ではあるが、ほとんど目をつぶっていても操作できるオプティマスを持ち出したのである。

*【参考】先に、これを見ておけばよかった
https://www.youtube.com/watch?v=ktgB4Zg6M9w
(ただし、映像のはヴィンテージものなので、燃料/火力の調整のための操作は、442-700 と若干違うが、基本的には大きな差はない。
 また、ともかくも、バーナー部分で燃料のガソリンに着火してくれさえすれば、後の、安定した青い炎にするまでの要領はオプティマスと全く同じ。)

■この「湯煎」の方法は…

初めてやってみた*のだが大正解で、3か所の接合部を「『オプティマス』+『コールマン』のコラボ」のおかげで、かなりスムーズに接続できた。

*従前の作業の大半は、「1/4管」の接続だったので、この場合、パイプの先端を「100円ライター」で炙れば済む。
 また、DIG社の「1/2管」+キット中の「コンプレッション式」コネクタだと、低温下でかなり固くなっていても、後記のとおり、力がうまく加えられる場合には、同社指定の「縦々横々メソッド」で力を加えれば、結構簡単に接続可能だった。

■このように…

16ミリ管による「準幹線」が敷設できたので、午後からは、従前の幹線との接続作業に入った。

 まず、上記「その5」で作った「1/2管→16ミリ管」のコンバータ管上部の1/2管用「1/2"Compression Elbow」に、1/2管を接続するのだが

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写真のような場所で、コネクタを手で支えるための力がうまく入らず「縦々横々メソッド」ではうまく接続できないので

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ガストーチを持ち出したのだが、火力を最小に絞っても、加熱しすぎになって

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2回も失敗。

 3回目はトーチを使わなかったのだが、それまでの2回の加熱でパイプが柔らかくなっていたせいか、メソッド通りで接続できた。

■次に…

既存の幹線の南西部の終端の先端部をカットし、カットした先端にT字型の「チーズ」(1/2"Compression Tee)をセットし*

*ここの場合、コネクタ側をしっかり力を入れて手で支えられたので。どの方向も「縦々横々メソッド」で比較的苦労なく接続できた。

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潅水タイマを常時潅水(タカギ製の場合は「すぐ水やり」ボタンを押す)モードにして、これまで10数年間管内にたまってた汚れやゴミを洗い出す。

■その後…

もう一度「すぐ水やり」ボタンを押して、一旦水を止め、先のチーズの分岐方向に、先ほど設置した「1/2→16ミリ」のアダプタ管に通ずる1/2管を接続し、直進方向に既存管からカットした終端部を接続したうえ、再び常時潅水状態にする。

 ほどなく、準幹線の先端まで、通水していることが確認できた。

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■もっとも…

準幹線にこれほどの長さは不要なので…

今後、1/4管による分水を使った潅水が必要な範囲+α(後記終端装置用)の部分で16ミリ管をカットし、

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その終端部に、写真中央下の8の字型の、カクダイブランドの終端装置「ウォータースプレイパイププラグ」*をセットすることにする。

*この8の字タイプは、DIG社のも標準仕様でもある。
 一部の潅水装置の販売業者は、このタイプを「仮設用」と説明していた。
 しかし、過去20年近くDIG社のこのタイプを2か所の終端部で使っているが未だにノントラブルである。

 要するに「売ってる方がまともに使ったことがない」のだろう。

■まず…

パイプの終端近くに8の字の片側の輪を通し

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パイプの端を折り返して、もう片側の輪に通す。

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 これだけで(過去20年間の経験に照らして、間違いなく)、「水が止められる」。

■ついでに…

どうせ、この先、これまでの亜幹線の西北部の分水については、準幹線への配管の敷き替えは必須なので、まず、手始めに、ここに「反時計回り」の亜幹線も接続しておくことにした。

 DIGのキットに入っている、ホールパンチ*という工具で、16ミリ管に穴を開け

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*この「穴開け器」、大別して2タイプある。
 どちらが、どの用途に向くか、とか、どのパーツに向くかは今後の課題。

接続用コネクタを介して、反時計回りでこの脇を通っていた1/4管をカットして接続する。

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 これで、まず、今回敷設した「準幹線」と従来の「亜幹線」は、全通したことになる。

■最後に…

これで、潅水装置のすべてに、通常使用時の水圧が加わっている状態になったので、

今回最大の懸案の一つといえる「コンバータ管 」をチェックした。

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肝心の接着部分(写真下部)には全く漏水は見られない。

(加えて、もう一つの懸案、カクダイのコネクタによるセフティ3のメインホース同士の接合部にも、漏水は見られなかった。)

■これで…

なによりも「その5」で書いたように、今後「1/2管」に損傷などが生じたときも、この16ミリ管+接着剤で、補修したり、バイパスする目途が付いたことになる。

 と、いうことは、7メートルほど残っている1/2管(とコネクタ)を温存する意味はあまりなくなったこちになるので、先に

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

に掲載した

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図の右下の②の部分の延長も、あまり将来への不安なしに、実行できることになるわけである。

■と、いっても…

当分は、これまでの「亜幹線」と分岐線による分水を、「将来の見通しのよさ」を重視した新「準幹線」からの「分水」へ敷き替える作業が最優先なので、早くても明年春先、遅ければ明年秋口以降の作業になりそうなので、そちらはフェーズ2として新たなスレッドになるかと思う。

 

 

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2020/12/17

庭の潅水装置のメンテナンス その5:潅水パイプの接合実験

■結果的に…

今回のメンテの主要課題の一つになってしまった

DIG社の「1/2管」と、ガラパゴス規格の16ミリ管とを接合して作る、いわば「コンバータ管」作り

 今日、接合する予定の、セフティ3社の7.5メートル長の「メインパイプ」が届いたので、早速実行することにした。

■接合相手の…

「1/2管」は、先に予備テストに使った

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全長21センチ(10数年前の再敷設時に長さが余ってカットした部分だが「何かのときに使えるかもしれない」と保存しておいた2本のうちの長い方。つまり、ようやく、その「何かのとき」が来たことになる。)

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のもの。

 使う接着剤は、

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コニシの | ウルトラ多用途SUクリアー ソフト | 

■この種の…

接着剤の場合、「両面に塗って、しばらく時間を置いてから、両面を圧着する」というタイプも多いのだが

この製品は

・片面塗りで、すぐlこはり合わせる
・10~15分で固定
・2~3時間で実用強度
・24時間で完全硬化

というものなので、作業を始めたら、迅速に、いわゆる「一発で決める」必要があることになる。

■そのためには…

何を措いても、先ずは「段取り」。

 接着させる部分は、16ミリ管の

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先端からみて、15から50mmの範囲。

 なお、

・先端を15mm開けるのは、接着剤が「1/2管」の内側に廻り込むのを防ぐため
・50mmまでとするのは、予備テストで、接着剤がない場合でもそれ以上管を押し込めなかったため

なのだが、接着力を上げるために、この範囲に粗目のサンドペーパー(画面左上)をかけて「目荒らし」をした

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■その…

「目荒らし」をした部分に

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接着剤を塗り、急いで

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「1/2管」に、ねじ込み気味に押し込む。

 接着剤の厚みがあるので、 入ったのは40mm強だが、それでも長さにして25mm程度の接着面は確保されたことになる。

■それから…

6時間後

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 管からはみ出した接着剤を触ってみると「ベタベタ」感はあるが、手に付くこともなく「硬化後も粘着性が残る」というスペック通りといえる。

 なお、この部分については「ホコリが付着しやすくなります。はみ出した部分はすぐ拭きとってください。」とされているが、今回の場合、2つの管の段差部分のシーリング材として機能してくれると思われるし、屋外に設置するのでゴミ(といっても、大半は土埃だろうし、最初からわざと土埃をコーティングするように付けておけば、かえって、それ以上汚れないので好都合)は問題にならないので、除去しないことにした。

【追記】

24時間以上経った先ほど接着面を触ってみたら「ベタ付」自体がほぼ無くなっていて「かえって困った」

■接着後…

24時間以上経過したところで、「1/2管」の方にDIG社の直角の管接手”Compression Elbow”を取り付ける。

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「その1」で触れたヴィデオ
  https://www.youtube.com/watch?v=rmRaMSQWEFY&t=9s

の5分40秒あたりからが役にたった。

 つまり、管の先を接手に入れるとき、管を回すのではなく、上下左右に振りながら押し込む。

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 やってみると、「従前の苦労は何だったのだろう」と思うほど、結構すんなりと管が接手に入った。

■今日は…

寒波の中、大半の作業は屋内でできる、16ミリ管にコネクタを取り付ける作業をすることにした。

 まず、1/2管と16ミリ管のコンバータ管を必要な長さに切る。

 この管は、前庭(別名「原っぱ」)側の基礎のはね出し部分から、地表面に垂直に水を落とす場所にあり、その高低差は90センチ。

 管が多少長くても、たわむだけで大きな問題は生じないが、短いと、その先の管を吊り上げてしまうことになるので、

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はね出し部の上に載る、DIGのコネクタ下面から

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養生テープでマークした90センチの位置から、3センチほど余裕を持たせて管をカットする。

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この場合、管の下側にも

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コネクタが付くので、合計5センチほどの余長ができたことになる。

■あとは…

16ミリ管で使うコネクタ類のセットなのだが、気温が低いので管が硬くてコネクタが差し込めない。

結局、台所に持ち込んで熱湯で加熱することにした。

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写真は、給湯器のお湯だが、やはり温度不足。結局、薬缶で湯を沸騰近くまで沸かして使った。

先端から7センチあたりまで加熱すると、かなりスムーズにセットできる。なお、直線的に管をつなぐ1か所については、実験をかねてカクダイのコネクタを使ってみたが、径が多少細い分楽にセットできた。このコネクタは比較的作業しやすい場所に位置することになるので、漏水するようなら、いわば純正のセフティ3のコネクタに交換するのも容易である。

■結局…

現場で作業するしか方法のないもの以外のコネクタは、全て、台所で取り付けた。

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あとは、現場合わせで管を切る場所は、1か所か2か所。

コネクタを現場でセットしなければならないのは3か所だが、台所で沸かした熱湯を使うのはなかなか難しい。

現場でアウトドア用のガソリンバーナでお湯を沸かすか、少々乱暴だが(といっても、外国のヴィデオを見ると使っている人もいる)ガストーチであぶるかどちらかになりそうである。

 

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2020/12/12

庭の潅水装置のメンテナンス その4:パーツの追加入手と実験結果

■ここまで…

集めたパーツで、潅水装置の補修と延長の目途はついた。

 ただ、若いうちならこのメンテも楽しみの裡だったのだが、今回、どのみち全体のチェックとメンテは必要なので、どうせなら、この機会に、当方も高齢者の域に入ったようでもあり、将来のメンテの手間を少しでも低減したいところなので…

 幹線と亜幹線の接続用のコネクタとして
 サンホープ社の「チューブ用ジョイント」

 https://www.monotaro.com/g/00999911/

今日届いた製品をみると、ポリパイプとの接合部は、残念ながら、手許のスプレィヤーのようなスクリュー状ではなく、細かいリブが数あるタイプだった。したがって、従前のタイプ以上の信頼性・耐久性を期待できるかは不明。

 幹線の、不要となった穴をなるべく平坦に塞ぎ、ひっかけて外れたりするリスクを低減するため
 同社の。かつて「意識高い系」の業者さんから譲っていただいたのと同タイプの「止水プラグ」
   https://www.monotaro.com/g/00999914/

加えて

 屋上の潅水システム(後日解説予定)のバルブ類の風化がかなり進んでいるため、そのスペアとして
 同社の「ミニバレル」
 https://www.monotaro.com/p/8922/6182/

などを取り寄せた。

■他にも…

魅力的なパーツは見つけていて、たとえば、

点滴潅水用のドリッパーの
サンホープ 社の「つゆ草シリーズ」
https://www.monotaro.com/g/00999810/
 内部で目詰まりを起こしたときに、分解して清掃できる。
 価格も1個あたり139円と、100円程度の通常のものと較べてさほど高額でもない。

  しかし。

なので見送った。

 補注:そらく、井戸水で潅水する場合には…

 我が家の、水位が地表面下3.5メートルの井戸の場合でも、潅水用に使ったのは、かつての地割れができるほどの旱天時だけで、その後はビールやスイカを冷やすために使った程度だったのだが(もっとも、震災その他の非常時に備えて電動ポンプを含めて温存している)、結構砂粒のレベルまでの粒子は上がってくる。

 幹線用のフィルタ
 (庭園用ならば、この、サンポープ社の「スクリーンフィルターAKY382/AKY385」
  https://www.monotaro.com/p/8922/0652/?displayId=4
  が、安価だし、スクリーンがステンレス製で長持ちしそう)
 と、ともに、「つゆ草シリーズ」のようなドリッパーを使うのが、結局は経済的なので賢明だろう。

 我が家のように水道水を使っているのであれば、タイマーの水の取入れ口に小型のフィルタがあるのでとくに不要だろうし、
 現に、過去10数年間、それで足りている。

■今回…

調べてみたところ、以上のように、内径4ミリ、外径6ミリの、マカロニパイプこと「1/4管」の先端に設けるパーツにについては、通販サイトやネットオークションで、気軽に、しかもキットで買えるものについてはとりわけ安価に入手できる*ようになっていることがわかった。

*もっとも、プロ・アマ問わず「農業」のレベルでは、潅水量やそれに混入する液肥の施肥量を精密にコントロールする必要があり、潅水システム内の水圧をコントロールする調整弁と、それによる一定の水圧の許での潅水量が保証されたイスラエル製などのドリッパーが不可欠と思われる。
 ただし、水圧一定との条件を満たせば、アマチュアの庭園レベルなら、多少気難しい植物相手でも、0.5ットルや1リットルのペット・ボトルが満水になるまでの時間を計測する、といった実験で時間当たりの潅水量を得るのは、そう難しいことではない。

■とはいえ…

それらは、どれもマカロニパイプとも呼ばれる、外径6ミリ、内径4ミリのパイプに接続するためのものであり、潅水装置なのだから一番肝心な「そのマカロニパイプにどうやって水を送りこむのか」という課題を解決する必要がある。

 内径4ミリのパイプの断面積は約50平方ミリメートル。一方、DIG社の内径0.6インチ(=15.24ミリ)の「1/2" POLYTUBE」の断面積は約729平方ミリメートルなので、つまり、単純計算ですらマカロニパイプを15本束にしないと追い付かない。

 15本のマカロニパイプを束にして地面を引き回すというのは現実的でないし、そもそも、どうやって、水を15本のパイプに分けるのかという問題もある(「バカバカしい」ということを無視すれば、もちろん「やってやれないわけではない」が)。

■これまで…

困っていたのは、既存の米国DIG社製の幹線用のパーツが日本では入手困難だったことにあって、それがようやく入手てきて「一段落ついた」のであるがあるが、ゼロから潅水装置を設置しようとする場合には、現況では必ずしも、一般的には奨められる手法とはいえない。

 たしかに、最初に設営して、その後は、マカロニパイプ以降の変更にとどまるのならば、先にご紹介した、DIG社のキットが、現地価格のおそらく倍額かかっても、国内ブランドの部品を個別にかき集めるより、はるかに低額で目的を遂げられる可能性が高い。

■しかし…

形あるものはいつか壊れるのだし、庭の植生の、自然な、あるいは、好みによる変化で、変更したり拡張したりする必要の生ずることもある。

 そのため、そのような事態が想定される以上(と、いうより「絶対に想定できない場合を除いて」)それに備えて、懸案となっている幹線を構成する「1/2型」のポリエチレン管について、代替部品が入手できないか調べてみたのだが、わかったことは、国内で、この「1/2管」と同一規格のポリエチレンパイプ自体、これを入手することは不可能といえることである*(当然、それらを接続するコネクタ類も入手不能)。

*たまたま、YouTubeで、庭園用品としてメジャーブランドの ドイツのGardena社(約20年前に「お向かい」の帰国時に引き取った「散水」用品は、あらかたこのブランドだった) の潅水システムの解説ヴィデオに行きあたった。

 同社の潅水システムの幹線用のパイプも、0.600×0.700規格のようで(その下が13ミリ径、その上は21ミリ径の模様)、こうなると、これが庭園の潅水用としては、事実上の世界標準といえそう。
 後述のような、我が国で主流らしい外径16ミリ管というのは「ガラパゴス規格」というほかない。

■そのため…

当初考えたのは、「1/2管」の終端に、キット中の「1/2"Compression Coupling」

Swiveladpt

を介して、一般の水道ホース用のコネクタ

568-021 ネジつきホーセンド カクダイ 44412173

〔一例です〕

をセットし、別規格のパイプにも同規格のコネクタ

 

〔こちらは、さらに一例です〕

をセットして接続することだった。

■それができることは…

パーツと、手持ちの物とネットで調達可能な物を使えば確実だったので、それが可能な接続先のパイプを探すことになった。

 将来にわたって確実にパーツを入手可能という意味では、本格的な農業用の最小サイズらしい外径20ミリ(内径16ミリ)程度のパイプということになるが、その場合、コネクタ類も本格的なものを使わざるを得ず、コストは跳ね上がり、見た目も武骨なものとなってしまう。

 何よりも、延長先の予定地は、門の前のコンクリートのタタキの端の道路に近い土の部分に現在はマカロニパイプを1本通して水を迂回させている場所なので、ここに直径20ミリものパイプを這わせるのはできるだけ避けたい。

■結局…

20ミリから一回り細い、前述の「ガラパゴス規格」である外径16ミリ管を調べてみたのだが、これらは、元々庭園の潅水用に発売されているものらしく、コネクタ類も比較的安価なものが揃っているようであるが、これらも、微妙に各社のスペックが違っている。

 これまでに見つけたものでも、

メーカー 製品名 公称外径(mm) 公称内径(mm)
カクダイ ウォータースプレイパイプ 16.00 13.00
セフティ3 メインホース 16.00 12.00
グローベン ポリチューブ 16.00 14.00
〔参考〕      
DIG 1/2" POLYTUBE 〔0.700inch〕17.78 〔0.600inch〕15.24

であり、グローベン社のは本格型だが*、カクダイ、セフティ3とも、コネクタは、DIGのシステムがパイプの外側に被せる〔米語では"a comression coupling"と呼ぶらしい〕のと逆に、パイプの内側に差し込んで接続するタイプ〔同じく”a barbed insert coupling”〕なので、内径が違うだけに相互に互換可能かも今の時点では不明である**

*https://www.askul.co.jp/p/P627699/?int_id=recom_DtVar 参照

**実験用に、いわば「潰しが利きそうな」パーツも1つ発注しておいた。
【追記】
今回購入のセフティ3のパイプと、カクダイのそれとの互換性をチェックするために、同社のコネクタも購入してみた。

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上がカクダイ・ブランドの「ウォータスプレイパイプソケット」、下がセフティ3ブランドの「メインホース用ソケット」で、どちらも16ミリ管同士を直線的に接続するパーツである。
測ってみると
中央部の円筒状の部分の外径は       カクダイ:12.6ミリ、セフティ3:12.7ミリ
で、測定誤差の範疇。
パイプとの接触部分の突起(リブ)の外径は カクダイ:14.9ミリ、セフティ3:15.5ミリ
と、セフティ3の方が大きい。
しかし、
接続される方のパイプの内径の公称値は、  カクダイ:13 ミリ、セフティ3:12 ミリ
なので「理屈とは逆」。
どちらも、商品として成立しているのだから、事実上互換性があると考えてよさそうで、あとはカクダイのソケットとセフティ3のパイプを実際に接続して使ってみて検証する。

■とはいえ…

スペックを睨んでいるだけでは、どうにもならないことは確かだし、ネットを探しても、この種のことの「先達」も見当たらないので、先の発注時に、セフティ3の5mのメインホースと、見込みが外れたときに転用するために、DIGのシステムと同様に、カクダイのパイプ端でそれを折り曲げて水を止めるための8の字型の「ウォータースプレイパイププラグ」も併せて発注しておいた(こちらは、外径が同一なので互換可能なはず)。

■週の半ばに…

届いたので、週末に持ち帰り、さっそく1つ試してみたかったことをやってみた。

Dsc03672s
右上の大半が、届いたセフティ3の5mのメインホースのロール、左下がDIG社の「1/2" POLYTUBE」。

 つまり、スペック上では内径15.24ミリのDIG社のパイプの内側に、同様にスペック上では外径16ミリのセフティ3のメインホースをしっかり挿入できたことになる。

 双方の径は、いわば「誤差範囲」といってよさそう。どちらもポリエチレン製なので(とくに「新鮮」な製品では)相応の弾力性があるので「あるいは」と思っていたのだが、期待以上*の結果になった。

*写真のDIGの管は、20年経過した「年代物」である。

 この状態でも、まず間違いなく、DIG社のコネクタを使って「セフティ3のメインホース」を接続できることになるし、水漏れが生じたとしても(庭の地表面に設置するので、多少のことなら問題ないが)、接合部にドライバを使って締め付けるタイプのホースバンドを使ったり、以前はまず不可能だったポリエチレン同士の接着を可能にした接着剤を使い、それでも漏水すれば、すでに実績のある溶着デープで継ぎ目の部分に巻きしめる手法を使えば実用上問題がないはずなので、

潅水システムの「長期的」維持・管理*に、ようやく光明が見えた

といえる。

*ただし、この「長期的維持」を配慮せず当座だけ潅水幹線を延長できさえすればよいのであれば、今回も、コストと情報検索や作業の手間暇を考えると、DIG社のキットをもう1組、現地価格の倍額を払ってでもアマゾンで発注する方が得策だった。
 要するに、この国では、それほど、この種の器材のコストが「工業製品なのに不合理に高い」のである。

 しかし、上記の手法が確立できれば、DIG社(やGrrdena社)の採用する0.600×0.700規格の「1/2管」同士を接続するコネクタとして16ミリ管を使うことができるようになるし(今の想定では、6メートル余りのスペアの「1/2管」が残る)、敷設済みの「1/2管」が損傷した場合でも、わざわざ広範囲で配管を敷き替える必要もなく、16ミリ管でバイパスすることも可能になるので補修も容易になるのだから、この「安心感」は多少の金額差には代えがたいのである。
(また、先々のメンテのときに、上記のような多少の「工作」をいとわないなら、まずはDIGのキットで「スタートアップ」するのもローコストで現実的な選択肢となる―潅水用のタイマも、おそらく「中華物」のようだが、なんと2000円台で入手できる時代になっていることでもあるし―。ただし、余ったパーツは絶対に捨てないこと。かならず将来「何かの役には立つ」はずなので。)

■とりあえずの…

計画図。水色がDIG管。が16ミリ管。は「1/4管」による亜幹線。

Photo_20201215004201

 

 

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世田谷区大蔵4丁目1番の「おしゃもじ様」?

■昨20年12月11日…

大蔵4丁目にある、御嶽神社や野菜洗い場跡を探訪するため、大蔵運動公園から、里俗・ザトウコロガシ坂を下り切る直前の辻の…

路傍に、石造物3基を納めた小さな堂を見つけた。

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■中央は…

帰宅してから調べた google map でも「庚申堂」と表記されているとおり

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「誰がどう見ても」庚申塔

(なお、後掲「大蔵民俗報告」p.105によれば、享保2(1717)年建立の由)

■その右は…

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表面の剥落がひどく、光線の具合もあって同定不能だったが…

堂内に掲示されている「地蔵尊庚申様新築上屋根工事由来」

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によれば、どうも、当地では地蔵尊と考えられているらしい。

【参照】

「風は世田谷」~第485回~お地蔵様のある風景(平成7年3月4日放送)

https://www.youtube.com/watch?v=zd-aBH3-37g

の、6分20秒あたりから、この堂が建立される前の、野仏の時代の光景が記録されている。

■しかし…

世田谷やその周辺で、こういった立柱の、馬頭観音は散見できるが、地蔵尊といものは見たことがないため

世田谷区民俗調査団「大蔵 世田谷区民俗調査第7次報告」同区教育委員会/S62・刊(当ページでは「大蔵民俗報告」という)

pp.105-106 によれば「道しるべ」とされている(ただし、かろうじて判読できる文字からみて、単なる道標と断定できるかについては疑問がないではない)。

■そんなことよりも…

一番の問題は、左側の、この像

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「…工事由来」には

「石仏の一体は、田の神との言伝えであるが諸体は不明」

と書かれているし

「大蔵民俗報告」pp.105-106によれば、当地で「エビス様」とも呼ばれていたらしいが

「『エビス様』は近年になってどこからともなく運ばれ現在の場所に据えられたものである。」

とされている。

■たしかに…

もともと、エビスは田の神として祀られる例は多いらしいし、加えて、この

薬師の田の神 (tok2.com)

鹿児島県の田の神は、

・杓文字を手に持ち

・大きな笠を被り

・少し膝を曲げて屈む姿勢

など、ほぼ同じ意匠といってよく、

山の神・田の神 | 神使像めぐり*余話 (shinshizo.com)

のように、東京都内でも見られるようである。

■しかし…

杓文字を持っているとなると、やはり、「おしゃもじさま」との関わりも考えてみたいところである。

 

 

 

 

 

 

 

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