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2020/11/24

庭の潅水装置のメンテナンス その3:幹線の延長計画

今年も

ようやく、裏庭のハゼノキの葉が見事に紅葉しはじめ、冬枯れに向かいつつあるらしい(とはいえ、イロハモミジはまだまだ黄緑色の葉を保っている)。

 先に書いた
http://baumdorf.cocolog-nifty.com/gardengarden/2020/11/post-35b96a.html 
ように、潅水装置の幹線部分はなんとか修復できたらしく、これからは、
・新規に入手した幹線用の「呼び径1/2インチ管」(以下「1/2管」)の延長
・これまでの(一部にはまだ漏水があるらしい)「呼び径1/4インチ管」(以下「1/4管」)の改修
ということになる。

■しかし…

潅水装置を再設置した10数年前の家の建て替え直後とは、改めて観察してみると、庭の植生自体がかなり変化している。

 とくに気付くのが「木本」つまりは「植木」で、当時は、元々敷地内にあった、武蔵野の「潜在自然植生」のシラカシスダジイ、そして本来はタブノキだがその近縁のクスノキはともかく、そのほかは、建替え中疎開させていたのを植え戻した(ツツジ、ユキヤナギユスラウメなど)ものや、実生を生育させたり(イロハモミジオニグルミ?ヒメコウゾなど)新たに買ったりした果樹(ウメカキノキザクロヤママモ)の若木がほとんどだったので、植栽直後には、ある程度までの潅水は不可欠だった(それでも、ムラサキシキブシモツケなどの灌木系はほぼ全滅)。

 だが、今では、根も張ったらしいし(ヤマモモ以外は実も付いている、またイロハモミジも実こそつけていないが、木肌が幼木のウリ肌を脱して樹木らしい色味になっている)、おそらく1年ほど前から生じていた潅水幹線の詰まりの影響を、その経路上にあったウメ(小)、カキノキ、ザクロなどがさほど受けている様子もない。

 つまり、これらの木本については、すでに人工的な潅水はとくには不要で、いわゆる天水だけでもう維持できそうなのである。

(なお、当初、4本設置していた、マイクロスプリンクラ
Microsprin
も、今では1本を残すだけになっている)

■ということは…

これまで、これらの木本の根元には、幹線の「1/2管」に専用工具で穴を開け、そこに分水用の「1/4管」をコネクタでつないで、その先にドリッパー(後掲Ⅰ~Ⅳ)と呼ばれる部品を付けて潅水していたのだが、それが大幅に不要になってきたことになる。

 (もっとも、最近の、いわば法則性のない気候を考えると、19年前のように地割れができるような旱天がまた来ないとはかぎらないのだから、これらの分水を完全に取り払うのには不安が残るので、何か所かは、流量をゼロに調整できるドリッパー(後記Ⅲ・Ⅳ)に交換しておいて、普段はゼロ近くにセットしておくのがよさそうである。)

 一方、分水を外すとしても、その部分の「1/4管」を単純に外しただけでは「1/2管」に大きな穴が残って、そこから噴水のように漏水してしまう。

 この穴は、グーフ〔失敗〕プラグと呼ばれる栓を使って塞ぐのだが、実は、バカバカしい話だが、そういった単純な部品を手に入れるのが、わが国では、「1/2管」やその接続用部品の次に難しい(要するに、売っている方が、実は、実際の潅水システムのニーズについて何の理解もないためと思われるが、そんな中でもまれに「意識高い系」の業者さんはいるもので、5年ほど前に10個ほどだったか無理を言って譲っていただいた〔後掲写真の「A」。もし国内で手軽に入手できるなら、今でも「もっと欲しい」*のだが、この種の「分水」の敷き替えというのは、幹線と違って結構頻繁に起こるので、すでに2個しか残っていなかったし、別タイプのものを含めても4個しかないのでは、安心して改修を始めようがなかった)。

*【追記】ありました
 https://www.monotaro.com/g/00440508/
  https://www.monotaro.com/g/00999914/

■幸い…

今回入手のDIG社のキット中にも、後掲の写真のBのタイプのグーフ・プラグが10個あるし、さらにアマゾンで探してみると、なんと40個も含まれている潅水キットが見つかった。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07RBS5CP4/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&language=ja_JP&psc=1

 こちらのキットは、最終的にどのような潅水システムを構築することを想定しているのか、よくわからない面もあるのだが、個人的にはそれはどうでもよくて、個々的には使えそうなパーツの「山」。加えて「1/4管」(ただし外径はやや太そうで、主に使っている工業用のコネクタは使えないかもしれないが、最悪でも、屋上のメンテナンスがしやすい場所には活用できそう)が25mも含まれているので、さっそく発注してしまった。

【追記】2020/11/26

今日帰宅すると、宅配ボックスに届いていた。

もともとの購入目的から、さほど「本気出して」チェックしたわけではないのだが、これだけで完結した潅水システムを作ろうとすると、全く不可能ではないだろうし、実現できれば極めてローコストで可能というメリットがあるのだが、作業前に採寸するなどして、きちんと配管計画を作るなど、結構、智慧才覚が必要そうで、なかなか大変だろうなというのが素直な感想である。

しかし、こちらにとっては、このセットだけで何かをしようというわけでなく、「ただのパーツ集」なので、これはもう「宝の山」。

たとえば、

  • 2タイプあるうちのCタイプの、20個のグーフ・プラグ(商品説明では「エンドクロジャー」)が、商品写真と形が違うが、かえって、1/2管に開いた不要な穴を塞ぐという、当方の使用目的には、Aタイプの次に適合していた

Photo_20201128200201
A は従前「意識高い系」の業者さんに頒けていただいたもの
Bは正確には覚えていないが、最初にいただいたDIGのパーツ中のもの
Cは今回のキットに含まれていたものの内の1タイプ
Dは今回のキットに含まれていたものの内のもう1タイプ

Aが、半恒久的に穴を塞ぐのにはベスト。
今回のキット中のCも、Aと同様に1/2管にセットしたときにプラグの頭が管からさほど飛び出さないのが有難い。
Dは、特に解説はないのだが、1/4管の先端を塞ぐ用途には使い勝手がよさそうである【追記】手前側の突起を「管差し込む」方法のほかに、奥側のパイプ状の凹みに「管差し込む」方法でも止水できる模様(下記 *【参考】参照。ただし、やってみるとわかるが、1/4管の先端には潅水ノズルを付けることが多いので、使用頻度は低い)。

一方、Bタイプは、工具がなくても、手で簡単に外すことができるので「とりあえず」塞いでおくには最適。

  • 20個の「ダブルバーブ・カップリング」が、商品説明の写真では呼び径1/4インチの給水管同士をつなぐための部品のようだが、呼び径1/2インチの幹線用給水管に1/4の給水管に接続するのに適した形で〔DIGのキットでも、そのためのパーツとして同梱されている 〕、当方でこれまで不足していたパーツだった
  • 20個ある、潅水量を調整可能なドリッパーの先端が赤い〔後掲写真中のⅣ〕ので、前述のような渇水期対策のために普段は締めておくドリッパーとしては、イザというときに草むらの中でも見つけ易いので便利そう
  • 25mある、呼び径1/4管が、ノギスで測ってみると外径6ミリほどなので、信頼性の高い工業用のコネクタ(後述)が使用可能

というわけで、この60個のパーツ+25メートルの1/4インチ管≒2200円という「収支」だけでも「モトは取れた」感がある。

いずれ、次のステップで、どう使えたのかをご披露する予定である。

*【参考】

D型のグーフ・プラグの2種類の使い方

Goof
左が「管差し込む」接続法、右が「管差し込む」接続法 
(接続部がわかりやすいように、屋上での液体肥料供給用に使っている、ライトブルーの「1/4管」を使った)

加えて、一般的なホース・コネクタに「1/4管」を接続するアダプタ(商品説明では「1/4チューブクイックコネクタ」)にも、2つの使い方がある。

Photo_20201201225201

左が「管差し込む」接続法、右が「管差し込む」接続法(左の場合は、接続部に〔キットに付属の〕白いテフロンテープを巻き付け、右の場合は接続部をビニールのタイバンドで締めた方がよさそうである。)

■これで…

作業中にパーツ不足になって慌てる心配はほぼなくなったので、安心して、我が家の潅水システムの増設・改修を始めることができることになった。

 まず、幹線については、下図の①と②の水色の線の2か所の延長が考えられるのだが、両方やると、今回入手の「1/2管」を使い切ってしまうことになる。

Photo_20201215013301  

 ところで、この①と②の優先順位としては、潅水量にかねがね不足を感じていたのは、図の左上の黄塗の部分なので(赤線の2系統は接続していたものの、やはりどちらも水源から遠く、また給水管が「1/4管」で細い)、やはり①の系統なのだろう。
(しかも、この部分は「幹線」がないうえ、鉢植えの植物が多いため、「1/4管」が錯綜気味になってしまっているので、メンテの手間もかかる。)

 一方、②の系統は、武蔵野の人工植生の主要木中の主要木であるクヌギ(仕事で行った旧武蔵野の某所で拾ったドングリからの実生)などの落葉樹勝ちのエリアなので、潅水は不要不急といえば不要不急。「後回し」にして地表の草本の様子を見て判断するなり、とりあえず敷設するにしても、将来スペア・パーツとして転用できるように、できるだけ、分水用の穴あけを少なくするといった工夫する必要があるかもしれない。

 (普通に考えると、潅水が必要なのは、むしろルートとしては②のさらに先、図の右端の、ポール・スミザーさんの著書「日陰でよかった」〔宝島社/2008年・刊〕に感化されて、庭中のシダを集めたエリアなのかもしれないのだが、文字通り「日陰」なので地表からの蒸散量が少ないせいか、「1/4管」1本による潅水で、とくに不足を来たしている様子はない。)

【追記】2020/11/28

 今日、もうすぐ12月とはとても思えない気温なので、上図の赤線(鉄道に喩えれば、1/2管の部分が幹線ならば、亜幹線にあたる配管)の部分をチェックしてみた(通水しながらでないとチェックができないため、補修中に往々にしてずぶ濡れになったりするので、厳寒期にはとてもする気にならない)。

 結局、上図の黄塗のエリアの潅水量が不足した原因の一つが

・幹線と同様に、こちらでも、1/4管が、④のあたりで、シラカシの幹と塀の間で押しつぶされていた

ことにあることがわかった(結局、ここしばらくは、時計回りルートでも、反時計周りルートでも、どちらも水路が閉塞していて、黄色のエリアに水が届かない状態だったわけである)。

 ここでも、バイパスを作るために配管を切ってみると、いわば時計回りのルートはもちろん、距離が長くて細い反時計周りのルートでも、かなりの圧力で水が来ている。

 しかし、そこからそれほどの距離もない場所の潅水ノズルに、ほとんど水がでていないものがかなりあるのに、その隣接のノズルからは結構水が出るようになっていることも多い。

 こうなると、末端のノズルの方を疑うしかなく、調べてみると、はたして、ノズルが詰まっていた。

 それらの多くが、使い始めてから10年以上経っているので、いくら水道水を使っているといっても、ある程度止むを得ないともいえるのだが、そうはいっても、同じ点滴潅水用ノズルでも、そのタイプによって顕著に傾向が別れている。

 今後の潅水システムの更新では、詰まりにくい傾向のものを選んで使う必要があることがわかった。

Photo_20201128200101

ⅠⅡは、点滴量が一定のタイプ
ⅢⅣは、点滴量が可変のタイプ
(他にもう1種類、量一定のタイプを使っているが、とあるパーツの必要のために入手した家庭用のキットに同梱のものなので、スペック不明だし、再入手できるかどうかも不明)

 20年前のカタログによると、1時間の点滴量が、Ⅰは2ガロン〔約9.6リットル〕、Ⅱは1ガロン〔3.8リットル〕とされているが、流量の違いのせいなのか、内部構造が違うためなのかは不明ながら、この10年余の間に生じた「詰まり」は、Ⅰの方がⅡより圧倒的に多い。

■なお…

手持ちの「1/4管」用のコネクタ類には、以下のようなものがある。

Dsc03653cmnt

 上段は、工業用のコネクタで、工場等で空気や液体を搬送するラインに使われる。

 下段は、潅水装置用のコネクタ。

熱帯魚等の水槽の酸素補給にも同様のものを使うようで、t型(俗に「チーズ」と呼ばれる)が枯渇したときに、代替として白色のものを入手したことがある(透明パイプに使うのならよいが、黒色のパイプに使うと「納まり」がひどく悪い)。

 潅水用の方は、安価だし*、目立たないというメリットはあるが、水圧で抜けてしまったり、接続部で管の方が風化等で割れてしまい、しばしば漏水の原因になる(なお、p型は、もともとは、「1/2」管に「1/4」管を接続するためのもののようで、単純に「1/4管」同士の接続のためにはs型を使うのが原則のようだが、互換できないわけではない)。

*20年前は、この種のパーツは、「淡水の確保に苦労している」イスラエル製が大半だったようだが、最近は、映画「黄色い大地」で見られるような水にシビアな地域のある、中国製が圧倒的に増えてきたようである。

 【追記】20/12/05

P型より、さらに魅力的なパーツが見つかった。
 https://www.monotaro.com/g/00999911/?displayId=4
こちらは、幹線用のパイプに開けた穴に、ねじ込んでセットするタイプのようで、セットしたり外すのに力がいらないうえ、p型より外れにくいかもしれない。
できれば、幹線から亜幹線への接続場所には、こちらを使ってみたい。

 工業用のほうは文字通り「業務用」だけあって、信頼性が高く、きちんと管をセットすれば、まず抜けるようなことはない。先端の白い部分を押し込めば管を抜くことも可能だが、その用途からみて、そう頻繁に抜きさしするものでないためか、この部分の耐久性は思っていたより低く、とくに屋外では紫外線の影響なのか風化で割れてしまい管が抜けなくなることもある(まぁ、業務用なので、定期的な点検・交換は不可欠なはずなので、それを前提にすれば、我が家の20年のストック品には問題が生じていないところからみても、特に屋内使用には、必要十分な耐久性は確保されているのだろう)。

 本当は、使い勝手の面では、T字型のものも欲しいのだが、製品の性格上、モノタロウでも結構高価なので*、ある程度の数が要るものだけに、ちょっと手が出ない。

   *たとえば、径6ミリ管対応で水にも使えて安価な物となると、この
    千代田通商のタッチコネクターファイブ ユニオンティ

https://www.monotaro.com/p/0212/2583/?t.q=%83R%83l%83N%83%5E%81%5B%20%83%60%83%85%81%5B%83u%20%83%8F%83%93%83%5E%83b%83%60

    あたりとなる

 手持ちの工業用のコネクタの中でも数が少なくなってきた、Y型のコネクタは、将来変更する可能性が低い亜幹線だけにほぼ使用し、その経路に潅水ノズルを設けるときは、まずY型で「1/4管」を分岐させておいて、その分岐線からt型等で分岐させた先にノズルを付けるように心がけている。

Dsc03676s_20201213102801  
一番上が「亜幹線」、下が、そこから分岐した「支線」

【追記】20/12/13

上記のL・Y・I型の工業用コネクタについて、風化が進んでいても、できるだけ再利用したい。

コネクタから管をとりはずそうとするときに、写真の白いカラーの部分に指の爪で局部的に力を加えて押し込もうとしたためにカラーが損傷してしまうことが多かったので、できるだけ、この部分に均等に力を加えて、カラーの部分を壊すことなく管を外すことによって、再利用を可能にするために、小ツールを作った。

Dsc03678scm

 といっても、手許にあった竹材の両端に径7ミリの穴をあけ(公称は6ミリ管だが、6ミリの穴には通らない)、片側(O部)に、横から管を入れるための欠き込みを作っただけの単純なものである。

 O部は、現場で管を切ることなく引き抜けそうな場合に使うためだが、コネクタのコストに較べれば管のそれは「ダダ同然」なので、現場では無理をせず、コネクタから5センチほど出たあたりで管をカットしておいて、C部を使って均等にカラーを押し込んで、パイプを手で引き抜く方法を原則と考えている。

 実際、現場で2本の指の爪でカラーを押し込もうとしても外れなかったパイプを、C型の穴を使って簡単に引き抜くことができた。

 

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