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2020/10/18

ノース・フェイスの「レイン・パーカー」と、バブアの「レイン・キャップ」

■読売新聞の…

2020年10月12日の夕刊2面に、紙面のほぼ2/3を使って、懐かしい
「シェラデザインズ」の60/40素材のマウンテン・パーカー
が採り上げられていた。

今でも確か40年前の、この製品が製造を続けられていて、しかも、当初の製品である「タン・カラー」(おおまかにいって、やや濃いめの黄色かかった薄茶色)のものが復活した由。

■「懐かしい」といっても…

あの当時のポパイ(平凡出版。現・マガジンハウス)「別冊メンズカタログ」とか、メンズクラブ(【追記】婦人画報社だった)別冊で眺めていただけで、当時の最新素材を使っているだけに、若造には価格的に手が出ないった。

もっとも、マウンテン・パーカーというアウトドア用のジャケットは、当時、この世に初めて現れたわけでなく*、丁度、ルアー・フィッシングに凝り始めたころで、いわゆる街着しか持っていなかったのだから、たしかに不可欠なタイプの衣類だった。

*昭和初期の、建設用重機のイケメン・オペレータさんのパーカー

096dij   
三田用水研究: 【域外】品川用水「恵澤潤洽碑」建立記念写真集 (mitaditch.blogspot.com) 参照

この、シェラデザインズのそれの特長は、細かい仕様の違いを除けば「素材」の新しさにあったのである(もっとも、本当にほどなく、通気性と撥水性を両立させた、今では「当たり前の素材」となったゴアテックスが開発された)。

■とはいえ…

パーカーと呼ばれるものは、当時では、いわば薄い方から厚いほうへ順に
1 レイン・パーカー
  要するに「雨着」
2 マウンテン・パーカー
  普通の「上着」
3 ダウン・パーカー
  当然「防寒具」

さらには、
4 ダウン・ジャケット
  ダウン・パーカーがあれば不要だが、後の説明のため挙げておく

といいったヴァリエーションがあった。

■しかし…

これを全部揃えるのはとても資金的に無理。第一、釣りに一度に全部持ってゆくわけでもない。

そんな中で、たまたま、御徒町のアウトドア用品屋さんだったと思うが、バーゲン品の、ノースフェイスの「1」を見つけた。

当時は、太っていたのだが、ビジネス・スーツの上から着ても、袖丈が少し余るものの、価格は確か定価の6割くらいと魅力的。

■そこで考えたのだが…

学生時代、写真に凝っていて(大学の写真部のノリがきらいだったので、ちょっとハズレたクラブにいた)、女性誌のananは創刊号から取って読んで(というより写真を見て)いたのだが、時折「リセンヌ」、つまりフランスの女子高生のファッションが紹介されていたことを思い出した。

彼女らは、限られた手持ちの服を、状況に応じてうまく取り合わせて着こなしている。という話で、そのいわば応用で
「このレインパーカーに、薄いダウンジャケットを取り合わせればマウンテン・パーカーは不要だろう」
と考えた。

■当時…

やはりノース・フェイスから「ダウン・ライトシャツ」*

*多分、年代的に考えると、これ
 http://monoblog.555nat.com/?eid=1163174
 のちょっと後のタイプで、表裏の生地が同じ紺系の色の、もう少し「薄手」で「張り」のある素材だったように記憶している。

*【追記】
まさに、これ
 http://monoblog.555nat.com/?eid=1163303
だった。

 「なつかしいったら、ありゃしない」。感謝、感謝。

というのが発売されていて、それと取り合わせることを思いついた。

そのダウン・ライトシャツがエライのは、上記写真のように、腰までカバーする丈のうえ、袖口が普通のダウンジャケットと違って、文字通り「シャツ」の袖口の形で、これを金属製のホックで止めるタイプだったので、全体に薄手のこともあって、街中で来てもあまり大げさに見えないというところに、メリットを感じていた。

■これが…

そのレインパーカー。

Dsc03496_s

Dsc03500_s 

当初は、ナイロン地の裏にポリエステルでコーティングされていて、買ったときはもう少し「シャン」としていたのだが、コーティングが風化して無くなってしまったので、今は、防水スプレーで防水性を確保している。

■一方…

ライト・シャツの方は、あるとき、知人の家で火鉢の上に落ちてしまって、広範囲に焼けてしまって、あえなく引退。

以来、ほぼ40年経つが、袖口があのタイプのものを見つけ出すことができなかった。

■「相棒」を失った…

レイン・パーカーは、出番がほとんど無くなってしまい、小雨の中の庭いじりとか、ご近所への買い物程度に「出動」するだけになってしまっている。

仕方なく、マウンテン・パーカーは調達しているが、ああ、あのライト・シャツがあれば…

【追記】

素材は、ダウンではないし裾の形はちがうとはいえ、機能的にも見た目もほとんど同じ「ライト・シャツ」が、オフシーズンになったためにバーゲン見つかっり、昨日届いた。

https://www.landsend.co.jp/pp/J005532494.html?dtp=520420

ざっと、羽織ってみて、当時の「リセンヌ」方式のコーディネートを再現できそうなことがわかった。

■余談ながら…

写真のように、パーカーのフードはどこかに行ってしまっている。

まぁ、釣り(今は「ときどきフライ」)なので、暴風雨や吹雪の中を移動することはまずない(といっても、かつて、毎年3月1日の芦ノ湖の解禁日はいつも昼頃から「大荒れ」だったが)ので、当初からフードはまず使ったことがないし、なぜなら、先だってバブアのレインハットを調達していたため。

このハット、同じくバブアのコートと共に、当時のカタログ・ブックの常連だったし、ゴア・テックスの出てくる前だったので、他に選択肢もなかった。

■しかし…

原産国のイギリスと日本との気候の差は、いかんともしがたい。

雨のときの防水性には、当然問題はないのだが、困ったのはその後。

おそらく、低湿度のイギリスなら、雨が止んだ後しばらく被っていれば、元に戻るのだろうが(そうでなければ、ハイソサエティーの方々や、ミドルクラス-日本のエセ中産階級と違って、あえて働かなくても衣食住には不足のない人たちをいう-の人たちが愛用する道理がない)、高湿度の日本では、いつまでたっても水が蒸発せず生地がヌルヌルのままで、(身分に関係なく)実用にならない(仕方なく、スキー用のキャップを持ち出したりしていた)。

■と、いうわけで…

一回徹底的に乾燥させた後、ビニール袋に入れてクローゼット(押し入れだったか?)に放り込んであったのだが、あるとき取り出してみると、油分やワックス分が適当に蒸発してくれたらしい。

そこで、カビ落としを兼ねて、何度か徹底的に洗濯した後、防水スプレーをかけてみたところ、レインハットとして、まさに生き返ってくれた。

Dsc03505_s 

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キャップ型と違ってハット型なので、ブリム(ツバ)が全周にあるうえ、前後で幅が違うので、状況(雨の強さ、方向や作業の内容)によって、前後を入れ替えて使うと、非常に便利

Dsc03509_s

たためば、どのポケットにも放り込めるし

Dsc03510_s

確かに「名作」といってよい。

■しかし…

結局

・機能
  は上記のように抜群 なのに
・素材
  が高湿度の日本に適合していなかった

だけだったと思うほかない。

最初から、そこに思い至っていれば、今頃は、使い倒してめでたく退役だったかもしれないのに、気の毒なことをしてしまったことになる。

 

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