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2019/11/26

ミニSR/プチSR その1の1

■世田谷東北部の…

地域研究団体の、北沢川文化遺産保存の会の手伝いをし始めてから、かれこれ10年以上が経った。

従前のイベントというか会合には、世田谷区の北沢タウンホール2階の集会室とか最上階のスカイラウンジを使っていて、同ホールは映像・音響とも装置が充実しているので、いわば「身一つ」で会場に行けば済んだのだが…

最近、それ以外の「どんな機材があるかわからない」場所も会場にするようになって以降、「身一つ」というわけにゆかず、少なくとも、事前の下見が不可欠になった。

■映像系は…

タウンホールなら常備品のHDMI入力の装置をレンタルするのが現実的なのだが、それ以外では、そもそも無かったり、あっても、D-SUBコネクタ入力だったりと、相応の準備・対応が不可欠になり、まぁそれも仕方ないかと思うが…

問題は音響系。

■10人、20人を…

対象とする講演みたいなものなら、そんなものは不要だが、人数がそれ以上だったり、さらには音響や映像を流すとなると、なんらかの拡声(やや、大まかな括りでにいえば「SR」)装置が必要になるし、音声だけでも50人を超えれば不可欠になる。

■そこで…

50~100人弱程度を対象とするいわば「ミニSRシステム」さらには、もっと小規模の「プチSRシステム」が作れないものかと考えた。

なぜなら、これらさえ自前で対応できれば、事前に下見したりあれこれ心配をする必要も減ることになる。

■「ミニSRシステム」については…

どこまで必要が生ずるかの判断がまだ付かないので(といっても「あらかた」できてしまっている)後回しにして、まずは、後から始まった「プチSRシステム」から。

■もともとは…

パソコンから出力される音声を、従前とちがって、「もう少しマシな音で聞く方法はないものか」という発想からだった。

我が家の1階にあるPCについて、10年以上前に、地域の商店街で年1回開催されるフリマで入手した後、長く使わずにいた
DENON のSC-c1
を、AC-DCアダプタを調達して接続してみたところ、もはや「骨董モノ」とはいっても、一応は「オーディオ装置」として発売されていただけあって、それまで使っていたプラ筐体の「PC用スピーカー」とは次元が違う音が出たことから、2階で使うノートPCでも、それなりの音を出したくなった。

■その結果…

見つけたのが
オーディオテクニカのアンプ内蔵のスピーカー AT-SPB50
で、乾電池駆動できるので、必要があればノートPCと一緒に持ち出せるのが魅力だった。

ネット・オークションで探すと、確か1500円位で、しかも欲しかったカモフラ―ジュ・カラーのものが出品されていた。

ジャンク扱いということながら、外観上は問題があるように思えず、定価が1万2000円の品物なので、筐体とスピーカーに問題さえなければ、最悪でも、アンプを秋月あたりの小出力のモノに載せ替えればモトは取れる、と考えて落札。

■トラブル・シューティングは…

分析には時間がかかったものの作業自体は「いとも簡単」

到着後、規格である9VのAC-DCの電源アダプタをつないでも全く音が出ない。しかし、内蔵の電池用ホルダに単3電池6本を入れて鳴らしてみると、見事に音が出る。

おそらく、出品者さんが値段の面でもジャンク扱いとしたのは、このせいだと思われ、あるいは、出品物に本来附属していたはずの電源アダプタがなかったのは、その故障と判断していたのかもしれない。

いずれにせよ、この症状ならば簡単に直せるはずで、まず、疑わしいのは、外部電源用のプラグ周りの接触不良。

しかし、筐体を一部分解してプラグ周りをチェックしても疑わしいところがなく、仕方なく、電源の入口周りの回路を追うことにした。

と、いってもコンピュータ系の緻密なプリントパターンだと大抵はお手上げ必至だが、そこはオーディオ系なのでゆったりとしたパターンを肉眼で(つまりハズキルーペが無くても)追うことができる。

その結果、内部の電池の電源からと、外部のアダプタの電源からとの違いは、小さな、表面実装用部品1つの有無にあることがわかった。

この部品は、外部電源からの異常な電流に対して、内部の回路を保護するためにあると考えるほかなく、異常に大きな電流に対応するヒューズ抵抗か+-の極性が逆の電流を遮断するダイオード位しか考えられない。

「事故」の確率の大小からみれば後者で(といっても、前者だと交換パーツの手持ちはないので、ジャンパー線で直結するしか手がないが)、手持ちのパーツ中から、今や骨董品ともいえる整流用ダイオード「10D1」を件のパーツをバイパスする形でハンダ付けしたみたら…

見事にACアダプタの電源でも音が出てくれ、それから半年以上ノントラブルで稼働してくれている。

■このAT-SPB50の…

別の可能性に気付かせてくれたのは、たまたま読んだブログ
Analog & Acoustic 工房 -老眼"はんだ付け"練習帳- 中の
出張ライブ用"超小型"PAシステム
のページだった。

要するに、(ダイレクトには無理だが)マイクの出力を、数100mv程度まで増幅できるアンプ経由で接続すれば、小型のSR装置が作れること、しかも、そのアンプが電池で駆動できるなら、オール電池駆動のそれが実現できる*ことに気付いたわけである。

*今時、100VのAC電源が使えない場所は屋外以外には考えにくいが、AC電源用延長ケーブルは意外に嵩張るし、まして、状況が読めないときには余分に持って行かなければならないのでなおさら。

■そこで…

マイク用アンプを探し始めたのだが、amazon などで見ると、パーツレベルでは結構見つかるものの、ケースは?、コネクタ類は?、電源は?、と考えてゆくと、そう簡単に「装置」のレベルにはできない*

*もともとの趣味であるオーディオアンプの自作経験に照らしても、本体の回路部分よりも、ケースの穴あけなどの加工やスイッチ類などの配線の方が数倍の手間がかかる。

そこで、ふとネットオークションを検索してみると、まさに「速攻」で

オーディオテクニカのマイクアンプ
AT-MA2
の中古品の即決2500円というのが出品されていた*

*結構「オークション運」がよいらしく、必要にかられて「こんなのないかなぁ」と探すと、本当に「こんなの」が出品されていることが多い。

仕様を調べると、モノラル/ステレオ両用、バスパワー/ノーマル両用、入力が6㎜/3.5㎜両用と、我が家に転がっている全てのマイクに対応できる。

2ch分のアンプ本体、バスパワー用回路、それにプラグなどの附属パーツにケースの調達と加工(家では無用の長物で、外に持ち出して使うことになるので、相応の強度やコンパクトさも必須)なんてことを考えると、自身の工賃をゼロとして積算しても「こんなもの2500円でできるわけない」。

と、いうわけで、一気に落札した。

■入手して…

あらためて、スペックを検討すると、

電源はDC9Vなので電池駆動化*は容易

*ネットでみると006Pの9Vの積層乾電池で実用している人もいる
 006P用なら手持ちパーツで自作可能だが、単3電池6本用の電池ケースも到着待ち
とはいえ、プラグが、外径5.5㎜、ピンの直径が1.8㎜の極性統一タイプ(なお、センター+)なので、コンバートの必要はある
 

接続ケーブル類も手持ちのもので対応可能

と、いうわけで、電池駆動可能な「プチSRシステム」が完成してしまったわけなのだ。

■一昨日…

さらなる展開があったが、すでに長くなったので続編

 

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