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2017/06/04

レナウン・ミラノの「スパゲティ カルニ」…もどき

【お願い】

なにやら最近、このページへのアクセスが増えだし、しかも、それが恒常的になっています。

しかし、考えてみると、「レナウンミラノ」ましてや「スパゲティ・カルニ」を実際に記憶されている方は、どんなに若くても50代後半の方でないかと推定しております。

そこで、お願いなのですが、せっかくの、「青春」あるいは「青春ちょっと後」の、ご記憶を「忘却の彼方」に埋もれさせないために、どんな断片的なお話でも結構ですし、匿名のポストでも一向に構いませんので、ぜひコメント欄にポストしていただきたく、お願いいたします。

■突然…

今は亡きイタリアンレストラン「レナウン・ミラノ」の「スパゲティ カルニ」を思い出した。

 このレナウン・ミラノ。小田急線新宿駅の地下ホームへの入口のところにあったお店に、独身時代、出張帰りの、家に帰って夕食を作るのが億劫なときによく立ち寄って、大抵の場合は「スパゲティ トレンチノ」という、私の記憶が確かならば(理由は後述)、小型の洗面器ほどの大きさの器に入ったスパゲティの上に、スパニッシュ・オムレツを載せ、トマト・ソースをかけたもの(当然、+ビール)をオーダーしていたのだが…

■ヘロヘロに…

くたびれているときには、もう少しヴォリュームのあるものを、というわけで、頼んだのが、先の「小洗面器入りパスタ」に、仔牛のコルドンブルーを載せ、ミートソース(これについては後述)をかけたものだった。

 と、いうのも、トレンチノは確か1150円くらいだったので、+ビールでも1000円台半ばで納まるのだが、カルニの方は確か1450円くらいだったうえ、トッピングとはいえ「コルドンブルーなのだから、やはり赤ワインも」となって、コストが2000円台なかばに跳ね上がってしまうので、そういった「自分にご褒美」というときでもないと(出張手当を勘案しても)ちょっと大変、というお財布の都合もあったのである。

■とはいえ…

少なくとも当時「仔牛のコルドン・ブルー」(今になって冷静に考えると、これってフレンチのレシピではなかろうか)をメニューに入れているお店は多くはなかったし、あったとしても、単品の価格が「ミラノのカルニ」の価格を上回る1600円とか1800円だったのだから(いうまでもなく、トータルの勘定書きは、それだけでは済まない)、言ってみれば「レア感」+「食べ得」という点でコストパフォーマンスが高かったのである。

■レナウン・ミラノはもうないので…

あの名残のレシピをどこかにとどめてくれているお店はないかと「ぐぐっ」た結果、ようやく見つけたのが

「青空の下で喜怒哀楽」なるブログの、ここ
http://yaplog.jp/masa238/archive/501
に紹介されている『イタリー亭本店』のカルニだが、さすがに熊本となると遠すぎてゆけない。

■と、いうわけで…

擬き〔もどき〕を自分で作ってみることにした。

 ところで、『イタリー亭本店』のトッピングは、何かのカツレツにチーズを載っけたもののようだが、オリジナルはコルドンブルー、つまり「チーズはさみの仔牛のシュニッツェル」だったと記憶している。

 しかし、そうなると、

・どこかで、仔牛肉を調達し……………これ自体が第一関門
・それを薄くたたき延ばして……………これも手間
*
    *「手間はいとわないのでもやってみたい」という方にご教示するのだが、
   「強く、しかし、優しく」叩くにはビールの大瓶の側面を使うのがベスト。
   
ただし、叩くのに使ったビール瓶は、その日のうちには、決して開けな
   
いように。
         【追記】
   ワインボトルでもよいかもしれない。
   しかし、こちらも、せっかくボトルの中で「納まって」くれちる「オリ」を
   擾乱してしまうので、あまりに高級なのは、この用途に向かない。
 ・塩コショウなどで下味をつけ
・チーズと重ね合わせたうえ
・小麦粉・卵・パン粉の衣をつけ………肉だけならともかく、素人には難しい
・ヒタヒタの油で満たしたフライパンで
・揚げ焼きする

 

必要があるわけで、自作となると難しいし、完成品をデパートなどのデリカテッセンで調達できるとしても結構なコストになってしまう。

 

■そこで思い至ったのが…

数か月に一度くらい行く東急大井町線の等々力の、駅前商店街にある、お肉屋さん「吉野家」さん

 

Yoshinoya_2

の、チキン〔お店の方にうかがったら「ポーク」の由。あっさり目
のポークなので、かえって、チキンよりもポークに近いかも〕
  のチーズ巻カツ。

 このお店の、(普通の)チキンカツは安くて非常にといってよい位おいしいので、チーズ巻きカツも多分間違いなくおいしかろうし、何よりの魅力は、たしか1個110円という、いわゆるバジェット・プライス、というわけで先日行ったときに、2つ調達してきて、冷凍しておいた。

■そこで…

 

去る6月2日の金曜日。「かぁちゃん達者で留守がいい」、つまりは自前で夕食を調達することになったときに、その吉野家チキンポーク*巻カツで「擬き〔もどき〕」を作ってみることにした。

*さっぱりした肉なので、てっきりチキンを思っていたが、お店に確認したらポークだった。
 なお、どうしてもチキンという場合には、小田急/南武線の登戸駅上のコンコースにある、スーパー「味の食彩館
」では、チーズ入りチキンカツが入手できる。

●パスタをゆでる

  オリジナルはちょっと細めのスパゲティだったと思うのだが、今回は、ソースをたっぷりとからめたいので、リングィーネ(12分茹で)。Dsc06050s

 

●ソース

 記憶では、トマトソースだと信じて疑っていなかったのだが、Web上でみる皆さんの記憶ではミートソース。

 こうなると、当方の記憶違いだったようなのだが、あまり肉の味が強いソースでは、肝心の仔牛肉のやさしい味の方が負けてしまって本末転倒になってしまうこと必定。やはりトマトの味が勝っているソースだったことは確実だろう、ということで見つけた、限りなくトマトソースに近いタイプの、イオンのレトルトのミートソース。

 

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●トッピング

 半解凍した、チーズ巻チキンポークカツをカットして

 

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 フライパンで暖めておいたソースに投入

 

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●パスタが茹でがったところで

 

ザル

 

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で、湯を切って

 

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から、ボウル(もうトシで、それほどの量は食えないので、小洗面器ほどには大きくない)に入れて、ソースとトッピングを載せ…

 

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 さらに、フライパンに残ったソースをパスタをからめてからボウルに入れ

 

たっぷりとパルミジャーノをかけて、出来上がり。

 

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●サイドヂッシュは…

 

 太いキュウリがないので、普通のキュウリを皮付きのままで作った

 

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「ドイツ風キュウリのサラダ」

 

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●で…

 

「よっしゃぁ、持ってけい」で食卓に。

 

自分で自分に「け」(津軽弁)

 

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●そして…

 

「く」(津軽弁)

 

Dsc06064s

 結末は「大変おいしゅうございました」

 

■実をいうと…

 

この「カルニ擬き」、10日ほど前にも、某コンビニで買ったチキンのナゲットにチーズを載せてオーブントースターで焼いたものをトッピングにして作ってはみたものの、ナゲットのスパイスが「から揚げ」風で強すぎるうえ、「単なるチーズ載っけ」と「チーズ入り」のチキンの味の差には歴然としたものがあって、かのカルニとは似ても似つかぬ味になってしまって大失敗だったので、今回のは第2作目。

 

 

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コメント

ハル様

 ご教示ありがとうございます。やはりシュニッツェルですよね。
 「書くと簡単ですがやるのは難しいかも」とのお説のとおり、結局、とくに肉からチーズを剥がれないようにうまく揚げ焼きできるかどうかが勝負なんですよね。
 ただ、あまりに調理に神経使うなら、普通にコルドンブルーにしたほうが、むしろ達成感があるようにも思えるので、悩ましいところです。
 しかし、ラップ挟みのノウハウ、どちらにしても、有難く使わせていただきます。

投稿: baumdorf | 2021/07/25 23:47

カルニーですが1人前2個50g程の国産ブロック肉(焼肉用)脂の少ないものを出来れば肉叩きでペラペラ(ここだいじ)に薄く伸ばし(ラップに挟むと上手にできる)パン粉はザルやふるいで更に細かくする ロルフチーズかチェダーチーズを巻きます 小麦粉卵パン粉をつけて揚げるのでなくカツレツ風に3分の1浸るくらいの油で焼き揚げ 裏返し(油が少なければ足す)焼き色がついたら取り出す(中は半生)パスタの出来上がりに合わせて削ぎ切りで半分に切ったものをアルミホイルに乗せてトースターで焼く(やきすぎ注意)書くと簡単ですがやるのは難しいかも

投稿: ハル | 2021/07/14 15:33

たろう鯉 様

コメントありがとうございます。
茹で置きといっても、喫茶店のナポリタンみたいに、再加熱のために炒めたという感じはしなかったですし、さりとて超アルデンテというほどとも思わなかったのですが、サーブ直前に軽く電子レンジにでもかけたのでしょうか?
それにしても、パスタ主体のお店といってもよかったので、一度に茹でる量は半端じゃなかったのでしょうね。
オリーブオイル。たしかにバター、アル・ブ―ロでなかったことは納得です。おかげ様で、今度作るときに、より一歩レナウン・ミラノの味に近づけられそうです。

投稿: きむらたかし | 2021/05/19 21:36

当時、江坂店でバイトしていた者です。
パスタを茹で上げた後、オリーブオイルを絡めてオーダーに備えていました。茹で上げは超アルデンテで、芯を残していました。
オーダー毎に茹で上げる訳にはいかないので、茹で上げたパスタ同士が絡まないようにするための工程だったのかもしれません。

投稿: たろう鯉 | 2021/05/19 07:00

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