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2015/09/23

たかがフード、されどフード Part 1

ライカ系レンズのユーザには…

「フード病」といって、とりわけ古典的な、IUFOO とか ITDOO といったフードにこだわり、中には、それぞれ何ヴァージョンも集めるような「やまい」の感染者が結構いるようです。

 最近のケースでは、フードについては、これが面白い。
 JR-EASTの木村文乃さん出演のCM「行くぜ。東北」の、2014年冬版。

http://www.jreast.co.jp/ikuze/cm/2014_winter.html

 ライカM4+エルマリート90に、IROOAじゃなくってIUFOO がくっついているのがマニアック(骨董クラスというほど旧いレンズじゃないので、それほど半逆光に弱くはないでしょうから、機能的にはこれで済むかも。ただし、テレエルマリート2nd.のラバーフードと比べると少し浅いようですが)

が、今回は…

そういった面もないではないのですが、それよりも、機能や遣い勝手の問題です。

 キヤノンFDレンズを使っていた学生時代は、フードが嫌いで、とくに標準~広角系ではフードなしで撮っていました。当初のFDレンズ用のフードは、リン青銅板を使った(後になって軟質プラになった)ロックが甘く、すぐにはずれる*のでかえって「足手まとい」でしたし、プロテクト用のフィルタは必ず付ける主義なのでレンズの保護用としてならフードを付ける必要がなかったせいもあります。

*忘れもしない島根県の松江城。ゆるい石段の上でFD100/2.8からフードが外れて…
  カラン、カランと石段を10数メートル転がり落ちて行き…
 最後に、排水枡の鉄格子の中に消えてゆきました。
  かわりといっても、当時はプラ製になってしまっていて…
 亡くしたのと同じ金属製を再入手できたのは、ほぼ20年後

 しかし、M6などレンジファインダを(再び)使い始めると、一眼レフと違ってファインダで(ゴーストは好きなので大歓迎なのですが)フレアが確認できないので、そのリスク回避のため、フードに気を使わざるを得なくなりました。

まずパート1では、スクリューマウント系から…

・キヤノン28/2.8

 レンズが奥まっているので(後部も、マウント後部から飛び出していないので、光学系が非常に薄い設計であることがわかる)、メーカーもフードの使用を想定していなかったようで、当時のレンズのカタログを調べても、このレンズ用のフードは発売されていません。

 むしろ困ったのはフィルタで、普通の厚さの枠のUVやスカイライトを付けると完全に隅がケラれてしまいます。

 キヤノンの場合、それはわかっていたようで、E40の超薄枠のフィルタを発売していました。おそらく、50/2.8(後述)にくっついてきたと思われる、すでにガラスのコーティングが剥がれて使い物にならなくなっていたのが1枚ありましたので、ガラスを外して枠だけにし、E40.5のフィルタのこちらはガラスの方だけを取り出してレンズの先端に落とし込み、上から枠をねじ込んでガラスを固定して解決。

 この状態で、α7Rでも、問題なし。

・キヤノン35/2.0

 フード自体は、レンズのクモリで退役したキヤノン50/2.8
http://web.canon.jp/Camera-muse/lens/s/data/50-85/s_50_28v2.html )に、上記の薄枠フィルタと一緒にくっ付いてきたと思われるキヤノン純正の50/35兼用のものがあったので、それが使えそうでした。

 この50/2.8、テッサー型のため絵が素直なので
http://baumdorf.cocolog-nifty.com/gardengarden/Takayama1968.html の大半はこのレンズで撮っている)、ほとんど「真っ白」になるほどのクモリさえ出なければ今でも現役だったでしょう。

 もっとも、普通のフィルタを付けた上にフードをかぶせると、周辺部がケラれてしまうことがわかり、オークションで、先の薄枠フィルタをもう1枚入手して解決しました。

 しかし、フィルムカメラのときはそれで問題なかったのですが、7Rに付けると周囲がケラれます。さりとて、これ以上薄いフィルタというのも考えにくい。

 そこで、フードにシリーズ6フィルタが組み込める構造になっていることから、5年ほど前にオークションで入手した、テレエルマリート2nd.用のラバーフード、フィルタ・リング2種3個(後述)という「脈絡のないセット」の中にあって、使い途もないのでお蔵入りしていたライカ製シリーズ6のUVフィルタを組み込んだらケラれが解消できました。

 ただ、今度は、レンズの絞りリングと、フードの基部とがほぼ密着状態に近くなったので操作がしにくくなってしまったのですが、この解決策はまだ見つかっていません。

・カラーへリア75/2.5

 このレンズは、シルバー仕上げと黒仕上げがあったのですが、どちらも、レンズと同じ色の、フードと、そのフードにかぶせるキャップが一式で発売されていました。

 少しだけですが黒より安いので、シルバー仕上げを買ったのですが、フードもシルバー、キャップもシルバー。

 キャップはともかく、レンズ本体とフードが同じ色では間が抜けてしまうので、仕方なくフードを黒く塗装しようかと思っていた矢先、有楽町のビックカメラで、スペア用の黒フードを売ってましたので、速攻で購入。

 当時話題になったが、コシナの黒フードは、アルミの地肌に一旦真鍮色を付けた上に黒ペイント塗りしていて、ペイントが剥がれると真鍮の地肌「モドキ」が現れる仕掛けになっているにが嬉しいところ。

 しかし、肝心のレンズの方にクモリが出てきたのは困りもの。修理といっても3万円近くかかるようですので、そのうち現物を確認できる中古品のクモリのない出物を探すそうかとも考えているのですが、テレエルマリートと焦点距離が近いため持ち出す機会も少ないので、そこまでする必要があるかどうか…。

 もっとも、2月ほど前、とある小学校の教室で行われた、ちょっとした講演会に持ち出したところ、引きのスペースの関係で、まさに90では長すぎ、50では短かすぎで、75がぴったりの焦点距離だった。

・ズマロン35/3.5

 お気に入り中のお気に入りレンズなので、本当は純正フードを付けてやりたいのは山々なのですが…

上のキヤノン35/2.0と同じ問題で、
12504(http://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=26939)をつけても、
12538( http://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=27927
いわば12585 http://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=25915 のプラ版)をつけても、
絞りリングとフード基部がくっついて操作がしにくくなります。

 その点では、
IROOA(http://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=24907)でも同じだと思いますので、残るのは、レンズ先端の溝にひっかける固定用の「爪」の部分が、ほかのと違って後端ぎりぎりのところにある
ITDOO( http://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=24603 )位。
しかし、いまや値段が値段であるうえ、上のリンク先の一番上の写真(Mマウントのズマロン・サンハン)をみると、やはり苦しそうな位置関係にあり、買ってみたはよいが「外れ」だと、このフード、ほかに使い途がないので、手が出せないでおります。

 というわけで、サードパーティーのねじ込みタイプのスリットフードを使っていますが、結局、これが格好の上でも、コンパクト化する上でも、一番納まりがよいようです。

 最初は、MSオプティカルさんのMS-39 を、今はなき青山のレチナハウスで購入して使っていたのですが、テーブルにレンズの真正面からぶつけてグシャグシャになってしまい退役。
 そのときのような過大な力が加わったときに、レンズでなくてフードが壊れるというのは正解ではあるが、フードの先端部を2ミリ角のステー4本だけで支えるというのは、さすがにちょっと弱すぎると判明(格好、精度とも抜群だが、このときはフィルタ枠まで歪んだので、厳密に言えばファイルセーフにもなっていない)。
 
7Rになって、スリットが不要になったこともあり、ステーの太いタイプを使っている。

 車が典型だが、過荷重の加わったとき、どこが壊れるようにするかは、設計上重要な勘所。ちなみに、7と7Rについては、マウントの爪がプラ製であることが当初懸念されていたようだが、考えてみると、レンズに過荷重が加わった時に、この爪が先に飛んでくれれば、レンズや本体のフレームのダメージを最小限にとどめる効果が期待できる。とくに、当方の使い方だと、MマウントとFDマウントのコンバータの交換のときにしかここは外さないので、磨耗については心配しないで済む。

・ズミクロン50

当然、別格のAPOズミクロン50じゃなくて、無印の現行品。ただし、スクリューマウント。

 これだと、M6に35、キヤノンPに50といった使い方もできますし、最短撮影距離が60cmと1m程度の違いでは大差ないのでこちらを選択しました(もっと寄らなきゃいけないときは、1眼レフを持ち出せば済む)

 このレンズの組み込みフード、出たときから評判が悪いようですが、やたらに浅いのは、それだけ逆光に強い自信があるから、と解釈できるものの、ちょっとした力ですぐ引っ込んでしまうのが困りもの。

 ステップアップリングを、先の12538を付けるアダプタにできないかと試行錯誤してみたのですが無理。

 最近になって、ライカのE39用ラバーフードのラバー部分をはがすと、これらのフード用のアダプタが作れることがわかった( http://leicam240.exblog.jp/21890874 )。このフード、テレエルマリート用のスペアを持ってはいるが、とても勿体無くてできない。

 そこで、ふと思いついたのが、前に書いたオークションでこのフードと一緒に落札したフィルタ・リングでした。

 ライツ・カナダ製の11251というリング、もともとは、シリーズ5.5フィルタの押さえ用らしいのですがネジ部がE39らしいので、試しにフィルタの先にねじ込んでみると、残念ながら12538用のアダプタには、径が大きすぎてならなかったものの、あら不思議、リング自体が組み込みフードとぴったり同じ深さのフードになってしまいました。

 これなら、かさばらないし、フードの出し忘れの心配もないという、一石二鳥なので、当分、これでゆくことにしました。

                                         今後写真追加

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