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2014/04/13

思えば遠くへ…

ついに…

α7Rを買ってしまいました。

 学生時代からずっと、1970年代初めに手に入れたキヤノンF-1(と、その後入手したFTb)とFDレンズにこだわり続けていたせいで、まともに「次の『ちゃんとした』カメラ」を買ったのは、なんと、21世紀直前*1

*1 その顛末は、こちらをご参照

 いきおい、それまでのキヤノンFDレンズ群に加え、ライカ系のLマウント(∽キヤノン・スクリューマウント)とMマウントのレンズが増殖して行くことになったのですが、それも、2010年代に入るあたりまで。

 原因は、いうまでもなく「デジカメ」の普及によるフィルム・カメラの衰退です。
 正確にいえば、それ自体は、先の事情から、個人的には痛くも痒くもない、と、いうよりむしろ、中古レンズの値崩れが有難い話ともいえたのですが*2、むしろ、問題はフィルム、とくにリバーサル・フィルムのマーケットの激縮小。

*2 お陰で、かつてほしかった、FD17mm/f4.0も、G-1購入後ではあるが、オークションで安価に買えた

コダック倒産のはるか前から、かつては、全国どこの地方都市に行っても、町1番手から3番手位までのカメラ店に行けばともかくも手に入ったリバーサル・フィルムの入手が徐々に難しくなってゆくのはともかくとして*3、最大のネックは現像で、それまでは都心からはずれた我が家の近所のカメラ店でさえ中1日で上がってきたのが、中1週間近くかかるようになってしまった200X年代後半になって、さすがにギブアップせざるを得なくなりました。

*3 でかける前に、ヨドバシかビックカメラで前より多めに調達しておいけばしのげなくもないが、
  そうは言っても、いわば「弾薬に限りがある」のと「いつでも弾薬を補給できる」のとの違いは
  
論ずるまでもない

とはいえ…

メモ代わり写真用にコンデジを買ってはみたのですが*4、やはり本格的なカメラも欲しい。
 しかし、その時点では、FDレンズはともかく、せめてライカ系レンズだけは活かしたいと思っても、すでにスペックの面では物足りない状態になっていたエプソンのRD-1しか選択肢がなく、仕方なく、オリンパスのフォーサーズ・ボディ+パナソニックのライカブランドレンズにでも転向しようか、などと思っていた矢先、ルミックスG1なんてものが出現していることがわかりました*5

*4 こちらの機能は、今ではスマートフォンのLUMIX Phone に全面移行済み。
  ただし、従来のも、幸い「乾電池駆動可」のカメラなので、非常時用に備蓄している。

*5 といっても「一眼あそべ」の樋口可奈子さんのCMはさんざん目にしていたのだが、
  まさか、あんなカメラとは思いもしていなかった、というのが正確。

調べてみると…

すでにレンズ・アダプタも発売されていて、ライカ系はもちろん、FDレンズも使えることがわかりましたし、RD-1との価格面や画素数でのアドバンテージは、換算焦点距離が×1.4に対し×2.0というデメリットを考慮しても、もう圧倒的。

 ここまでわかると、ほかに選択肢があろうはずもなく、折に触れてネット通販サイトを探し回っていると、深夜割引、平常価格-\5,000というサイトにぶちあたりました。

 このサイト、急いで調べた限りでは、ネット上の評判も悪くないようなので、一気に発注。返す刀で、RayqualのMマウントアダプタを発注したのが2009年1月末。

 使ってみると、これが期待以上。

Hikonyancamera
Lumix G1
「井伊の赤備」に因んで、我が家では「ひこにゃんカメラ」と呼んでいます
その名に違わず、今や、鎧(=ボディー)や兜(=フード)は「歴戦の傷」だらけ

追記:世田谷区といっても、我が家のあたりは、江戸時代は下北沢村とい
    
い、天領だったのですが、中心部の、「タマデン」こと東急・世田谷線
    の、世田谷や上町を中心とする一帯は、井伊家を領主とする、彦根
    藩領でした。確か「ひこにゃん」も、井伊家のお墓のある豪徳寺にお
    参りに来たことがあるはず。
    ちなみに、豪徳寺町あたりのユルキャラは「たまにゃん

【追記】 「井伊の赤備」のレプリカ

Akazonae

   「真田幸村の赤備」推定復元の由
Dsc04532s

 とくに嬉しい誤算は、全く期待もしていなかったキット・レンズが、ライカレンズを彷彿とさせる色味で、一気に気に入ってしまいました。

 このカメラ、金ちゃんこと家内も、一気に気に入ってしまって*6、仕事用としても使い始めたのはよいのですが、持ち出したいときが頻繁にバッティングするようになる一方で、そもそもの主目的だったライカとFDレンズの活用という面では
・焦点距離×2となるので、実用的なのは、FD24mmとキヤノンスクリューマウント
 の28mm程度で、一番使いたい、ズミクロンやズマロンの35mmレンズは使用範
 囲が限定される
・シャッターのタイムラグが大きく、ライカ慣れしていたせいもあって、鉄道をはじめ
 「動くもの」については「外しまくり」になりやすい
ということから、NEX-3を購入したのは、2010年7月のことでした。

*6 今のように液晶モニタに慣れるまでは、仕事用にニコンFE、その後はミノルタα系3台を
  使い継いできたせいで「一眼レフしか使えない人」だった(今では、メインカメラを、往時
  
に比べて液晶モニタがはるかに大きく鮮明になったのでコンデジに移行できました)。

以来3年半

NEX-3は、カメラ本体については、買ってほどなくファームウェアのヴァージョンアップがあったこともあって、シャッターのタイムラグを含め、とくに問題もなく使ってきましたし、今後も使い続けるつもりなのですが…それでも

やはりEVFは欲しい

 レンズ・アダプタを使ってマニュアルフォーカスで使うときはもちろん、キットレンズで撮るときでも、液晶モニタでは、とくに屋外・晴天なんてときには、せっかくのDMFと称するマニュアル・フォーカス機能も宝の持ち腐れで、もう山勘で撮るほかないのです。

 ルーペ付きフードも買ってはみたのですが、大きすぎて取り回しに支障があり、さりとて屋内・ブツ撮りになら便利かというと、今度は液晶パネルのティルト機能が使えないので、そちらが障害になる、といった具合。

 仕方なく、NEX-6へのステップ・アップも考えないではなかったのですが、
・すでに、フルサイズNEXの噂が絶えない時期になっていましたし、NEXシリーズ、
 というより、そもそもSONYをあてにするまでもなく、「原理的に作れないはずは
 ない」タイプのカメラなので、いずれはどこかがミラーレス・フルサイズを作るに
 決まっている
・量販店でファインダをFUJIのX-1のそれと見較べると、まるで井戸の底を覘いて
 いるようで、とくにG-1の結構広々とした視界に慣れてしまっているせいもあって、
 なかなか手を出す気にはなれない
・では、X-1系にシフトするかといえば、それはそれで、カメラ自体が大きすぎ、何
 より、またまたレンズアダプタを買う必要がある、

といった、二の足を踏む要素が満載だったのです。

2014年3月になって…

消費税の増税が約半月後、カメラテストに最適な松江への出張を翌日に控えた17日、エイヤッ、と思い切ってα7Rを入手した次第です*7
 少々逡巡したのは、R付きにするかどうかでしたが、「無印」を買っても、いずれR付きが欲しくなるに決まってますし(スペック的にもネット上の作例を見ても、かつてのスカイラインに譬えれば、乗用車のグロリアのをチューンしたエンジンを載っけたGTと、レーシング・マシンのR-380のをデ・チューンしたエンジンを載っけたGT-Rとの差くらいはある。「扱いにくい」のはわかってはいても、乗ってみたいのは、どう考えても後者 )、価格が倍というならともかく4万円程度の違いでしかないので、「どうせ買うならエエもん買った方がエエ」という亡き祖母の「遺言」に素直に従うことにしたのです。

*7 ライカ・レンズ用のRayqualのアダプタは、この日に備えて、あらかじめフルサイズ用に改造済みだった

他に選択肢がないことが、はっきりしているので…

さほど詳しくスペックを調べることもなく入手したのですが、嬉しかったのは、
・バッテリーがNEX-3と共通
  α7はUSB充電なので、ケーブルが附属しているだけで充電器は別売り
  しかし、NEX-3に付属の単体の充電器がそのまま使えます
・APS-C用レンズを付けると、自動的にAPS-C用カメラモードに切り替わる
  旧いレンズを使うときのネックは接写だったのですが、NEX-3のレンズと
  クローズ・アップ・アダプタで対応できる
といった、まるで、当方のためにカスタムメイドされたカメラの趣だったことです。

さっそく松江で…

仕事先からの帰途、駅まで街中を撮り歩きながら、テスト。
NEX譲りのファインダ画像の拡大機能にEVFが加わったことで、フォーカスを合わせたいところに合わせられるという、よく考えてみれば当たり前のことが、こんなに有難いことなのだということを、この3年半で忘れかけていたことを実感します。

で、結果はというと…

Matsue_s
松江市寺町

の中央部の等倍画像が

Matsue_t
ですから、文句のあろうはずがありません。

【追記と反省】2015/08/17
 最近、ちょっとした経緯から、さるレンズを入手したいと考えはじめました。
 そうなると、知りたいのは、「非デジカメ」時代に設計・発売された、焦点距離
35ミリ未満できれば以下のレンズと、デジカメとの「相性」です。
 とくに問題なのが、画面周辺部分の画像の
 ・光量落ち
 ・流れ
なのですが、前者については、個人的には、何の問題とも思えません。いわば、古いレンズの「味」で、今ならいくらでも画像処理ソフトで修正できますので。
 問題は後者。フィルムみたいな「まっ平ら(のはず)」の薄い乳剤の「面」と、ある程度奥行きのある、いわば「細い筒」が並んだセンサとの原理的な違いで、ある程度避けられないことに加え、ソフトでの修正も難しい。
 ましていまどき、日本/ドイツ・ブランドの最近のレンズ(といっても、レンズ用のガラスはほとんど日本製みたいですが)なら、中央部の解像については、すでに半世紀も前から問題がある道理がないわけで「ちゃんと写って当たり前」。
 結局、私を含めて、後進のユーザとして見たい
のは、
・特定のカメラと
・特定のレンズで
・できれば絞り開放で撮った写真の周辺部と中心部の
・ピクセル等倍の
画像なわけです。
当然、上記の事情から、ある程度の「流れ」が生じることは原理的にやむを得ない(この世のありとあらゆるレンズの全てに対応できるセンサなど作れる道理がない)ので、それが「許せる」レベルなのかは、各人の個人的な、あえていえば「趣味のレベル」の判断になるわけです。

 というわけで、中心部の画像とか縮小した全体像では、この面では、いわば「文明に益する」情報えはない、ということを思い知った次第です。

 といいうわけで、上の写真の左上隅の部分の当倍画像をアップロードすることにしました。
 多少ブレている感はありますが、流れはなさそう。なお、
絞りは、直前に別の場所で「ボケ味」チェックのための写真を撮った直後なので、開放かせいぜい2.8だったと思います。
Matsuelu


今は、なつかしい F-1 が…
還ってきてくれた(と、いっても、ご覧のとおりまだ持ってますが)ような浮き浮きした気分で、

Alphaandf1

あるうえ、ちょっとSONYのLOGOが目立ちすぎるのが気になったので、PhotoShop とCASIO ネームランドを使って、こんなことをして

Canonalpha7
こうやってみると、New F-1の方に似ている

遊んでみたうえで、使いまくっている今日この頃です。

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